概要
ヒューマンバグ大学の『殺し屋一族の闇金…三門一郎太』と『元殺し屋のメロンパン屋_瓜生龍臣』に登場する口元を包帯で覆っている緑髪の暗殺者。秋月家に仕える暗殺者一族「雷一族」の一員である。
初登場は2023年5月3日の三門シリーズ。2024年5月1日の瓜生シリーズで、初登場から1年越しで因縁の三門一郎太と遭遇。
彼の父を殺害した事を自慢げに話した事により、激しい怒りを買うが、6,000億円以上にもなる秋月秀一の債権回収の担保(万雷の内臓)として生かされる。
が、紫電が瓜生龍臣に生かされ表社会で生きていくことを決めたこと、三門一郎太も彼らを心底恨む権利はないとしたこと、そして秋月の全財産+αで足りたことから無事生存することができた。
人物
ややくすんだ緑色のザンバラ長髪のオールバックに褐色肌、頬から首下まで広がった火傷らしき傷跡が印象的な、やや強面の男性。先に登場した雷電や他の一族構成員同様に黒ワイシャツにベージュのベスト、スラックスに革靴、手袋と、モノクロ・セピア調のフォーマルウェアを纏っているが、万雷の場合は胸をはだけさせ、袖をまくって前腕を露出したりと、ややラフな着こなしをしている。また、当初は口元に(両頬の傷を隠すためか)包帯状のマスクも付けていたが、三門から苦無による切り上げと共に右頬を深く斬られて以降は着用していない。
なお、誕生日は12月24日。まさかのクリスマスイブ生まれである。
性格
普段は冷静かつ無慈悲な様子が目立つものの、その実かなりの戦闘狂である。強い敵と戦うことを好み、その際には口調も崩れたものとなる。
他方、慢心も目立つほか騙し討ちを仕掛けようとする、(絶望感を与えようとしたものではあったが)敢えて相手を怒らせるようなことを言うなど、精神面においてはやや手段を選ばない様子がある。
しかし、秋月家並びに紫電への忠誠心そのものは相当に強く、また紫電が仕事を見つけてきたときに「生きられる」と純粋に喜んでいることから、良くも悪くも人間らしい感性が残っているといえる。
堅気となってからは、三門が父の仇敵でもある自身を許すばかりか、わらび餅屋の開業資金を好条件で貸してくれたことなどが響いたのか、先の戦いでみせた冷酷かつ卑劣な暗殺者から打って変わるように真っ当で礼儀正しい好人物に変貌。表情についても、過信や嘲笑、狂気からくる下卑た笑みとは異なる、邪気の抜けた純粋な笑顔や、喜びを噛み締めての嬉し涙もみせるようになった。
能力
剣術特化型の忍であり、爆発的な踏み込みの速さと高速の斬撃を得意としていた。対戦した三門もその纏うオーラや剣速を認めたが、剣を振る際に足の動きが止まる弱点があり、見破られてからは終始完封されている。また含み針も用いるようだが、同じく三門相手には全く意味を為さなかった。
他の忍び由来の暗殺者たちに比べ、刀以外の武器(暗器・忍具)を使う場面は少ないが、三門家当主の暗殺を任されている(三門も父を殺された恨みとは裏腹に、一族頭領・自身の戦いの師でもあった父を相手に暗殺を完遂した万雷の腕前自体は「大したもんだ」と認めていた)ことなどから察するに、雷一族の中でも上位クラスの実力者の可能性が高い。
活躍
初登場回。
機密保持のため、秋月家の依頼により三門家当主(一郎太の父)を暗殺した。
「死人に口無し」
- 2023年5月26日(三門一郎太)
回想に登場。
「心の臓を貫こう、三門の者」
- 2023年12日4日の動画(瓜生龍臣→三門一郎太)
回想に登場。
「貴様は秋月の事。多く知りすぎた社会には出せん」
- 2024年4月27日の動画(瓜生龍臣)
約1年の時を経てようやく名前が判明した。
また、秋月家の依頼により美濃高嗣を暗殺した実行犯であることも判明した。
「ええ紫電様。不届き者を排除しましょう」
- 2023年5月1日の動画(瓜生龍臣)
債権回収のために秋月家別邸に潜入した三門と遭遇し、交戦する。
三門の師匠である三門家当主を暗殺した実績があったことで三門に勝利できるものと思い込んでいたものの、実際の三門は万雷の想定以上に強く、攻撃をほぼすべて見切られてしまう。敗北を悟った万雷は命乞いに見せかけた奇襲を仕掛けたもののそれすらも見破られてしまう。秋月秀一の債権回収の担保(万雷の内臓)として生かされたものの、背負い投げからの下段蹴りを食らったことで大ダメージを食らい、身動きが取れない状況へと陥った。
「久々に素晴らしい戦闘者に出会えた。楽しいではないか…」
「当主であるお前の父を殺したのは… この私なのだよ。」
- 2024年6月1日の動画(瓜生龍臣)
紫電と共にわらび餅屋として再出発することを瓜生とカリンに伝えに来た。元々、わらび餅は雷一族のおやつだったらしく、実際に作ったわらび餅を2人に試食してもらい、見事にとろけさせた。
ちなみに開業資金は三門が貸してくれたらしく、過去のことがあったにもかかわらず手を差し伸べてくれたことに泣きながら感謝していた。
なお冒頭で瓜生のメロンパンを食べて、紫電共々アホ面をさらすことになった。
「雷 ラララライ」
「加えて全国のわらび餅を食べ尽くし研究した」
- 2024年7月13日の動画(瓜生龍臣)
紫電と共にリアカーを率いて瓜生の下に来た。そして、偶然居合わせた株式会社モーリーの社長の毛利公平にわらび餅を食べてもらい、見事にとろけさせた。その後、経営上の戦略もあってモーリーへの入社を毛利に願い出て認められた。
「我々もモーリーに入れて欲しいのです」
関連タグ
ジャギ(北斗の拳)…全体的な容貌(義弟でもある主人公に破壊される以前の姿)や、重要人物の死や暗転に深く関与した物語上の立ち位置、含み針・騙し討ちを行使しようとする一部の戦法などからおそらく元ネタとおもわれる。なお、こちらのキャラは最終的に主人公の報復によって無惨な最期を遂げたが、万雷は生存し改心するという決定的な結末の差が生まれている。