Blaze&Blade
ぶれいずあんどぶれいど
概要
Blaze&Bladeは1998年1月29日に発売したプレイステーション用のアクションRPGである。
開発はT&Eソフト。
Pixivのタグとしては「ブレイズ&ブレイド」も使用されているが、「Blaze&Blade」の登録件数が一番多くなっている。
正式名称は「Blaze&Blade~Eternal Quest~」
1998年9月23日には続編である「Blaze&Blade~Busters~」が発売された。
ファンの間では、Eternal Questを「EQ」と略し、Bustersを「BBB」と略すことがある。(以下、EQとBBBで記載。)
また、シリーズ全体での略称として「B&B」や「ブレブレ」と言われることがある。
BBBは続編と銘打っている物の、追加ディスクの様な立ち位置で、どちらかと言えば複数の短編+追加アイテム+対戦コンテンツ追加+一部のシステム改良と言った具合。
斜め上方から見下ろしたトップビューの視点で繰り広げられるアクションRPGで、SFC時代のゲームで言えば、パッと見は「ゼルダの伝説」か、「ワルキューレの伝説」に近い。一方で3Dではあるので、リーダーが視点を回転させたりする事が可能である。
EQは1回が長い冒険を何度か繰り返していくため、TRPGの様な趣があり、BBBは一つのストーリー・ダンジョンを短時間で遊べる。
そのため、システム的に共通してても遊び方自体は結構違う。
長く続けて遊びたい人はEQ、サクッと短く区切って遊びたい人はBBBを好む傾向にある。
また、EQのデータはBBBにコンバート出来るが逆は無理なので、データを分けたり、事前にコピーしておくとEQでも引き続き遊べるので便利。EQからのデータをコンバートしたデータでのみBBBで発生するイベントがあったりするので、気になる人は試してみよう。
かなり先進的なシステムを多数取り入れており、インターネットが広がる前であったが、ネットゲームの前身の様な部分が随所に見られる意欲作である。そう言う意味では早すぎた傑作と言えなくもない。
特徴はマルチタップを使用する事により、最大4人プレイが出来る事にある。
一画面に4人のキャラが所狭しと動き回り、友人と相談しながらどちらに進むかを決めたりすると非常に楽しいゲームである。
使用するキャラによっては、道中のショートカットや、鍵のかかった宝箱を開ける事も出来る。
一方で、アイテムは拾った物勝ちなので、罵声をあげつつアイテムを如何にして上手く取るか、と言う駆け引きも楽しめるが、やりすぎは友情破壊になりかねないので注意しよう。
ソロでも勿論楽しめるが、複数人でのプレイがこのゲームの醍醐味なので、是非とも複数人でのプレイを推奨したいところ。ただし、オンライン対応はしてないので、リアルに4人そろってプレイは中々難しいのはネックか。現在であれば、PS3か、PSVITATVを使用した上で、プレイステーションアーカイブで購入したソフトを使用した4人プレイが可能ではある。(コントローラーが4つ必要となるが。)
また、キャラメイクも特徴であり性別、キャラの色、ステータスの他、口調まで決める事が出来た。これにより熱血キャラやクールキャラの他、オカマキャラや、男勝りな女性キャラ、子供口調のおっさんと言った独特なキャラも作る事が出来た。
魔法詠唱システムという物もあり、詠唱ボタンを押しながら特定の順序でボタンを押す事により出したい呪文を出す事が出来た。強力な呪文程ボタンの組み合わせは複雑で詠唱は長くなりがち。
自動詠唱もあるが、こちらは詠唱ボタンを一定時間押し続けると設定した呪文が発動する物。呪文レベルが上がると詠唱時間が伸びると言うデメリットがある。
如何に素早く魔法を手動詠唱し終えるかが、魔法使い系の腕の見せ所でもある。
また、メモリーカードにデータを追加する事により、後からアイテムデータの追加が出来たりもした。今でいうところのDLCが出来た部分も画期的であったと言える。(オフイベントでのアイテム配布や、雑誌での特典配布として幾つかのアイテムが配布されている。キャラ毎のデータが配布され、そのキャラの持ち物に配布アイテムが入っている……と言う形。)
