概要
オーシア連邦が開発した全幅1.1㎞の軌道エレベーター防衛用大型無人全翼機。人呼んで「灯台を護る巨鳥」。
動力はメイン2基・サブ6基の電動二重反転プロペラ。軌道エレベーターからのマイクロ波送電により半永久的に飛行を続けることが出来る。
搭載機の燃料や各種弾薬などの補給は、タイラー島に存在するマスドライバーから射出される無人のサプライシップを機体下に結合することで行う。
2機が開発され、試作型にリバティ、改修型にジャスティスの名がつけられている。
2機による軌道エレベーター周回を中心とした防空圏は半径1,200㎞にも及ぶ。
構造
両翼下に自律型UAV・MQ-101(モデルは恐らくX-47B)を片翼40機、合計80機も搭載するUAV空母としての運用能力を有する。
機首上部にマイクロ波増幅装置を備え、ミサイルや戦闘機を撃破する電磁バリアを張るアクティブプロテクションシステム(APS)という防御機構を持つ。
また多数の高機動空対空ミサイルも搭載されている。
発売前PVでは敵として立ちふさがる様だが…
関連動画
公式コメンタリー
関連タグ
これ以降は『ACE COMBAT 7 SKIES UNKNOWN』のストーリーに関わる重要なネタバレを取り扱っており、到達前の閲覧は初見の楽しみを大きく削ぐ可能性があります。
出来れば到達前であればブラウザバックを推奨します。
ネタバレ注意
劇中において
劇中ではエルジア王国のオーシア連邦に対する宣戦布告から時をおかずして、軌道エレベーターと共に二機とも奪取されており、開戦当初のIUN-PKF(ひいてはその過半を占めるオーシア軍)の目標の一つは軌道エレベーターの解放・奪還であったが、(ハーリング元大統領の死亡や)この超兵器の強大さを背景に、エルジア首都ファーバンティの攻略へ目標が移り変わることになる。そしてアーセナルバード二機とエルジアが新たに敷設した無人機による自動迎撃システムと併せて、半径1200km(東京を起点とした時、日本列島が丸々収まる範囲)にも渡る広大な防空範囲を形成。もしここに敵機が侵入すれば、戦略AIが二機のうちどちらを向かわせるか判断、選ばれた機体が敵機の対応に向かい、もう一機が軌道エレベーターの防衛に向かうという体制を取っている。これにより、この広大な防空範囲を維持しており、長らくIUN-PKFの進出を抑え込んだ。無論、ゲームプレイ上の強敵として、幾度となく立ち塞がる。
前述の武装以外にも機銃代わりのパルスレーザー砲、機首より放たれ、軍艦を溶かす程の威力を持つ大口径対地レーザー砲、アイガイオンのニンバスに似た広域炸裂弾頭ミサイル「ヘリオス」を搭載しており、歴代シリーズの超兵器の要素を少しずつ受け継いだような装備の数々で、歴代超兵器の中でも特に手強い相手となる。
バリア及びヘリオスには過去作の広範囲攻撃と同じように加害範囲に赤い円が現れる為離脱しなければ被撃墜は必至である。
また、アーセナルバード本体を誘導兵器で攻撃した場合、時折UAVが盾となり、母機への攻撃を身を挺して防ぐこともある。
試作型:リバティと決着を付けるのはユージア大陸中北部の中立国サンサルバシオンのハッティーズ砂漠。先の大陸戦争で、メビウス1たちが超兵器ストーンヘンジと激戦を繰り広げた場所である。
ストーンヘンジは、先の大陸戦争にてエルジア軍により運用され、メビウス1も所属していたISAFにより使用可能な砲台は全て破壊されたが、当時小惑星片の落着によって被害を受け、使用不能だった4号砲だけは破壊を免れていた。
それが今回はオーシアにより秘密裏に接収され、アーセナルバード撃墜の一発限りの切り札として、灯台戦争に投入されることとなる。
ストーンヘンジ復旧の動きを嗅ぎつけたエルジア軍は、ストーンヘンジを再び遺跡に還すべく、多くの陸空軍戦力、果ては暗殺部隊さえもストーンヘンジに差し向け、リバティもこれに向かった。
ロングレンジ部隊らの活躍もあり、ストーンヘンジ発射への最終カウントダウンに移行するも、射撃プログラムの目でもある民間人メンバーの測量車が破壊されてしまい、ストーンヘンジはリバティの正確な位置を把握できなくなってしまう。
そこでマコニー少佐は、一か八かの目視による直接照準射撃を行うことを決断。
