解説
きしめんや讃岐うどんよりも太いうどんが、醤油をそのまま注いだかのようなドス黒い汁に浸かっているという見た目のインパクトが大きい。
見た目に反して、味は濃い目だが極端にしょっぱいというわけではなく、妙な癖のようなものも無いので、一般的な和食の味付けからは大きく離れていない。
ただし、麺は太い上にかなり柔らかくもあるので、きしめんや讃岐うどんのイメージで食べようとすると違和感を感じる場合もある。また、泥っぽい汁のため賛否が分かれており、一部ではガッカリグルメ扱いされる。
元々この地域では工程を簡略化したコシの無い麺や、たまり醤油が根付いていた。
江戸時代に「お伊勢参り」が流行すると、参拝者向けに作り置きが可能で、待たせず提供できる料理としてそれらの特徴が合致し、現在のような形に発展したと言われている。
ただし、「伊勢うどん」として明確に定義されるのはずっと後年のことで、1972年になる。
成り立ちから典型的なファストフードなのであるが、一般的なうどんと同様に店による差異も認められ、愛好者の間では「麺のコシはなくともモッチリした感覚は欲しい」だとか「出汁が効いていなかったりするとなんだかなぁ」みたいな会話もあるらしい。
関連タグ
伊勢ウドン:『NARUTO』及び『BORUTO』の登場人物。まず間違いなくこれに由来している。