概要
白亜紀に生息していたフタバスズキリュウの子供。
のび太が発掘したたまごの化石がタイムふろしきで復元され、しばらく後に孵化した。
名前はのび太の命名であり、その名の通り「ピューイ」と鳴く。
のび太にとてもよく懐いており、のび太を本当の親のように慕っている(たまごを孵化させ、育てたのはのび太なので、一応「育ての親」ではある。)
好物はお刺身などの生の魚・肉類。
ちなみに、フタバスズキリュウは首長竜の仲間であり、厳密には恐竜ではない。
また、現在の説ではフタバスズキリュウはたまごを産む事は無かったと考えられている。
短編「のび太の恐竜」でのピー助
ピー助を孵化させたのび太は、ティラノサウルスの化石を自慢したスネ夫を見返すために自宅でピー助を飼い始めた。
最初は動物嫌いのママにバレないように、のび太の家で隠れて飼育されていた。
その間、のび太はピー助を散歩にでも連れて行けば、世間があっと驚くだろうなと言うが、ドラえもんは「そして、ピー助は連れて行かれる。学術調査のために解剖されるか、動物園で見世物にされるか・・・どっちにしても、ここはピー助にとって生きづらい世界だよ」と話す。
のび太は、「スネ夫達を見返したら元の時代に返す」という事にした。
ピー助はその後もグングン育ち、家で飼う事ができない大きさにまで成長した。
そのため、近くの公園の池でピー助を飼う事にしたのであった。
その後のび太は、スネ夫達にピー助を見せてやろうとするが、3人とも留守にしており見せる事ができず。
その帰り道、のび太は「公園の池に怪獣がいる」という噂話を聞く。
もしかしなくてもピー助の事だと気づいたのび太。
家に帰ったのび太がテレビを見ていたところ、「噂の真偽確認のため、池にダイバーを潜らせて調査する」というニュースが流れた。
このままではピー助が見つかり、連れて行かれてしまう。。
ピー助をどうするか頭を抱えるのび太。そして、のび太は1つの決断を下した。
それは、「ピー助を元の時代に返す」という物。
ピー助をスモールライトで縮小した後、タイムマシンで白亜紀の地球へ向かったのび太とドラえもん。
そしてのび太とドラえもんは、涙ながらにピー助を置き去りにし、現代へ帰ろうとする。
何故おいて行かれるのかわからないピー助はのび太について来ようとするが、「ついてきたらぶん殴るぞ!」とのび太はピー助を突き放し、現代へと戻る。
四次元空間には、ピー助の鳴き声が何度もこだましていた・・・。
現代に帰ったのび太は、ある事を思い出す。
のび太は「恐竜丸ごとの化石を見せてやる!」と啖呵を切った際、「できなかったら鼻でスパゲッティーを食べる」と宣言していたのだ。そして、
「鼻でスパゲッティー食べられる機械を出してくれえ!」
「出来る事か出来ない事か、よく考えてしゃべれ!」
と、ドラえもんと取っ組み合いのけんかを始めたのであった。
上記の作品がピー助の初登場であり、映画作品などでも上記の設定が踏襲されている。
映画「のび太の恐竜」および「のび太の恐竜2006」では、タイムマシンの故障によって誤って白亜紀のアメリカに送られてしまう。
そのため、のび太達はもう1度白亜紀に赴き、ピー助を狙う恐竜ハンター達の魔の手から逃れつつ、ピー助を故郷の日本に送り返すための旅を始める。
ゲーム「のび太の恐竜2006DS」では、ゲームクリア後にピー助のレプリカードが手に入る。
パワーアップカードは存在しないが、単体でチームに2体の恐竜を組み込む事ができる。