これらの特徴により、今もなおコアなファンはプレイを続けており、続編の開発も望まれている……が、続編は今なお出ていないのが現状である。っていうか、T&Eソフトはもう無い。現在はドワンゴが版権を持っていると言われている。
ストーリー
ムーブレシア大陸の北部に位置するフォレシア。
豊かな自然に恵まれたこの地には、かつて、一つの魔導文明があった。
その文明は十二賢者と呼ばれる者たちによって、魔導と言う強大な力を操り、凄まじい発展を遂げ、自然をも支配する力に人々は夢と希望を抱き、その繁栄は永遠に続くと信じた。
…しかし、繁栄におぼれた人々は、さらなる力を求め、魔導の力は暴走し、文明を滅びへと導いた。
時は流れ…今、人はこの地を『禁断の地』と呼ぶ。
暴走した魔導により生み出された魔獣達が支配するこの地には、数多くの遺跡が残る。
遺跡には莫大な宝が眠っている。
そんな噂が流れ、多くの冒険者たちが、危険をかえりみず、この『禁断の地』を目指す。
剣と魔法を携え、各々の夢のために…
キャラクター
プレイする時に、職業を決めてキャラメイクをする必要がある。
このキャラメイクが中々にハマり、ステータスの調整に長時間を費やすこともあった。
一方で1キャラに3ブロックを使用するため、5キャラ分作るとメモリーカードを1枚消費してしまう事になる。
そのため、このゲームにハマっていた人は、大量のメモリーカードを所持している事も珍しくなかった。(なお、PSのメモリーカードの定価は1枚1,500円である……。)
ステータスを割り振る事が出来、ランダムでカードをめくった合計値分が割り当てられる。
カードの数値は1~6で、例えば、1、4、5が出た場合は10ポイントが割り振れる。
カードのぞろ目が出ると追加でもう一度めくる事が出来る。
ぞろ目が連続して出れば、最大99ポイントを割り振る事が可能となっている。
納得できなければやり直しが出来るが、ここで何度もやり直しして時間を食う人が続出した。
口調は「普通」「丁寧」「年配」「子供」「熱血」「クール」「高飛車」「無口」。
上記の口調+男女の設定が可能なので、口調は実質上記の倍となる。
そして、守護属性を、炎・水・風・土・光・闇・聖・邪から選ぶ。
この時の属性により、ステータス値にボーナスが点く。
例えば炎であればSTRに20%加算される。聖と邪は全部に5%加算される。
キャラクターデザインは啄木鳥しんき氏が手掛けている。
なお、「デザイン初期設定」はキャラデザインの際に想定されていた背景設定。
実際のゲームでは出てこない設定である。
ファイター
ファイターは戦闘特化職で、片手剣と盾、重鎧を装備できる。
攻撃と同時に方向キーで衝撃波を出すことが可能で、盾で防御も出来る。
生存性が高いので、先陣を切っていくのにうってつけのキャラクター。
なおファイター女性は、通常攻撃が縦斬りなので、やや攻撃が当て辛い。
ファイター(男)
デザイン初期設定:己の強さを究めるという単純明快な目的の為に旅をしている。
デフォルトの名前は「ディーン」
ファイター(女)
デザイン初期設定:名高い戦士の娘で、富と名声を得るために各地の遺跡を旅をしている。
デフォルトの名前は「ティシア」
ドワーフ
ドワーフは障害物となる岩を壊すことが出来る職業で、斧と盾、重鎧を装備出来る。
ただ、破壊できる障害物が少なく、全体的に使用人数も少ないので、やや影が薄い。
一方、斧自体の攻撃範囲が広いので意外と使い易い他、ファイターと同じく生存性は高め。
ドワーフ(男)
デザイン初期設定:世界中の酒を飲む資金を稼ぐため、冒険の旅をしている。
デフォルトの名前は「ダムト」
ドワーフ(女)
デザイン初期設定:魔導文明期に作られた、数々の美しい装飾品を求めて旅をしている。
デフォルトの名前は「トトラ」
プリースト
プリーストは補助と回復魔法に特化した職業で、メイスとローブを装備可能。
一方で、攻撃能力に難がありソロ攻略の難易度は高い。
男性は何とかなるが、女性は攻撃モーションが色々と終わってるので非常に辛い。(特に空中攻撃をしようとしても、ほぼ当たらないため、AIに操作させると、ほぼ戦力にならない。)
