民王
たみおう
池井戸潤の小説、それを原作としたテレビドラマ。
概説
現職内閣総理大臣と、その息子のイマドキ大学生の人格が入れ替わるという、「入れ替わり」系のコメディ作品。
2015年夏季、金曜ナイトドラマ枠で全8週に亘り放送され、2016年にスペシャルドラマ『新たなる陰謀』、スピンオフドラマ『恋する総裁選』に発展するなど、人気を博した。
折しも現実の永田町でも、議員の教養不足や不祥事で話題が絶えない時期だったこともあり、そうした現実をバッサリと両断するスタイル、清々しいまでにコメディ路線を貫く作風、それを熱演する出演者たちと、すべてが噛みあったことでファンを増やしていった。
2024年10月には、前述のドラマとは全く別の世界を描く『民王R』が放送予定。原作のないオリジナル脚本となる。今度は「全国民」と「総理」が入れ替わる…!
ナレーションは前作に出演していた菅田将暉。
なお原作とドラマで、登場人物・エピソード・最終回の筋書きなどに差異があるが、小説原作ありきでTV版のアレンジが入っているため、留意されたし。
あらすじ
小説原作
民政党代表にして現職の内閣総理大臣・武藤泰山は、ある日目が覚めると大学生の息子の翔と肉体が入れ替わってしまっていた。
原因も判らぬまま、二人はそれぞれの生活を守るためにお互いの人生を交換して日常を過ごし始める。
しかし息子の翔は勉強不足で漢字が読めず、国会答弁で四苦八苦する醜態を晒してしまう。泰山も息子の代わりに就活をすることになるが、いつもの調子で面接官に大きな態度を取ってしまい不興を買ってしまう。
ところが入れ替わったのは、どうも武藤親子ばかりでないようで……。
「親子の精神入れ替わり」乱立国会で、彼らの将来と衆議院解散の是非を巡る騒動が巻き起こる。