丹恒・飲月
たんこういんげつ
※本項目には『崩壊:スターレイル』のメインストーリー第二章のネタバレが含まれます。
「そこにいるのは、十の悪逆を犯せし者…」
「…仙舟を裏切り、大乱を起こし、永世に追放された咎人」
「持明の龍尊、『飲月君』だ」
概要
丹恒は前世である「飲月君」が残した力を受け入れ、持明族としての真の姿を顕した。
崢嶸たる角冠を受け継いだ以上、咎人の功罪をすべて受け継がなければならない。
しかし、最初から最後まで、彼が「彼」であったことはない。
人物
仙舟「羅浮」に属していた持明族の1人であり、丹恒が今まで隠していた本来の姿。
持明族は仙舟「羅浮」の長命種の中でも特異な存在であり、「豊穣」と契約した長命種・天人と異なり、「不朽」の星神『龍』を祖とした種族である。
肉体寿命は平均600歳であるが、建木の在る波月古海で真珠のような卵の姿へと還り、輪廻転生「脱鱗の儀」をする事で致命傷すら完治し、さらに生まれ変わる事で永遠の寿命を持つ。
その際に記憶も消失する為、厳密には同じ生命と言えるかは微妙だが、前世体が書物などの形で記録する事で前世の記憶も受け継げる。
こうして持明族は「龍尊」と家臣達「龍師」の指導のもとで仙舟・羅浮の政(まつりごと)を執り行っており、特に『龍』の力を色濃く受け継いだ者は「龍尊」と呼ばれ、永い間、豊穣に侵された建木の封印を担いながら民衆を導いてきた。
しかし700年前、当時の龍尊であり「雲上の五騎士」の1人であった飲月君「丹楓」が独断で建木の封印を解き、「豊穣」使令の亡骸と龍尊の力である「龍化妙法」をある人物に使用した結果「厄龍」が生まれてしまう。
その厄龍によって多くの持明族が脱鱗できずに命を落とし、繁殖能力を持たなかった彼らは、急激に勢力を失う大打撃を負った。後にこの出来事は『飲月の乱』と呼ばれている。
首謀者である丹楓は大罪人として処刑を受ける事となったが、死罪で龍尊の力まで絶やすには惜しいとした龍師達の判断により脱鱗の刑に処され、強制的に輪廻転生を受けることになった。こうして生まれたのが後の丹恒である。
仙舟の法に則れば、前世と輪廻転生した個体は別人として扱われ、前世での罪は転生後の個体には適用されないが、こうした経緯を持つ丹恒は例外の「生まれながらの罪人」として監獄に幽閉され続け、龍師達は彼の次に龍の力の強かった白露を龍尊に任命した。
だが欲をかいた龍師達が脱鱗の刑に細工を施したせいで、龍尊の力の継承も不十分な状態になってしまい、白露には治癒の力だけが引き継がれ、武の力は転生先の丹恒にそのまま残ってしまう。
最終的に景元将軍の計らいで自由の身になったが、その代わりに仙舟同盟全艦の永久追放を言い渡され、無限に広い宇宙を流浪する事となった。それでもなお前世の影はつきまとい、かつての仲間の1人に命を狙われる日々を送っていた。
そして時が経ち本編より数年前、星穹列車に出逢い、ヴェルトと姫子から自身の素性を訪ねようとせずに旅の同伴を申し出られ、共に開拓の旅をする事となる。
身分を隠している際の姿と違い、高貴な装束と龍尊の証である角が生えているが、人格は通常の丹恒と何ら変わりはない。
また、脱鱗時の細工の影響で、断片的ながら丹楓の記憶が夢やフラッシュバックという形で呼び起こされることがある。
作中の動向
開拓クエスト「重楼を遮りし百丈雲樹」
丹恒の項目にある通り、星核ハンターの脅迫によって強引に羅浮への帰還と覚醒をさせられる羽目に。
あわや暴走しかけるが、カフカの暗示によって静止し、景元と共に仲間と合流する。
そして、龍尊の力で建木のある鱗淵境への道を開き、そこに待ち構える幻朧との激闘の末これを撃退した。
開拓クエスト「慰霊の挽章、天清らかに道は遠く」
騒動の後、丹恒は景元からの恩赦により永久追放処分を解かれるが、本人は引き続き星穹列車の一員で居続けることを決めた。
ショートアニメ「太平迎新歳」
桂乃芬と素裳で舞台の演出をしていたところ、素裳が落ちかける。
そこに景元が助けようとするが、丹恒に気付いた景元は中止し、丹恒が雲吟の術にて足場を作り救助される。
開拓者の部屋改装イベント「コズミック・ハウジングガイド」
床清掃の際に雲吟の術を使おうとしたが、力加減を誤って床を水浸しにしてしまう。
ちなみにバスルーム改装あたりのガイドメッセージでも自身の身体を洗うのに使われていることが示唆されている。
能力と戦術
風属性の単体アタッカーであった通常丹恒と違い、こちらは虚数属性の拡散アタッカーで、段階的に強化される通常攻撃による高火力が最大の特徴。
軌跡
- 通常攻撃「水華」
削靭値10。
2段の攻撃を行い、指定した敵単体に丹恒・飲月の攻撃力50~100%分の虚数属性ダメージを与える。
- 戦闘スキル「龍力自在」
このスキルはターンを消費せず、直後に放つ通常攻撃を、連続3段まで強化できる。
