概要
初登場はTV版第19話、第14の使徒として登場。
最強の使徒。ずんぐりとした体躯に、折り畳んだ帯状の腕部(展開、カッターとして使用)を持ち、空中を浮遊して移動する。
身体上部の顔状の部分からは強力な光線を発射し、ラミエルが突破に十数時間を要したジオフロント上部の18もある特殊装甲を、瞬時に溶解させるほどの攻撃力を持つ。
そして何より厄介なのが、その防御力。EVEですら中和不能なほどの強烈なATフィールドを発生させ、いかなる攻撃をも完全に防いでみせる。また本体も異常に固く、非核兵器の中では特筆して威力の大きいN2爆雷を受けてもほぼ無傷であり、万一核を至近距離で狙われたとしても、それをまぶたの様なシールドで瞬時に保護することができる。
ジオフロント内に侵入後、迎撃に出たEVA弐号機の攻撃をまったく寄せ付けず、両腕・頭部を切断。EVA零号機のN2爆弾によるコアへの直接攻撃に対しても、N2爆弾がコアに接触する寸前にシールドを展開したためまったく傷を負わず零号機の頭部を切断。ついにはNERV本部内へと侵攻するものの、EVA初号機によってジオフロントまで後退させられる。初号機の電源が切れたのと同時に攻撃を再開し、初号機を敗北寸前にまで追い込むがEVA初号機が覚醒(暴走)したことによって殲滅・捕食された。
新劇場版『破』では
新劇場版『破』では、第10の使徒として登場。
TVアニメ版とは違い脚が無くなり、全身を無数の腕で覆っており、さながら宙に浮く繭のようである。
そのTVアニメ版からの脅威の戦闘能力は健在。
鋭利なベルトアームと強力な破壊光線、そして一度に何層ものATフィールドを連続で発生させ、相手をまったく寄せ付けない。そして本体も異常に固い。
防御網を易々と突破してジオフロントと侵入し、そので待ち構える真希波のEVA弐号機をまったく寄せ付けず、さらに"裏コード「ザ・ビースト」"を解禁して対抗しようとした弐号機を一蹴する。
そしてN2爆雷を抱えた綾波のEVA零号機の特攻を確認すると、今度は多重ATフィールドで拒絶。これを獣化弐号機に突破されて爆雷を受けるも、やはり無傷。そしてあろうことか零号機をパイロットごと捕食・吸収して進化し、EVA化して防衛システムの裏をかくという奇策に打って出る。
しかし最深部に辿り着くも、これをシンジのEVA初号機がジオフロントまで押し返し、そのまま初号機との戦闘に突入。だが初号機もすぐさまバッテリー切れとなり、機能を停止。
……が、今度は擬似シン化第1覚醒形態となった初号機が驚異の戦闘能力でゼルエルを圧倒。
シンジの意思によって吸収された綾波を吐きださせられ、そのまま消滅した。
その後、初号機はサードインパクトを引き起こしかけている。
余談
TVアニメ版では、初号機に捕食されているゼルエルを見た伊吹マヤは、あまりのグロテスクな光景を見て嘔吐している。まぁ、彼女でなくとも巨人が生肉を犬喰いで生々しい音を立てながら食べていれば、常人なら間違いなく卒倒するだろうし・・・。
なお『新劇場版』の零号機を吸収したゼルエルだが、ゼルエルの上半身と女性の裸体のような真っ白な体というデザインは、ファンから「セクシーだ」と意外な好評を得ている。綾波ごと零号機を吸収したことから、通称「ゼル波さん」と呼ばれているとかいないとか。
そして擬人化のお題にもされている。
攻撃方法
ベルトアーム
帯状の腕部を使い、敵を切断したり、敵を絡めたりする。
破壊光線
目から不可視の破壊光線を放つ。
シールドガード
コアをシャッターで閉じて守る。
多重ATフィールド
『新劇場版』にて使用。
ATフィールドを幾重にも展開し、相手をフィールドの力場ごと押し返す。
破られても次々と発せさせることができるため、ゼルエル本体に鹿づくのは至難の業。
関連イラスト
旧版
新版
ゼル波さん