概要
小倉2歳ステークスとは、日本中央競馬会(JRA)が小倉競馬場で施行する中央競馬の重賞競走(GⅢ)である。
1981年創設。当初から変わらず小倉競馬場芝1200mで行われ、夏の小倉開催最終日を飾る重賞である。
札幌2歳ステークス(札幌競馬場芝1800m)とは同週開催であり、こちらには短距離志向の馬が集まる。
重賞としては例外的に、収得賞金0円の未勝利馬・未出走馬でも枠に空きがあれば出走できる2歳GⅢのひとつ。また小倉開催の2歳チャンピオン決定戦ということもあり、九州産馬の出走も比較的多い。
同じく芝1200mの夏季2歳GⅢである函館2歳ステークス(7月中下旬開催)に比べて1ヶ月以上デビューや調教の猶予があり、相対的にこちらの方が後の活躍馬が出ている。後にGⅠ馬に成長した勝ち馬としては、ゴッドスピード、タムロチェリー、メイショウボーラー、アストンマーチャン、レーヌミノルなど。
1992年から2001年までの10年間で、瀬戸口厩舎の馬が4勝と活躍していた時期もあった。
2025年より競走名が『中京2歳ステークス』に変更される。
年表
1981年(第1回):3歳(現2歳)重賞「小倉3歳ステークス」として創設。
1984年(第4回):グレード制定でGⅢに格付け。
2001年(第21回):馬齢表記の変更に伴い「小倉2歳ステークス」に名称変更。
2013年(第33回):収得賞金0円(未勝利・未出走)の馬の出走を解禁。
2020年(第40回):新型コロナウイルス感染症流行の影響で無観客開催。
2025年(第45回):競走名が「中京2歳ステークス」に変更。施行場所も中京競馬場に変更される。
勝ち馬の例
1996年(第16回)ゴッドスピード
2001年(第21回)タムロチェリー
2003年(第23回)メイショウボーラー
2006年(第26回)アストンマーチャン
2016年(第36回)レーヌミノル
2020年(第40回)メイケイエール
2021年(第41回)ナムラクレア
競走条件
出走条件:サラ系2歳
JRA所属馬
地方競馬所属馬
外国調教馬(9頭まで、優先出走)
負担重量:馬齢重量(54Kg)
地方競馬所属馬の優先出走権
地方競馬所属馬は、先んじて行われる2歳OP・「フェニックス賞」で2着以内に入ると出走権が得られる。