愛馬進軍歌
あいばしんぐんか
1939(昭和14)年発表の軍歌。
概要
1938年10月、日本競馬会(日本中央競馬会の前身)から陸軍省と農林省へ、馬事思想普及のため一般国民にPRする行進曲や里謡の製作が依頼された。これを受けて陸軍省馬政課と農林省馬政局が行進曲『愛馬行進曲』と里謡または童謡『愛馬』の歌詞を募集した。歌詞の選定を担当したのは後に太平洋戦争の硫黄島の戦いで名を知られる事になる栗林忠道騎兵大佐である。
歌詞は3万9417通(3万9047通とも)の、曲は総計3000通の応募の中から選ばれた。作詞の久保井信夫は当時四国の電力会社社員、作曲の新城正一は九州の学校教員だった。
軍馬を単なる動物としてではなく戦友として扱うなど馬への血の通った歌詞と朗らかな曲調とで陸軍のみならず民間でも広く愛唱された。
作曲の新城正一は1943年没、作詞の久保井信夫は1975年没であり、著作権は2025年末まで有効。
ミャンマー軍の軍歌「တူယှဥ်ကာတိုက်စို့」(一緒に戦おう)は、「愛馬進軍歌」の曲を流用している。