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概要

1998年に連合発足、1999年2月1日に運営開始。

世界規模で運営されている三つの航空連合の中では最も規模が小さいものの、各国で最大規模の航空会社(所謂フラッグ・キャリア)が多いことが特筆される。加盟航空会社の多い英語圏の国(米・英・豪)や中東地域においてはかなりの強みを持っているといえる。東アジア地域での加盟会社は2社とかなり貧弱であり、設立から長きに渡り中国大陸(港台澳地域除く)の航空会社が加盟した例もないほどであるが、2007年4月に日本航空が加盟したことから、日本人の旅行者にとってはANAが加盟しているスターアライアンスに並んで身近な航空連合になった。

スローガンは「Travel bright.(明るく旅しよう)」。

2022年12月に本部をニューヨークから米国テキサス州のダラス(盟主であるアメリカン航空の拠点都市)に移転した。

2024年現在の加盟航空会社

加盟資格停止中の航空会社

加盟予定の航空会社

過去の加盟航空会社

加盟予定を破棄した航空会社

日本航空(JAL)との関係

ワンワールドの加盟航空会社のうち、創立メンバーのキャセイパシフィック航空と並んで東アジアで大きな影響力を持っている航空会社が本邦の日本航空(JAL)である。

2007年4月1日に日本航空・日本トランスオーシャン航空(JTA)・ジェイエアがワンワールドに加盟。「メガ・キャリア※1では最後のノンアライアンスキャリア」とされたJALがワンワールドに加盟したことの意義は非常に大きいものであった。

加えてJALは古くから盟主・アメリカン航空と深い関係を持っていたこともあり、アメリカン航空側も大歓迎でJALを迎えた(このため同時加盟したロイヤル・ヨルダン航空とマレーヴ・ハンガリー航空がかなり霞んでしまったのだが)。

しかし、2010年1月にJALが経営破綻するとライバルのスカイチーム及び盟主のデルタ航空がJALに財政支援を行うと表明、ワンワールドからの引き抜きを試みた。しかし公的資金が大量に投入されたことに加え、新会長の稲盛和夫がアメリカン航空と築き上げてきた関係を壊す訳にはいかないと判断したこともあり、最終的にはワンワールド残留が決まった。デルタ航空の目論見はあえなく失敗に終わってしまった※2。

その後、2020年には日本エアコミューター(JAC)と北海道エアシステム(HAC)も加盟。

2024年時点で、JALグループ6社では琉球エアーコミューター(RAC)以外の5社がワンワールド所属となっており、今後もメンバー航空会社との提携拡大が見込まれている。

※1 国際的な事業規模が非常に大きい航空会社のこと。JALの他にはアメリカン航空、ブリティッシュ・エアウェイズ、エールフランス/KLMルフトハンザドイツ航空シンガポール航空などが該当する。

※2 その後デルタ航空は2015年に経営破綻したスカイマークの支援計画も未遂に終わってしまい、東アジアの拠点として日本に注力するのを諦めることとなる。2020年にノースウエスト航空時代からの拠点だった成田国際空港から撤退し東京国際空港に路線集約を行った。また、スカイチーム創設時からの旧友でもあった韓国の大韓航空との提携にシフトして、デルタ航空(及びスカイチーム)の東アジア拠点をソウル近郊の仁川国際空港に置くことになった。