概要
大原正太は、漫画『オバケのQ太郎』の登場人物。
皆からは正ちゃんと呼ばれている。
最初はQ太郎を隠して家に住ませていたが、徐々に家族ともうちとけあうように四苦八苦した。
作画は『オバケのQ太郎』(1964年〜)、『新オバケのQ太郎』(1971年〜1976年)共に安孫子が担当。
ただし、「よいこ」などの幼年雑誌に掲載された作品では藤本が作画を担当している。
1973年に発表された短編漫画『劇画・オバQ』(藤本単独作)では普通のサラリーマンになっており、結婚もしている(正太の作画は藤本が担当)。しかし『ドラえもん』にて将来源静香と結婚する野比のび太とは違い、よっちゃんとは結ばれずに別の女性と結婚している。
正太があわせ持つ2つの少年キャラ系統
藤子不二雄の劣等生少年キャラの原点は、連載漫画でいえば1957年連載開始の『わが名はXくん』(『パーマン』の原点でもある安孫子担当作)の主人公・Xくん(江野木楠雄)である。
その一方で、安孫子が描く少年キャラには、『どんぐり名探偵』(1958年〜。安孫子担当作)、『オーケー学校』(1963年〜。Qという名の九官鳥も登場する安孫子単独作)の主人公・どんぐりくんのような元気で明朗快活な少年キャラの系統もある。
正太は、この2つの系統をあわせ持った少年キャラである。正太は、劣等生でゴジラにいじめられる面もありつつ、好奇心旺盛でQ太郎と様々なことにチャレンジし、時には無謀な冒険にもくり出す明朗快活さを持ち合わせている。
正太の系統を受け継ぐキャラとしては『ウルトラB』(1984年〜。安孫子単独作)の鈴本ミチオがあげられる。