このスキルを使用してもSPは消費されず、戦闘スキルを発動したとも見なされない。強化通常攻撃を行う際に強化分のSPが消費され、事前のスキルもSPが足りる分だけ使用できる。
- 1回強化:「水華」が「瞬華」に強化される。
- 2回強化:「水華」が「天矢陰」に強化される。
- 3回強化、「水華」が「躍動せし耀鱗」に強化される。
「天矢陰」または「躍動せし耀鱗」を発動した時、4段目以降の攻撃の前に、それぞれ「叱咤」を1層獲得し、丹恒・飲月の会心ダメージ+6~12%。この効果は最大で4層累積でき、自身のターンが終了するまで継続。
強化を重ねる度に火力、攻撃範囲、撃破効率が変化し、スキルというより通常攻撃を切り替えるスイッチのような役割。
- 強化通常攻撃1「瞬華」(1回強化)
削靭値20。
3段の攻撃を行い、指定した敵単体に丹恒・飲月の攻撃力130~260%分の虚数属性ダメージを与える。
- 強化通常攻撃2「天矢陰」(2回強化)
「隙だらけだ」
削靭値30。
5段の攻撃を行い、指定した敵単体に丹恒・飲月の攻撃力190~360%分の虚数属性ダメージを与える。4段目以降の攻撃は隣接する敵にも丹恒・飲月の攻撃力30~60%分の虚数属性ダメージを与える。
- 強化通常攻撃3「躍動せし耀鱗」(3回強化)
「霄龍、いでよ!」
「さあ、蛟龍よ、呑め!」
削靭値40。
7段の攻撃を行い、指定した敵単体に丹恒・飲月の攻撃力250~500%分の虚数属性ダメージを与える。4段目以降の攻撃は隣接する敵にも丹恒・飲月の攻撃力90~180%分の虚数属性ダメージを与える。
彼の最大火力であり、ここまでくると単体、拡散ダメージ共に必殺技の倍率を優に超え、更にEP回復量と靭性削り値も高めという破格の性能になっている。
欠点はSP効率の悪さで、最大強化の「躍動せし耀鱗」を使用する場合、一回の行動で3SPも消費することになる。
幸い、必殺技使用時にSPの代わりとして消費できる「逆鱗」を手に入れることが可能。
- 必殺技「傲睨せし蒼龍、世を濯ぐ劫水」
「潜鱗は顕現した」
「洞天隠月…蒼龍よ、世を濯がん!」
削靭値20。
3段の攻撃を行い、指定した敵単体に丹恒・飲月の攻撃力180~300%分の虚数属性ダメージを与え、隣接する敵に丹恒・飲月の攻撃力84~140%分の虚数属性ダメージを与える。
同時に最大で3つ所持できる「逆鱗」を2獲得。丹恒・飲月の強化攻撃に限りSPの代わりとして消費でき、システム上でもSP消費と見なされる。
「躍動せし耀鱗」には劣るもののそれでも高い火力を誇り、「逆鱗」獲得によって強化通常攻撃を出しやすくなるため、実質的に必殺技の回転率=通常攻撃の火力に直結する。
- 天賦「亢心」
丹恒・飲月は各段攻撃の後に「亢心」を1層獲得する。「亢心」1層につき自身の与ダメージ+5%~10%、この効果は最大で6層獲得できる。「亢心」の効果は自身のターンが終了するまで継続。
- 秘技「掣空、虹の如し」
「雲吟…御水」
秘技を使用した後、20秒間継続する「遊龍」状態に入る。「遊龍」状態で攻撃すると、素早く前方に一定距離移動し、触れた敵を攻撃する。その間、敵のすべての攻撃を防げる。「遊龍」状態で敵を先制攻撃して戦闘に入った後、敵全体に丹恒・飲月の攻撃力120%分の虚数属性ダメージを与え、自身は「逆鱗」を1獲得する。
- 追加能力
「伏辰」 | 戦闘開始時、EPを15回復する。 |
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「修禹」 | 行動制限系デバフを抵抗する確率+35%。 |
「啓蟄」 | 虚数属性が弱点の敵にダメージを与える時、会心ダメージ+24%。 |
星魂
①「九天」 | 「亢心」の累積可能層数+4。1段の攻撃を行うたびに「亢心」を1層獲得できるようになる。 |
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②「九旒」 | 必殺技を発動した後、丹恒・飲月の行動順が100%早まり、さらに「逆鱗」を1獲得する。 |
③「雲旗」 | 戦闘スキルのLv.+2、最大Lv.15まで。通常攻撃のLv.+1、最大Lv.10まで。 |
④「嘲風」 | 「叱咤」のバフ効果が、自身の次のターンが終了するまで継続するようになる。 |
⑤「凌雲」 | 必殺技のLv.+2、最大Lv.15まで。天賦のLv.+2、最大Lv.15まで。 |
⑥「黄龍」 | 丹恒・飲月以外の味方が必殺技を発動した後、丹恒・飲月が発動する次の「躍動せし耀鱗」の虚数属性耐性貫通+20%。この効果は最大で3層累積できる。 |
2凸まですると、必殺技直後に実質SP消費0の最大火力を放つことができるため、星玉に余裕があればそこまで上げておきたい。
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