可能な限り命中率を上げるため、ストライダー、サイクロプスの隊長機二機がリバティのメインプロペラを攻撃。母機を護るため、盾となり散っていくMQ-101。
空の戦いが激化する中、地上ではあるものが発見される。それは、砲台が仰俯角を決定するのには不可欠である、ストーンヘンジの射表だった。その全てがスーパーコンピュータで統制されているストーンヘンジには、そもそもそんな射表や直接照準射撃など想定されているわけがないと考えられていた。しかし、元々ストーンヘンジは、隕石の飛来という、未曾有の大災害に対抗すべく建造されたものだった。そこで、全てを想定していた先人たちは、当時考えられる全ての照準方法をストーンヘンジに投じていた。
つまり、ストーンヘンジは直接照準射撃を想定していたということが発覚した。実射実験を考慮して作られた過去の射表が残っていたことが、あの場面でどれだけ助かったかは言うまでもない。
ロングレンジ部隊の猛攻により、メインプロペラが停止し、速度が低下していくリバティ。そして、射表により決定した砲射角、UTM座標、コリオリ、風力、レーマン特技兵の勘、全てを用いて命中精度を限りなく高めた直接照準によるストーンヘンジの砲撃が放たれる。
超兵器ストーンヘンジから放たれた最初で最後の一撃はAPSシステムによるバリアを貫通。原初の巨鳥は120cm砲弾の直撃を受けて機体中央部のレクテナ(円形の構造体)を喪失、真っ二つとなり、力無くハッティーズの地へと墜ちていった。時を同じくして、役目を終えたストーンヘンジはゆっくりと機能を停止し、再び遺跡として静かに眠りについた。かくして、超兵器と超兵器、オーシア、エルジアの総力が激突したストーンヘンジ防衛戦は、双方の機能停止で幕を下ろした。
Liberty、「自由」の撃墜により、エルジアは空の自由を失い、エルジア首都ファーバンティの南東まで広がっていた広大な防空範囲は著しく縮小。その防空範囲は軌道エレベーター周辺・ガンター湾一帯のみとなり、首都ファーバンティへの陸上進路を拓くこととなった。
(しかし、最初の巨鳥が墜ちた後、トリガーたちの前に、文字通りダークホース)が深淵より浮き上がり、立ちはだかることになる。
改修機:ジャスティスと決着を付けるのは、終盤のガンター湾・軌道エレベーターの近郊。
エルジア急進派の運用するジャスティスに対し、オーシア軍及びエルジア終戦派達の有志連合による飽和作戦が展開される。
前述の武装をフル稼働させ、戦闘機部隊及び艦隊からの飽和攻撃をAPSシステムによるバリアで凌ぎ、大口径対地レーザー砲で海上の艦隊を一掃していき、叢雲の如きUAVの大群で戦闘機部隊を苦しめるが、エルジア王女コゼットと元懲罰部隊整備士エイブリルの活躍によって軌道エレベーターからの送電が止まり、バリアが解除(この時、BGMがサビに入り、後述のカウントの言動も相まって非常にアツい展開となっている)、コントロールを失ったUAVたちは墜落していった。
バリアを失い、有志連合からの総攻撃で大半のプロペラが停止するも、持ち前の耐久力でメインプロペラが再び始動。航行を再開するも、ソル隊からの入れ知恵を受けたトリガーによって機体中央部のレクテナを破壊され(この時レクテナがあった部分にはぽっかりと円形の穴が空いており、戦闘機で通り抜けることができる。)、炎上しながら墜落。
灯台を護る最後の巨鳥はガンター湾の蒼い鏡面にその巨体を沈めたのであった。
Justice、「正義」の撃墜と共に、エルジア急進派の行き過ぎた正義は失墜し、ユージア大陸に多くの混乱をもたらした灯台戦争は終結へと向かっていくこととなる。
余談だが、スペア隊のフルバンドはアーセナルバードの片割れを破壊すべくストーンヘンジを復旧させる動きを始めとした機密の一端を知ってしまった上に、それをミッション9中にポロッと喋ってしまっていたため、同ミッションでAWACSバンドッグの策略により暗殺された(相手がIFF偽装を仕掛けてきたことに乗じてフルバンドの敵味方識別を操作し、カウントに、事故に見せかけたフレンドリーファイアにより、わざと撃墜させた)。
また、ジャスティス戦において元スペア隊、ストライダー隊のカウントが行った策は見所の一つとなっている。