概要
藤子・F・不二雄が『ビッグコミック』1983年7月号に掲載したSF短編。
平凡な現代社会に巨大ロボットは必要ないという、『鉄人28号』や『マジンガーZ』などのロボットアニメへのアンチテーゼともとれる作品。
なおあくまでも「悪の組織や巨大な敵がいない現実の世界に巨大ロボットは不要」ということが名目なのであり、決して『鉄人』や『マジンガー』へのアンチ創作というわけではない。
あらすじ
ある日、一人の老人が川岸を運転しているとたまたま遭遇した男から、「他国に狙われている極秘研究」として一台のコントローラーを押し付けられてしまう。
そのコントローラーは巨大ロボを操縦することができるものだった。しかしロボットになすすべもなく老人は家に帰るがロボットはコントローラーを追って家に押しかけてしまい…
配役
- 初老の男…風間杜夫
- 妻…犬山イヌコ
- 傷を負った男…金児憲史
- スパイ…リカルド・バルツァリニ、アントワン・シンクレア、ピエトロ・クリスト、鈴木兵太郎
- ナレーション…古谷徹
※NHKで放映されたSF短編シリーズより
余談
ドラえもんのどら焼き屋さん物語では今作の鉄人が設置アイテムとして登場する。
同作ではのび太とドラえもんが見たロボットアニメのロボットということになっており、作中で披露したお手もちゃんとやる。
また同じく設置アイテムとしてザンダクロスも参戦しているため、並べて置くことも可能。
これにより、悪の組織や巨大な敵がいない世界で平穏に人々から親しまれるという原作とは真逆のハッピーエンドを迎えた。