「私の前に立つ者は破壊あるのみ!!」
概要
『ロックマンワールド5』のラスボス(ロックマンシリーズ内においてワイリー以外のラスボスは彼が初)。名前の由来は「太陽」。
ワイリーによって復活させられた古代の最終兵器。
口調こそ丁寧だが「破壊こそが全て」という危険な思想しかプログラムされておらず、自らを覚醒させたワイリーにも反抗し、彼のUFOにも攻撃するなど凶悪な性質を持つ。
だが、意外にも会話の口調はフランクであり、上記のような思想を埋め込まれている割に話の分かる一面もある。『ロックマン&フォルテ』に収録された設定資料によると、明るく陽気な性格の持ち主で、好きなものは歯磨き。夜更かしを嫌い、寝起きが悪い一面もあるらしい。
豊富な武装を持ち、極太ビーム・波状エネルギー弾・高速回転してスピンアタック等、まさに破壊の申し子というべき戦闘能力を持つ。必然的に激しい戦闘になるからか、BGMもゲームボーイでありながらハードロックが選曲されている。また、一定のダメージを受けると足場を破壊して攻撃パターンを変える(足場を破壊され続けると強制敗北となる)という、ロックマンシリーズのボスとしては珍しい能力を持つ。。
ウラノス同様に頑丈なボディの持ち主であり、あらゆる武器に対して高い防御力を誇る。つまり弱点武器が一切存在しないボスなのだが、実は目標への貫通と追尾を一定時間繰り返す「スパークチェイサー」で攻撃すると、効率的にダメージを与えられる。
アース達スペースルーラーズのプロトタイプであり「0番目のスペースルーラーズ」とも言われている(作中には出ていないが形式番号も「SRN.000」と思われる)。
スペースルーラーズの真のリーダーであったともされており、本来ならワイリーが造ったロボットではないスペースルーラーズがワイリーに従っていた本当の目的は、「サンゴッドの復活」であった可能性が高い。
それらを踏まえて考えると、アースがロックマンとの直接対決時に語っていた「あの方」というのはワイリーではなくサンゴッドの事だったのかもしれない。
最終的にはロックマンとの戦闘に敗北して中破し、ロックマンからライト博士の下で修理を受けようと提案される。サンゴッドは敵である自分に救いの手を差し伸べたうえで、人類とロボットが共存する為に戦っているというロックマンの言葉に驚き(スペースルーラーズが生まれた文明にそのような思想を持つ者は居なかったらしい)、彼の考えに賛同して和解を果たした。
しかし、サンゴッドの体内に埋め込まれた強力な爆弾の時限装置が既に起動しており、ワイリーの作った要塞を放置も出来なかったので彼は自爆を決意。ロックマンに逃げるように促し、要塞を道連れにして爆発・消滅した。
なお、海外版の名前では「SUN STAR(サンスター)」表記となっている。サンゴッドだと太陽神になってしまうことから、海外では宗教上畏れ多い扱いとしている為だろう。また、名前がサンスターだから歯磨きが好きなのかもしれない。
漫画版での設定
『ロックマンギガミックス』では、ダークムーンの中から突如出現した存在で四肢が炎を纏い、炎とヘルメットの影のせいで表情が全く窺えない外見となっている(カバー裏のラフ画では鋭い眼つきの表情が描かれている)。
また原作ゲームよりも線が増えて細かくなる傾向のある本作のキャラの中で、原作イラストよりも線が少なく簡略化されているという異端のデザインともなっている。
自我らしきものは見受けられず、セリフを言う等の意思表示をする場面もなく、ただ地球を破壊するためにロックマンに戦いを挑む。左腕のバスターから高出力ビームを放ち、体中から炎を敵対者に向けて放出するなどの多彩な攻撃手段を持ち、さらにはたった一発の砲撃で、地球の至る場所に天災を発生させている。その圧倒的パワーでロックマンを追い詰めていくも、激戦の末に倒される結末となったが詳しい戦闘の結末は描かれていない。
その正体はロボットでもなく、ましてや生物などでもなく、負の感情の集合体とも云えるモノである。