一方で、長丁場になりがちなダンジョンでは非常に頼りになる存在で、HPの回復、ダメージの軽減、状態異常の回復、アンデッドや悪魔への攻撃が可能。一人プレイ時の時でも要所で操作を切り替えて対応するだけで快適な冒険になる。
プリースト(男)
デザイン初期設定:自らの法力の修練のため、様々な冒険者と各地を旅している。
デフォルトの名前は「クライス」
プリースト(女)
デザイン初期設定:大金持ちの箱入り娘だが、退屈な日々がいやになり、スリルを味わうために冒険をしている。
デフォルトの名前は「ファナ」
エルフ
レイピアと軽鎧を装備する種族。
魔法の封印を解くことが出来るため、一部の扉や宝箱を開ける事が可能。
また、レベル4までのウィザード系魔法を使う事が出来る。
エルフが開けられる宝箱や扉の先には、希少なアイテムが出る可能性が高いため、パーティーにエルフがいた場合はそういった場所に寄ると良い。また、レベル4までの魔法とは言え役に立つ魔法は多いので、幾つかの魔法の詠唱は練習しておきたい。
エルフ(男)
デザイン初期設定:平和主義のエルフらしからぬ好戦的な性格で、戦いを求め冒険の旅に出た。
デフォルトの名前は「ルティウス」
エルフ(女)
デザイン初期設定:エルフ族の姫君で、王位継承の日まで、冒険に出ることで己自身を磨いてる。
デフォルトの名前は「イシェイル」
ウィザード
攻撃魔法特化職で、強力な魔法を使用する事が出来る他、ダンジョンから脱出する魔法を使用する事が出来る。また、味方の武器を一時的に魔法武器化させる事も可能。属性が有用なゲームなので、相手によって呪文を使い分けていく必要がある中級者~上級者向けのキャラクター。
ウィザード(男)
デザイン初期設定:厳格な性格だが、同じ魔法使いの孫娘の喜ぶ顔が見たいがため、貴重なアイテムを探し歩いている。
デフォルトの名前は「マグラット」
ウィザード(女)
デザイン初期設定:祖父の魔法使いに聞いた、魔導文明期にあったという究極の魔法を手に入れるために旅をしている。
デフォルトの名前は「エディ」
ハンター
弓で敵を攻撃できる他、ハーブの使用でパーティーのサポートが出来る。
弓と軽鎧を装備可能。隠し通路の発見も出来るが、隠し通路の場所が少ないので、やや不遇。
実はAIに任せると、手動では攻撃出来ない位置の敵も攻撃出来るため、AI操作で活躍出来る数少ない職業。
ハンター(男)
デザイン初期設定:無口な男ですがすごい熱血漢で、人々を困らせている魔獣を退治するために旅をしている。
デフォルトの名前は「ローランド」
ハンター(女)
デザイン初期設定:魔獣退治に燃える兄に「連れていって」と頼んだが、相手にされなかったので見返してやろうと旅をしている。
デフォルトの名前は「ユーリィ」
シーフ
鍵のかかった宝箱や扉を解錠出来る、サポート職。
ナイフと軽鎧を装備可能。高速移動のダッシュも出来るので、アイテムのいち早い獲得が可能。
更には宝箱のトラップも解除出来るので、1パーティーに1人は入れておきたい。
一方、アイテムの独占になりかねないので、多人数プレイでは注意が必要である。
シーフ(男)
デザイン初期設定:神秘とスリルを楽しむために旅をするトレジャーハンター。お宝を求めて旅をしている。
デフォルトの名前は「アルヴァ」
シーフ(女)
デザイン初期設定:金のためならなんでもするという女盗賊。腕はたつのでいろんな冒険者に雇われて各地を旅している。
デフォルトの名前は「セルシア」
フェアリー
補助魔法を使用可能な種族で、ロッドとローブを装備可能。
ロッドからは魔法弾を放てるので、意外と扱い易い。
常時浮いているので、溶岩や毒沼の上をノーダメージで通過可能と言う特性がある。
パーティーを一時的に浮かせる「レビテート」と移動速度を向上させる「クイック」だけでも詠唱出来るようにしておくと冒険が捗る。
フェアリー(男)
デザイン初期設定:人間界に興味を持ち、好奇心にかられて遺跡をめぐる旅をしている。
デフォルトの名前は「ピック」
フェアリー(女)
デザイン初期設定:魔法のアイテムを集めるのが趣味。魔法のアイテムを手に入れるために旅をしている。
