「エントロピーの増大が宇宙の不可逆的な法則であり、熱の沈黙が物質世界の逃れられない運命であるならば、なぜ私たちは闘うのか?燃えて、融合して、消滅する。新な始まりの前には、終焉がある」
ー核爆発のボタンを押す前の科学者から押収したメモ、琥珀2152紀
概要
崩壊:スターレイルに登場する全宇宙の最上位存在である星神の一柱。「壊滅」の運命を司る。
褐色肌に白髪の男性の姿をしており、現在外見が判明している星神の中では最も人間の姿に近いと言える
本作の主要な敵勢力の一つである「反物質レギオン」を統括する存在。宇宙に破滅を振り撒き、数えきれないほどの文明を滅ぼしてきた。各地に様々な災厄をもたらす「星核」もナヌークがばら撒いているとされているが、「星核」も独自の意思を持って時には反物質レギオンを撃退することもあるため詳細は不明。
当然のことながら多くの文明や派閥から敵視・危険視されており、「豊穣」の薬師の眷属を主な敵と定める仙舟同盟からも「燼滅禍祖」の蔑称で呼ばれている。
星神の軌跡
現状判明している星神の中でも一番誕生が遅く、一番若い一柱。
ヴェルト・ヨウの紹介によれば、「繁殖」による蝗害や「巡狩」と「豊穣」の戦争は、「壊滅」が誕生する前の出来事であったとされている。
ナヌークはアドリヴンという惑星の出身であるとされる。姫子が発見する以前の星穹列車が過去にアドリブンを訪れた記録が残っており、それによれば「皇帝戦争」と呼ばれる内戦によって荒廃した上にタイズルスの子孫「スウォーム」の通り道であったため、それらとの戦いに明け暮れる悲惨な星だったという。そして、アドリヴンは星神として誕生したナヌークによって文字通り「壊滅」することになった。
また、ナヌーク誕生時点で「終焉」のテルミヌスが既に宇宙を徘徊していたが、かつて「秩序」のエナが「調和」のシペに取り込まれた時のような「運命の合流」は発生しておらず、「終焉」と「壊滅」は似て非なる運命であると思われる。
ストーリーにおいて
物語の始まりの場所である宇宙ステーション「ヘルタ」にて、主人公はステーションを襲ってきた終末獣(反物質レギオンの一種)を撃退した直後に「ナヌークの一瞥」を受けている。
カフカによれば、主人公たちはいずれナヌークと対峙することになるとのこと。
関連派閥
様々な世界の壊滅の衝動が芽生えた強大な生物を一瞥し、烙印を押し、力を与えている。これらの生物は内側から外側に反転し、「戦争洪炉」と呼ばれる世界に身を投じられて新たに鍛えられ、その過程で欠損した部分が反物質によって補われ、最終的にはレギオンの一員となる。
その中でもレギオンを率いるリーダー達は「絶滅大君」と呼ばれ、ナヌークの使令として各々の美学に沿った壊滅を銀河にもたらしている。
ナヌークを王と信奉する銀河のならず者集団。「壊滅」の派閥と見做されてはいるが、実態は個人の理性を手放せず戦争洪炉に身を投じてレギオンの一員になる度胸も無いただの無法者集団で、「壊滅」の意志を表面的にしか理解せずに略奪や殺戮といった我欲を満たす残虐行為の隠れ蓑としているに過ぎないため、ナヌーク自身は歯牙にもかけていない(当然一瞥も与えていない)。
銀河において上記の定義に当てはまる数多の組織の中でも、特に強いとされるのが「ヤペラーブラザーフッド」と「永火官邸」の二強。
余談
- 「壊滅」の星神・ナヌークの胸元の謎の巨大な傷跡は、実はとある「名も無き愚者」によって付けられたものであるという風刺劇由来の記録が残っている。この「名も無き愚者」の原型となったものがアッハであると考察されている。