ムーン・キャンサー
つきのかさ
➩ムーンキャンサーの表記ゆれ。
奏章Ⅲ後編終盤のネタバレを含みます。
「濾過人理補正現象 ────
ムーン・キャンサーがやってくる。」
「人類の集合的無意識が澱み、あふれ出したもの。人類には抗えない同調意識……。」
『永遠に霊長でありたい』『頂点のままであるべき』という理念。
科学が発達すればするほど、人間が賢くなればなるほど、
ムーン・キャンサーは強大になる。
人類では振り払えない『後ろから指む手』になる。
Moon Rise Obsession
新 霊 長 後 継 戦
プロフィール
真名 | ムーン・キャンサー(月の暈) |
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クラス | ムーンキャンサー |
出典 | 奏章Ⅲ |
地域 | オールド・ドバイ |
属性 | 人属性、人類の脅威、超巨大 |
月の暈(ムーン・キャンサー)という名称だが、この名称で呼ばれたのは一度きりであり、全編通して“ムーン・キャンサー”という呼称で呼ばれている。
その見た目は巨大な輪の下に何千メートルもある白い影の巨人が聳え立つ。
能力
現れただけで人間の認識を混濁させ、意識を低下させる。
タチの悪いことに、この意識混濁は「精神・知能の上限を低下させる」ものなので、どんな知恵や精神力の持ち主でも「人間」である限り、抗うことはできない。
また、距離等が不定な為どのような攻撃を行なっても効かない。
保有スキル
阻害 | 毎ターン:ランダムの敵単体にコマンドカード1枚封印状態(1T)を付与 |
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アナウンス | 自身に必中を付与(3T)敵全体に防御力ダウン(3T)を付与 |
予定報復 | 自身がチャージ減少や行動不能効果を受けた時、チャージ2増加+弱体解除(1個)する状態を付与(3T/解除不可)※1ブレイク以降使用 |
公正世論 | 自身のEX攻撃以外に対する耐性アップ(4回/解除不可)※2ブレイク以降使用 |
インサイダームーン | 自身にムーンキャンサークラス以外から攻撃を受けた時、自身のHPを1万5千回復する状態を付与(1T/解除不可)※3ブレイク以降使用 |
スーパーエラー | 自身に確率回避を付与(3T/解除不可)※3ブレイク以降使用 |
ブレイク時
思考低下 | 【ブレイク1行動】チャージMAX,弱体解除,最大HPアップ(永続/解除不可),敵全体の防御力ダウン(3T),チャージ減少耐性アップ(攻撃後即解除),特殊耐性アップ(攻撃後即解除),弱体無効(攻撃後即解除) |
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知能減退 | 【ブレイク2行動】チャージMAX,弱体解除,最大HPアップ(永続/解除不可),敵全体のクリティカル威力ダウン(3T),チャージ減少耐性アップ(攻撃後即解除),特殊耐性アップ(攻撃後即解除),弱体無効(攻撃後即解除) |
月変万化 | 【ブレイク3行動】チャージMAX,弱体解除,最大HPアップ(永続/解除不可),ガッツ1回を付与(永続/HP62万回復/解除不可),[月の暈]特攻状態を付与(10T),敵全体の宝具威力ダウン(3T),敵全体に[月の暈]状態(10T/解除不可)を付与,※毎ターンNP10%減少+HP500減少+NP獲得量ダウン(5T)+スター発生率ダウン(5T),強化無効(5T/1回/1つまで),チャージ減少耐性アップ(攻撃後即解除),特殊耐性アップ(攻撃後即解除),弱体無効(攻撃後即解除) |
チャージ行動
- P.S
敵全体に強力な攻撃(HP1は残る)敵全体に防御力ダウンを付与(5T)
- 公正世界仮説(just - world hypothesis)
【ブレイク1回目】
敵全体に強力な攻撃(HP1は残る)敵全体に攻撃力ダウンを付与(5T)
- 公正世界誤謬(just - world fallacy)
【ブレイク2回目】
敵全体に強力な攻撃(HP1は残る)敵全体のNPを100%減少
- 公正世界信念(belief in a just world)
【ブレイク3回目】
敵全体に強力な攻撃(HP1は残る)敵全体の強化状態を解除
ゴールデンBBの開始時強化を解除
正体
AIの早期発展によって人類がAI化したとある並行世界にて、人類の後継として生み出された次代の霊長「アーキタイプ」を認めることができなかった人類たちの集合的無意識の成れの果て。殺生院キアラ曰く「犯してはならない罪を犯した」「作ってはならないものを作ってしまった」
「アーキタイプを宇宙に放流することで人類は役目を終える」という既定路線に背いたこと(岸波白野曰く価値がないどころか悪しき前例ですらあると言う)で、この世界は人理に見放され西暦2999年の時点で剪定寸前の状態にあった。
人類を見守ってきたBBドバイはこれに抗うため「人類ラスボス決定戦」を計画しノウム・カルデアの介入を促した。
本来であれば概念に近い、質量を持たない非物質的存在であったが、アンソニーの説得で集結したムーン・ドバイの住人たちによる防壁で時間稼ぎをしている間にゴールデンBBによって物理攻撃が可能になるよう調整され、並行世界からの来訪者であるカルデアのマスターと月の王たちの奮戦によって討滅。
アーキタイプは無事に宙へと放たれ人理定礎値も回復、世界は剪定を免れた。
最後の悪足掻きとして唯一純粋な人類である主人公を取り込んで一方的に語りかけ、自己の全てを使い切って見ず知らずの競争相手を先に行かせる人間などいるわけがないと断じる。
しかし、そんな人間達を知っている主人公はムーン・キャンサー達を否定するが、脱出口が見えても自分一人の正しさで数千年の歴史を踏み躙る覚悟を持てず、足を動かせない。
そんな背中を押す手に励まされ、足を進める主人公へ尚も語りかけるが、その存在と気持ちが間違ってるとは言えない事を指摘された上で勝利を宣言され、今度こそ消滅した。
余談
今を生きる『人類』が築く物語である型月作品内の世界観において、これ以上ない程の無法と言える「どんな能力・知能・強運・精神を持っていても『人類』である限り絶対に勝てない存在」。BBコスモ曰く「勝たせる気のない人類悪」
一方でその根底にあるのは「特別でいたい」「自分より優れたものを認められない」「自分だけ置いていかれるのは嫌だ」という人間であれば誰もが大なり小なり抱える気持ちであり、主人公もその存在を否定しきれなかった。
岸波白野が元いた世界ではアムネジア・シンドロームと名付けられた濾過人理補正現象が蔓延していた。
この病気は自己と他人の境界が曖昧になり、最終的に記憶の認識さえ不可能になり生命活動を停止してしまう。