デフォルトの名前は「メリル」
ダンジョン
EQでは、賢者のタブレットという物を集めていき、レベルとタブレットが連動してエリアが解放されていく仕組みになっている。
そのため、タブレットの収集状況次第で、行ける範囲が変わる。
ラストダンジョン到達には当然ながら「賢者のタブレット」を全部揃える必要がある。
最終ダンジョンに入るにはタブレットを全部集めた上で、レベル120に到達する必要がある。
遺跡の森
魔獣が住む恐怖の森。奥には未知の遺跡があると言う噂がある。
最初に行くエリア。ハンターがいると隠し通路が発見できる。
川があり、ジャンプアクションを要求される部分がある他、遺跡島へ行く船もある。
ボスはオウルベア。
遺跡島へ渡ると、流砂の谷に行く事が出来、その最奥の地下空洞にはベヒーモスがいる。
ただし、遺跡島の奥へ進むにはタブレット3つに加え、レベル60が必要となる。
流砂の谷の奥には隠し部屋があり、フェアリーの禁呪「サモンエレメンタル」がある。INT160が必要なのでしっかり上げておこう。
廃鉱
魔物が大量発生したために閉山した、ゴブリンが跋扈する廃鉱。
奥にはドラゴンパピーが待ち構えている。
ドラゴンパピーを倒した奥にも道があるが、タブレット3つに加えてレベル70が必要。
その奥には浮かぶ足場やブランコを渡る必要のあるアクロバティックなエリアが広がる。
ボスはトロール。
地下三階にもタブレットが必要なドアがあり、ラストダンジョンに繋がっている。
古の塔
古代文明期に作られた塔で、その目的はもはや定かではない。
謎解きの多いダンジョン。
最奥にはダークエルフが待ち構えている。
タブレット3つ、レベル70以上で更に奥に進む事が出来、ダークエルフとの再戦の後、ダークウィザードと戦う事になる。
最上階にはウィザードの禁呪「メテオスマッシュ」とプリーストの禁呪「コールエンジェル」が取得可能。メテオスマッシュはINT220、コールエンジェルはINT210 が必要。
死者の迷宮
その名の通り、アンデッドが跳梁跋扈する地下墓地。
聖水を使用してエリアを浄化するギミックなどがある。
最奥にはデュラハンが待ち構えている。
タブレット4つを所持し、レベル80以上で奥に進む事が出来るが、その奥は多層構造となっている上に、複雑なダンジョンが広がっているため、長丁場は必至。
最奥にはアンデッドを操るアンデッドマスターが待ち構えている。
また、ウィザードの禁呪「カオスフレア」を取得可能。INT240が必要なので、しっかりステータスを上げておこう。
超越者の城
500年以上前に建てられた城。中には死を超越した城主が今もいると言う。
大量のイベントアイテムがあるため、こちらも長丁場は必至のダンジョン。
奥に潜むのはワーウルフとワータイガー。
タブレット8つ以上所持の上、レベル80で更に奥に進む事が出来る。
ただし、1階にも同じドアはあるため、一度出直して1階から入り直す方が賢明。
城の西館を進むとヴァンパイアロードとの戦闘になる。
1度倒した後は2回戦目に入り、サキュバスも参戦する。
白銀の谷
フォレシアの北西に位置する極寒の渓谷。
タブレットを幾つか手に入れると、宿屋で情報が手に入りマップに表示されるようになる。
その奥にはグリフォンが待ち構えている。
エリア数も少なく、またタブレットチェックも無いため、比較的短く終わるエリアだが、ボスは手ごわいので一定のレベルが必要。
湖上の遺跡
湖に浮かぶ古い遺跡。
タブレットを幾つか手に入れると宿屋で情報が手に入り、マップに表示されるようになる。
最奥には強敵クラーケンが待ち構える。
こちらも白銀の谷と同じくマップは短いが、ボスは手ごわいので、きっちりレベルを上げていきたい。また、プリーストの禁呪で死者蘇生効果のある魔法「リィンカネーション」が手に入る。INT190が必要なので、覚えさせたい場合はステータスをしっかり上げておきたい。
ボス戦の後は、多人数プレイでのみ発生する「カップルイベント」が起きる。
ただし、性別は違う2名じゃないと駄目。
古代の遺跡
古代文明期に建設された地下遺跡。
物語をある程度進めると、宿屋で情報が手に入りマップに表示されるようになる。
