必殺技。
直立の安定姿勢から発動!威力のあるトンファーを持ちながらの多彩な技に一切関係無く、鋭い直線的で鋭利な破壊力のある前蹴りを放つ!
よく考えるまでもなくトンファー関係ない…。
概要
八頭身が説明通りのキックをする様を描いたアスキーアートが元ネタ。
2ちゃんねる(当時)における流れとしては
「トンファーの修行から戻ってきたのでレスに答えて新開発の必殺技を披露する」と言いながら、トンファーキ~ック!と、やや間延びした掛け声とともに相手の身体がくの字に折れるほど強烈な前蹴りをドゴォォォと叩き込むAAを投稿
…というもの。
原典のAAや各種イラストを見て分かる通りただのキックである。
トンファーを携えた手は構えすら取らずに下げられており、はっきり言ってトンファーを持っている必要性が全くない。いちおう「トンファーの重さで重心をコントロールしている」「トンファーを使うと見せかけて不意を衝くことができる」という理屈が唱えられたことはある。
とは言え、トンファーは現実の琉球空手系にちゃんと組み込まれた武器術であるため、一連の技の中に蹴りは実在する。
ネタとしてのトンファーキックは前述の通り、「修行して編み出した新技という丁寧な前フリを置きながら、お出しされたのは全力のツッコミ待ち」なのがミソなので、フリに使うのは別に剣でも銃でも何でも良かったはず。しかし、「ソードキッ~ク」や「ピストルキッ~ク」だったらここまで長く残るネタになったのだろうか…と、笑いを誘う機能として考えてみれば、名前の響き及び字面のシュールさ、トンファーの知名度に反した具体的使用方法のイメージの少なさなどなど、諸々の面で絶妙なチョイスだったのだろう。
Pixivにおけるタグとしては、AAの構図に寄せたパロディ、トンファー含む各種の武器を手に持った状態でそれを活用していない(ように見える)蹴りを入れているイラストに付く。
ゲーム「BAYONETTA」では足にトンファー(ロケットランチャー)であるキルゴア中佐を装備することでトンファー(付き)キックが可能。
また「グランブルーファンタジー」に登場するヴァンツァは特定の条件を満たすとアビリティとして同名の技である「トンファーキック」が使用可能になるのだが、「グラブル」では珍しく発動時に技名をそのまま叫ぶアビリティのため、使用すれば戦闘中に「トンファーキック!」のボイスが響くシュールな光景を拝むことができる。ちなみに動作自体もガードを下げたまま放つ中段前蹴り(つまりメイン画像と同じ動き)で、元ネタのAA由来であろうことは想像に難くない。
関連
ファンタシースターシリーズ:トンファーキック風味の技に定評のあるMMORPG。その武器種の技の筈なのにどう見てもその武器を使わずに敵を蹴っている(最近の作品ではPSO2ツインダガーの「シンフォニックドライブ(ライダーキック)」、ソードのステップ攻撃の後ろ蹴り等、特に多いのがツインマシンガンで「デッドリーアプローチ(ショルダータックル)」「リバースタップ(逆立ち回転蹴り)」「ヒールスタッブ(二連踵落とし)」「エリアルシューティング(蹴り上げ→きりもみ蹴り)と四種もある)というタイプの技が度々実装されている。
オースティン・パワーズ:作中で主人公が『柔道キック』『柔道チョップ』といった技を使う。実際の柔道でキックやチョップといった打撃は反則なのでツッコミ待ちという点で同類と言えるが、かつてのアメリカンプロレスでは日本風ギミックとして「ジュードーチョップ」などが使われていたことがあり、「外国について無知な欧米人の勘違いジャパン観」という意味でのツッコミ待ちでもある。
カエデ・タマモ:コミカライズ版では『ストライクアックス』という攻撃手段を用いるが、名前に反して斧は使わない上に、技ではなく攻撃魔法である。
はだしのゲン:Twitterに投稿されている改変コラ漫画では『教師が醤油キックと叫びながら主人公を拳で殴りつける』というトンファーキックを彷彿とさせるものがある。
真田幸村(戦国BASARA):両手に持った2振りの三叉槍を武器とする戦闘スタイルにもかかわらず戦国BASARAXにおける一撃BASARA技「熱血!大噴火」は飛び蹴りである。