概要
「オーガノイド」と呼ばれる人間大サイズで他のゾイドと合体・進化させるゾイドの一体。
黒い体色とエッジのある頭部が特徴で、ブースターを使って移動する他の3体と違い、この個体のみ翼を有しており、それを用いて飛行する。
空中から突撃すれば小型ゾイド程度の装甲なら容易に貫通する事が出来る。
ガイロス帝国側の特殊工作員であるレイヴンの相棒で、当初はセイバータイガーを主な強化媒体としていたが、そのセイバータイガーが失われ、次にレイヴンがジェノザウラーを入手してからは本機と合体するようになる。
第二部では主人公バン・フライハイトの相棒ジークがシールドライガーをブレードライガーに甦らせたように、レイヴンの2代目ジェノザウラーをジェノブレイカーに強化させた。
「通常のオーガノイドなら60秒が限界」とされるジェノブレイカーとの合体も、シャドーは180秒近く可能となっているが、それでもかかる負荷は大きく、ジェノブレイカーでの戦いを繰り返す度に消耗していき、デススティンガーの荷電粒子砲の余波で一度は落命している。
ガイロス帝国摂政ギュンター・プロイツェンがヘリック共和国軍との激しい争奪戦の末捕獲し(ちなみにこの時共和国軍側から関わっていたのがダン・フライハイトであった)レイヴンに引き渡され、最初は抵抗したものの、彼に力づくで屈服させられてからは大人しく従うようになった。
レイヴンはゾイドを憎んでいたためシャドーに対しても「利用しているだけ」の扱いだったが、シャドーはそんなレイヴンを見限る事なく従順でおり、レイヴン自身もいろいろあってかけがえのない友と思うようになる。
シャドーがダーク・カイザーことプロイツェンに洗脳されてレイヴンに牙を向けた時にはレイヴンは反撃せずに涙を流しながら粘り強く説得を続け、シャドーを正気に戻している。
なお、本来のパートナーのはずの古代ゾイド人に関しては一切不明である。
漫画版
登場当初の扱いはアニメと同じでレイヴンの相棒だったが、実際はギュンター・プロイツェンのパートナーであり、プロイツェンの命令によりレイヴンに従っているだけだった。
そのため終盤ではレイヴンの下を離れてプロイツェンの所に帰っており、両者の関係は解消されてしまった。
本作の設定では自身の体から「アンチゾイドゲノム」と呼ばれるゾイドにとっては強い害毒となる物質を分泌しているとされ、ゾイドと合体した際にそれを対象のゾイドコアに注入し、その時の反動作用でゾイドの基礎出力を上げるという原理になっている。
ただし、その対象となったゾイドは最終的に打ち込まれたこの毒素によって命を落としてしまうため、一つの機体に連続して合体することは不可能となっており、後にシャドーとの合体を前提にして作られたジェノザウラーは人工的なゾイドコアを複数搭載してシャドーと連続合体にも耐えれるようにしている。
ジェノザウラーと同じくシャドーと合体する事が前提で開発された「バーサークフューラーシャドーエッジ(8本刃)」はシャドーの離反に伴って想定以上の出力強化が見込めなくなったため、武装を減らした「クアドラエッジ(4本刃)」へと改装せざるを得なくなったが、その分機体バランスは改善されている。