スペック
全長:52.9m(要塞形態)/68.5m(ロボ形態)
全幅:54.5m
重量:3468t
概要
物語後半より、ターボレンジャーが本拠地とする巨大要塞。
建造自体は登場以前より極秘裏に進められていたようで、それまでの拠点であった太宰博士の研究室が、暗闇暴魔ジンバの奇襲に遭って破壊されたのを機に、ほぼ間を置かずに富士の山麓に出現。そのまま新たな拠点として機能するようになった。
司令室も兼ねたブリッジを始め、内部には太宰博士やシーロンの居住スペース、それに5台のターボマシンにラガーファイターの格納・整備スペースも完備。出動時にはターボマシンは前面のカタパルトや両側面から伸びるスロープ、ラガーファイターは上面の発着ポートからそれぞれ発進する。
戦闘の際には、「ビルドアップ・ターボビルダー!」の掛け声と共に側面のシリンダーが伸縮、要塞上部が起き上がり人型の超巨大ロボへと変形する。ビルダーバルカンを始めとする全身の火器による一斉射「ビルダーストーム」の他、胸部からは「ターボビルダービーム」を発射し敵を攻撃する。このうち前者は初登場の際に、巨大化したジンバを一撃のもとに打ち破るほどの威力を見せつけてもいる。
スーパーターボビルダー
当該記事を参照
真の役割
初登場時に見せた地中から地上への浮上、それにその場での回転を除くと、ターボビルダーには基本的に移動能力は備わっていない。
これにはちゃんとした理由があることが、物語最終盤にて明らかにされている。ターボビルダーの建造に当たって、太宰博士は妖精の記した古地図にある「重いものを置くべき場所」に目星をつけ、そこを建造場所として定めたという経緯があった。
その時点で博士は、この場所の意味するところを全く知らなかったのだが、実はこの場所こそ暴魔百族の勇者達108匹が封印されている、最後にして最大の「大封印」の存在する場所であり、「重いもの」というのは即ち封印を抑えるためのものでもあった。つまるところ、博士は大封印の解放を阻止するための最後の砦を、知らず知らずのうちにその直上に築いていた、という事になる。
前述の通り、ターボビルダーは3000t超えの重量を有しており、古地図に記されていた「重いもの」としての役割を十分に果たしているが、それでも最終決戦で暴魔の策によって大封印の効力が弱まった際には、地下からガスが噴き出し激しい揺れに見舞われるなど、さしものターボビルダーも少なからず影響を受ける形となった。
備考
名前は建造物を意味する「ビルダー(Builder)」から由来。
従来のスーパー戦隊シリーズにおける定番アイテムの一つ「巨大母艦」に代わり、新たに打ち出されたのがこの「超巨大ロボット基地」である。
こうした新機軸が打ち出された背景として、当時バンダイに所属し玩具デザインに関与していた野中剛は、同時期の競合作品であった『トランスフォーマー』シリーズにおいて、フォートレスマキシマスやグランドマキシマスといった、同様の超巨大ロボット基地が先行して登場していたのが影響していたのではないかと、後年のインタビューにおいて分析している。
本作のDXロボ玩具の最終商品として発売された「戦闘巨神 ターボビルダー」は、それまでの戦隊ロボ玩具の単体商品としては最高額(※)となる12,000円での販売となったものの、先行して発売された「DX超合金 五連合体ターボロボ」には及ばないながらもまずまずの売上を記録。
巨大母艦のように連年に亘っての定着こそなかったものの、翌年の『地球戦隊ファイブマン』に登場したマックスマグマも含め、その後も度々こうした超巨大ロボット基地や、それに準ずる大型戦力が度々登場するなど、戦隊ロボを語る上では外せない存在とも言える。
(※ セット商品にまで範囲を広げれば、『超電子バイオマン』にて発売された「超電子DXセット」の定価20,000円が当時の最高額となる)
関連タグ
鳥人戦隊ジェットマン:スーパー戦隊シリーズの第15作目。実現には至らなかったものの、物語後半の新戦力として基地ロボの登場が同作でも検討されており、その変形機構もターボビルダーのそれを概ね踏襲したものとなっている