マップも多くなく比較的短いが、最奥には自身と同じ能力を持った敵ドッペルゲンガーが現れる。レベルや攻撃力、防御力も完全に同じなので油断ならないが、魔法使い系のドッペルゲンガーは魔法を使わないので、あえてウィザードやプリースト、フェアリーを入れると言う手がある他、ボス前の扉をくぐるとロードが挟まれてキャラが生成されて数値がコピーされるので、扉をくぐる前に装備を外し、扉をくぐった後に再装備、と言う手もある。また、同レベルの相手と戦えるので経験値稼ぎに使えたりもする。
また、ゲーム内情報が散りばめられたメッセージプレートなどがある。
火竜の山
フォレシア北部にある火山。そこにはドラゴンが住まうという。
マップ構成も単純なのだが、ボスのレッドドラゴンが待ち構える。
ぶっちゃけ、レッドドラゴンは「ラスボス」より強い。
何しろHPだけでもラスボスの2倍強あり、ブレスの他、ウィザードの禁呪であるメテオスマッシュを使用してくる。普通に相対すると長丁場は必至なので、根気よく戦おう。
見事討伐出来れば、貴重なアイテムが手に入る宝箱を開ける事が出来る。
また、クラス別のアイテムが入った宝箱もあるので、戦力増強も可能。
封印の洞窟
強力な封印で守られた邪悪が潜む洞窟。
廃鉱の3階から行く事が出来るが、9つのタブレットを揃えた上で、レベル120が必要。
数少ないドワーフの活躍場所で、ドワーフが壊せる岩が随所にある。
力の入った謎解き要素も多い他、後半にはボスラッシュが控えている。
中ボスはドラゴンゾンビ。ボスラッシュ前にはケルベロスが控えている。
イフリート、グレーターデーモン、デーモンロード、ダークエンジェルを倒した先に、十二賢者が封印したラスボスが待ち構えている。
なお、鬼門はラスボス前のダークエンジェル。足場が悪い場所で戦闘するのに、相手は空を浮遊している上に状態異常攻撃、禁呪を使用し、更に回復魔法まで使うので人によってはラスボスより苦戦する。
ダンジョン(BBB)
バスターズのダンジョンは、タブレットなどが無く、推奨レベルが記載されて最初から行ける。
ダンジョンと言うよりはクエスト集と言う方が近い。
さまよえる幽霊船
満月の夜、東の岬の沖合を漂う幽霊船を探索するクエスト。
おすすめレベルは50で、公式でも最初におすすめされる。
その名の通り沈没しかけの船を調査する。
アンデッドが大量に出てくるほか、無敵状態で追ってくる船長の幽霊が出てくる他、厄介なギミックがあったりも。
汚された祭壇
死者の蘇生を行っていたと噂される古びた教会の調査をするクエスト。
おすすめレベルは80。
教会の復興を目指す牧師から受けたクエストだが……。
教会内部の敵が強く、生半可な強さだと床に転がされる事は間違いない。
奥にはデーモンロードが待ち構えている。
途中、フェアリーの禁呪「サモンエレメンタル」の石板がある。
浮遊島
突如東の空に現れた浮遊する島。魔導文明期から今でも浮かんでいる事から、凄い宝があるのでは無いかと噂されている。
おすすめレベルは100。
浮遊等の奥にはダークウィザードが潜んでいる。
また、最上階にはウィザードの禁呪「メテオスマッシュ」の石板がある。
なお、EQで特定のタブレットを持った状態のキャラクターをコンバートしていると特殊イベントが発生。前作の超越者の末路を見る事が出来る。中々面白いので必見。
また、浮遊城へ行く前の東の森はレベル上げに適した場所があるので、レベル上げに勤しむのも良い。
不幸の手紙
毎日宿屋に不幸の手紙と言う名の果たし状が届けられるクエスト。
その様子はさながら恐怖新聞。
おすすめレベルは「???」で、特徴として1人専用のクエストとなっている。
1日目~20日目まで前作のボスキャラ+αが襲い来るボスラッシュクエストとなっている。
前半はともかく、後半は大量のHPを持つレッドドラゴン等が出てくるため、難易度は結構高い。
手紙や戦う前のセリフが中々凝っている反面、バスターズから入った人にはイマイチわかり辛い部分もある。(初めて会う敵なのに、恨み節をぶつけられるなど。)
黒竜の島
古い時代の道楽者の王が建てた孤島の神殿に住み着いた黒竜を倒すクエスト。
おすすめレベルは150。
