俺は5人の姫と結婚する。
世界を、そして好きな人を守るために。
概要
『月刊ビッグガンガン』(スクウェア・エニックス)2014年Vol.04から2024年Vol.09まで連載された。単行本は既刊14巻(2024年1月現在)。2018年にはOculus RiftやHTC VIVEで立体的に視聴できる「結婚指輪物語VR」も発売された。単行本では各話の間に1コマ漫画を掲載している。
Staple Entertainment制作のテレビアニメが2024年1月から3月まで、AT-X、TOKYOMX、サンテレビ、BS11、テレビ朝日系列局のごく一部にて放送。AT-Xでは丸見えバージョンという自主規制解除での放送となっている。のちに第2期の制作が決定した。
あらすじ
ごく普通の高校生・サトウ(佐藤春人)は、幼なじみのヒメ(野中姫乃)を追って、異世界にたどりついてしまう。
ヒメは異世界のアーヌルスのお姫様であった。
魔物の襲撃の混乱の最中、サトウはヒメと結婚し伝説の勇者・指輪王になることに。
1~6巻
世界に迫る深淵王の脅威を退けるには、サトウはヒメを含む5人の姫と結婚しなければならない。
紆余曲折を経て姫たちの協力を得ることに成功した一行だったが、「土」の姫は居場所すら見つからない。
そんな中一行は魔物の大群の襲撃を受け、絶体絶命の窮地に陥ってしまう。
6~10巻
遂に復活した深淵王に深手を追わせることに成功した佐藤であったが、そこまでが限界であった。
なんとか難を逃れた一行はパワーアップを目的とした「花嫁修業」のため再び諸国を巡ることなる。
そしてヒメの前に現れたのは異世界側で育った実の妹、モーリオンだった。
11~13巻
深淵王との最終決戦。
13巻~
異世界アーヌルスの危機は去った。
そして、団結する理由を失った人類は水面下で権謀術数を巡らせ始める。
佐藤は身を隠すべく5人の姫を連れて地球へと「新婚旅行」に向かうのであった。
現代日本をエンジョイ組と、座学に励むサトウとヒメ。
そして、女としての決戦に挑む二人のお話
登場人物
主要人物
本作の主人公で高校1年生。
幼馴染のヒメを追って異世界にたどり着き、そこで指輪王なるためヒメを含めた5人の姫と結婚し、指輪を集めることになる。
野中姫乃 / クリストル・ノバティ・ノカナティカ(CV:鬼頭明里)
本作のメインヒロイン。異世界にある光の国ノカナティカの姫。
精神性や倫理観はほとんど現代日本人のそれに染まっており、
佐藤が指輪王として他に4人の妻を娶ることに思わず嫉妬と複雑な感情を抱いてしまう。
ネフリティス・ロムカ(CV:島袋美由利)
エルフ。54歳(外見年齢はサトウと同い年ぐらい)。風の国ロムカの姫。
怯えつつもおうちから一歩踏み出した人見知りで引きこもり。
佐藤とヒメが大好き。結果、時としてノマカプの間に挟まることも。
グラナート・ニーダキッタ(CV:上田瞳)
猫人の国ニーダキッタの「火の君」。色気ムンムンの18歳。
竜人。水の国マーサの姫。頭脳明晰でサバサバした性格。「~のじゃ」語尾。
5人の中では最も「王族」らしい思考と責任感を持ち、
立場を忘れて本気でイチャイチャ恋愛バトルしてる他の妻たちに呆れることも。
アンバル・イダノカン(CV:小松未可子)
土の姫。ドワーフ。
旅の仲間
マルス(CV:坂田将吾)
帝国ギサラスの第二皇子。元はヒメの婚約者だったが、ヒメがサトウを選んだことを咎めたりしなかった。
サフィラを利用して、水の国マーサの内情を帝国に知らせる使命があったが、サフィラと相思相愛だった為、それをしなかった。
指輪王の使命でサフィラと結ばれようとしたが、ヒメがサトウを選んだことで(ヒメに思い人がいることを察していたので)指輪王の使命を捨てた。
占術者(深淵王の手下)の策で操られたが、サトウの手で正気に戻る。サフィラにプロポーズして、結婚する。
アラバスタ(CV:千葉繁)
ヒメの祖父。大賢者。
土の国で深淵王軍の襲撃から逃れる為、サトウ達を現実世界へ逃し、マルスと共に残る。
その後、スマラグディの手で深淵王の魔物の包囲から逃れる。
各国とその住人
光の国「ノカナティカ」
いわゆる普通の人間たちの国。
モーリオン・ラブリ・ノカナティカ(CV:富田美憂)
ヒメの妹。魔法使い。
風の国「ロムカ」
エルフの国。50年前から外界と一切の交流を絶っている。
スマラグディ・ロムカ
ロムカの姫。
火の国「ニーダキッタ」
猫人達の国。古代の深淵王との戦いで国土は滅びており、
ドワーフの残した巨大な車体で常に移動を続けている。
そのため、戦士の国であると同時に交易も盛んである。
水の国「マーサ」
竜人の国であり、現代における深淵王との戦いの最前線。
サフィラ(CV:大野柚布子)
マーサのもう一人の姫でサフィールの双子の妹。
サフィールを慕っている。
マルスとは相思相愛で後に結婚した。
水の国マーサ王(CV:高橋伸也)
サフィールとサフィラの父。
土の国「イダノカン」
ドワーフの国……だった。古代の深淵王との戦いでは猫人以上の被害を受け、
生き残りも歴史の表舞台から姿を消し、国家としては事実上滅亡している。
ギサラス帝国
深淵王の復活という事態においても野心を隠さぬ人類の国家。
指輪王の伝説を古きものと断じて人の手による深淵王勢力の打倒を目指すが、
国益のために彼らすらも利用し、切り捨てる狡猾な一面も持つ。
かなり闇の深い「敵より厄介な味方」であるが、革新的な思想自体はアラバスタもある程度の理解は示している。
スリューダー・ギサラス(CV:小林親弘)
ギサラス帝国第一皇子。マルスの兄。無敗将軍と呼ばれている。
闇の勢力
深淵王
いわゆる魔王。遥かな昔に一度打倒されて封印されたが
指輪の継承国ですら事実上壊滅している国があるなど、世界に甚大な被害を与えた。
そして現代、封印は破られ今再び世界を深淵に沈めんとする。
完全に目覚める前でも指輪と仮面を与えた者(及び物)の精神を支配し「深淵王の騎士」として操る事ができる。