空中を移動する強敵が多く、奥にいるブラックドラゴンはレッドドラゴン以上のHPを持ち、桁外れの属性数値を持つので、装備品の相性次第では即死もあり得る。
苦労する反面、良い装備が手に入る場所でもあるので、安定して倒せるのであれば周回するのもあり。また、最奥にはウィザードの禁呪「カオスフレア」の石板がある。
消えた愛娘
大金持ちの娘が行方不明になったので捜索するクエスト。
おすすめレベルは90。
途中、屋敷のコックの頼みごとなどを引き受けつつ地下を捜索する事になる。
ほぼ一方通行で、広い屋敷を歩き回るイベント。
地下にはグレーターデーモンが潜んでいる。
おじいさんの古時計
ある家のおじいさんの悩みを解決するクエスト。
ハーブをくれる薬草娘から依頼される。
おすすめレベルは90。
宿屋の凄腕ファイターに話しかけるとプリーストの禁呪「コールエンジェル」を覚える事が出来る。
少し良い話が展開されると好評。
ダンジョンの奥で多人数プレイをしていて、男女パーティーを組んでいた場合、カップルイベントが発生する。
アングラの迷宮
未だ地図にも記されていないと言う広大な迷宮。
生きて戻った物はいないため、王宮の地図作成の大きな悩みになっている。
おすすめレベルは「???」
バスターズのエンドコンテンツで、最大9999階のダンジョンを潜る事となる。
3の倍数の階層でボスエリアへ行く事が出来し、倒す事で帰還かダンジョン探索続行を選ぶ事が出来る。(ボスエリアへ行く前に帰還を選択する事も可能。)
ボスも易々と倒せる物から強敵までランダムで、中には前作のラスボスまで登場する。
手に入るアイテムも大したことが無い物から、超レアな物まで幅広い。
またランダムではあるが、ウィザードの禁呪「フュージョン」、プリーストの禁呪「リィンカネーション」の石板がある。
余談
- 「Blaze&Blade~Eternal Quest~」では、オープニングデモに3Dと2Dのアニメが使用されており、3DのOPはやや粗いが、2Dのアニメは結構クオリティが高い。声優も岩男潤子や子安武人が声を当てている。(流石に複数キャラの兼役ではあるが。)3DのOPナレーションも子安武人が当てているので、興味ある人は聞いてみても良いだろう。
- PSで出たゲームではあるが、同時代に出たゲームと比べると非常にグラフィックが荒い。大量にキャラや敵が出るためマシンパワーの確保を行うためやむを得なかったとは思う物の、後に出たゲーム機では、それらの難点を克服できたと思われるため、続編が出なかったのを惜しがる声は多い。(参考までに1998年に出たPSソフトは「バイオハザード2」、「ゼノギアス」、「天誅」、「デッドオアアライブ」、「鉄拳3」、「パラサイト・イヴ」、「影牢」、「メタルギアソリッド」など。)
- 今で言えば、リアルに合ってプレイするMORPGと言った感じで、PSP時代のモンハン的な感覚が一番近いか。(PSP時代のモンハンは特殊な機材が無ければオンラインでは遊べず、リアルに合って遊ぶのが普通だった。モンハン集会所と銘打ったお店があったほど。)これがオンラインになれば、ファンタシースターオンラインやモンスターハンター的なゲームになった事は想像に難くないので、やはり時代を先取りしすぎたと言える。
- EQとBBBの違いは様々あるが、BBBはEQよりアイテムを増加、キャラメイク時にレベル50から開始可能、対戦機能の追加、鑑定システムとオークションをオミットし、アイテムの受け渡しを無償譲渡に簡素化、道具屋の追加など。キャラグラフィックや戦闘時の基本機能と言った部分には、ほぼ変化が無い。
- 自由度はかなり高く、キャラや武器防具のステータス変更はもとより、属性強化やアイテムの名前変更も可能。ただのブロードソードを「エクスカリバー」と名付ける事すらできる。一方でアイテム固有の能力の付け替えなどは無理。また、アップさせる事は可能だがダウンさせる事は出来ないので最強武器を作って興覚めして後悔するプレイヤーもいる。(強すぎるキャラを作ると、ラスボスですら数発の通常攻撃だけで終わる位には強くなる。)
- 電撃プレイステーション一押しのゲームとして知られる。何度も特集が組まれた他、電撃プレイステーション経由で同ゲームのアイテムが配布されたりもした。
- AIがそこまで賢くないのはソロプレイ時の難点である。例えばウィザードをAIが操作しても魔法を使わずに直接攻撃しかしない。攻撃モーションが優秀ではないプリーストなどは、ほぼ戦力にならない。一方、ハンターの弓や、シーフの装備品で手に入る投擲するダガーでの遠距離攻撃などは敵を的確に捉えて迎撃するので、かなり活躍できる。(何なら手動操作では出来ない位置へ攻撃を放つ事もあるので、ハンターはAIの方が優秀まである。)
- EQには鑑定屋があった。EQでは取得したアイテムは判別をしないとステータスや名前がわからず、オークションに出品出来なかった。取得→鑑定→オークションと言う形。また、EQではアイテムの受け渡しにオークションを行う必要があり、少なくとも基本売値以上の金を出す必要がある。また基本的に金はここでしか使用されないため、金の重要度はあまり高くない。BBBだとアイテムの取引も無料になったので、金はほぼ必要なくなってしまった。(代わりにBBBでは道具屋が出来たのでそこで使用出来るが、利用頻度が高いとは言い難い。)
- セーブ方法が独特で、キャラ毎にセーブされるのでキャラAがキャラBにアイテムを渡し、キャラAはセーブをしない事でアイテムの無限増殖が出来た。もっとも、オンラインゲームでは無いので、さしたる実害は無いが、レアアイテム大量増殖も可能と言えば可能。ただしこちらもやり過ぎると興覚めなので注意しよう。
- 最高レベルの魔法は「禁呪」と呼ばれており、取得に特定条件を満たす必要がある。EQでは隠し部屋に行く必要があったりと、面倒ではあるが、BBBでは特定の位置の石板を取れば取得出来るので、苦労の度合いは少ない。なお、禁呪は強力だが手動詠唱を行う場合は、複雑な入力を強要されるので、強力な呪文を使いたい場合は、体で覚えるとよい。参考までにウィザードの禁呪「フュージョン」はこんな入力。「(〇△)△〇△□△×△×△△(〇△)」なお、()は「同時押し」である。敵にも禁呪を使う者がおり、発動されると厄介な事が多い。
- アイテム保管数が総アイテム数と比較すると少ない。そのため、色々なレアアイテムを所持しようとすると倉庫キャラを作らないとならないが、結果として必要メモリーカード数は増えがち。
- 複数人プレイでのみ発生するイベントなどが随所にある。その時設定された口調でキャラのセリフが出てくるので、中々楽しい。多人数でのみ発動するギミックもあるので、やはり一度は多人数でのプレイをおススメしたい。
- キャラメイク時、EQはレベル1からだが、BBBではレベル50から開始可能。もちろんレベル1のキャラも作れるが、完全に酔狂の域。
- キャラクターによって攻撃モーションなどの違いがあるので、扱い易さなどが変わってくる。女性ファイターやエルフは縦斬りで当て辛いのである程度の習熟がいる。特に辛いのが女性プリーストで空中にいる敵に対しての攻撃はほぼ当てるのは不可能。このため、女性プリースト一人旅と言ったチャレンジをやろうとすると非常に苦労する。
- 数多くのアイテムがあるが、効果が明確に書かれていないアイテムも多い。例えばレアアイテムのアクセサリ「ドロプニール」には「持つものに繁栄をもたらす伝説の秘宝。」としか書かれておらず、装備しても直接ステータスに影響も無い。しかし、このアイテムの効果は敵を攻撃した時に入る打撃経験値を「100%分を加算」すると言う物で、説明無しでは全くわからない。この他、魔法武器という物もあり、一部の敵に攻撃が通り易くなる効果があるが、魔法武器のアイコンがある訳でも無いのでわかり辛い。一応EQでは鑑定時に「魔法の武器」と教えてくれるのだが、BBBでは判断する術が無い。(一応、攻略本には書いてあるのだが。更には獣人に特効がある銀製武器と言うのもある。)
- 目立ったバグはあまり無い物の、EQでは「デバッグウェポン」と言う非公式の武器を手に入れる事が出来る。攻撃力は最強だが特殊効果は特に無い。一方アイテム入手一覧には載るため、全部で403種のアイテム欄に404個目のアイテムが載る事になる。