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ソル隊

そるたい

ソル隊とは『エースコンバット7』に登場するエルジア王国の実験飛行隊/エース部隊。正式名称は「第68実験飛行隊ソル」。
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概要編集

ソル隊とは、エルジア王国の実験飛行隊である。エルジア王国辺境にある塩湖に位置するエルジア航空宇宙局(EASA)の実験基地に所属し、ノースオーシア・グランダーI.G.社主席研究員であるシュローデル博士(博士はEASAへの出向者)の下で、無人戦闘機開発の実験に従事している。


隊長であるミハイ・ア・シラージが駆るSu-30SM一機と、護衛機Su-30M2の四機の計五機で編成される。翼端がオレンジの塗装が特徴的。


僚機と関係者編集

隊員はかつてエルジアに併合されたシラージとボスルージの出身者で構成されており、ボスルージ系の隊員は望郷の念とミハイへの敬意の為に共和国空軍時代のワッペンを付けている。これは、若き頃のミハイが小国シラージ王国の世継ぎであった時、同国が革命の末共和制になり、さらにその直後エルジア王国により併合された際に、当時のエルジア王国(第一次大陸戦争以前)から提示された王族待遇を拒否してエルジアのパイロットになったという経緯があるためである。なお、ボスルージは共和化以後も続いた拡張政策の餌食になっており、これらはエースコンバット2で語られるユージア同盟軍への加盟を含めた世界的な融和風潮以前の話である。


ミハイ・ア・シラージ編集

隊長機兼テストパイロット。TACネームは「Archange」(アルカンジュ/大天使の意)。

灯台戦争以前からエルジア大陸の空に君臨し、数々の敵エースを葬ってきた絶対的エース。ただ自由に空を飛びたいという願望から、現役を引退していた彼はテストパイロットとして、最強の無人機開発の片棒を担ぐことになる。しかしその肉体は長年の飛行で疲弊し、シュローデルが調達した耐Gスーツなしには自身の無茶な機動に体がついてこれなくなっている。前述の経緯から僚機より「キング」と呼ばれているほか、それが「天界の王」の異名の由来となっている。オーシア軍からは「ミスターX」と恐れられている。

詳しくは「ミハイ・ア・シラージ」へ。


ヴィト編集

二番機。シラージと同じくエルジアに吸収された小国ボスルージの出身であるが、彼が育ったのは併合後のボスルージであるため、祖母らが話す祖国の言葉が分からないことを悲しんでいる。よく無線に登場し、僚機を気遣っていたり、ミハイを尊敬している様子など実直な青年であることが窺えるが、トリガーのストライダー隊と行動を共にするサイクロプス隊のエースがミハイに撃墜されたことをネタに、挑発を行ってくるなどある意味「若者らしい」人柄。

シーモア編集

三番機。ヴィトの親友。常にヴィトと行動を共にしている。

ヘルマン編集

四番機。ヴィトと同じくボスルージ出身。

ロアルド編集

五番機。ヘルマンに誘われる形でパイロットになった。ミハイに心酔している。


シュローデル博士編集

ノースオーシア・グランダーI.G社の主席研究員であり、エルジア航空宇宙局(EASA)に出向中の研究者。ベルカ人。

ミハイの飛行データを基に無人戦闘機のAI開発研究を行っている。公式サイトでは、「典型的な科学者資質の持ち主」とされる一方で、自身の研究がミハイと彼の孫娘たちに肉体的・精神的苦痛をかけており、自身が長女から批判的な目線を向けられていることも感じ取っており、それらへの葛藤を内に秘めている。幕間にてエルジア側の語り手を務める。

マーサ編集

シュローデル博士に同行する助手。幕間において、シュローデルがミハイの孫娘と年が近いとして言及するのみで、姿は描写されない。なお、エースコンバット3で登場するゼネラルリソース社所属の研究員、ヨーコ・マーサ・イノウエと同一人物であることが示唆されている。


イオネラ・ア・シラージ編集

ミハイの孫娘。ミハイや妹とともに実験基地に滞在し、祖父と妹の世話をしている。コゼット王女とは学友で、王女は基地にも遊びに来ることもある。エルジア王家に複雑な心境を抱く祖父のことを気にしている。また、シュローデルに対しては、実験により祖父ミハイを苦しめる元凶、またベルカ人として良く思っていない。

アルマ・ラ・シラージ編集

ミハイの孫娘で、イオネラの妹。同じく実験基地に滞在している。姉とは違い天真爛漫。上品だが子供らしい笑顔を見せる。


経緯編集

ミハイは、灯台戦争開始以前からシュローデル博士の下で無人機開発の為のデータ収集のために実験飛行を繰り返しており、その開発成果は、エルジア軍内部の急進派が灯台戦争の開戦を主張する後ろ盾となった。発射プラットフォームを船舶のコンテナに偽装し、オーシア各地に隠匿された無人機群は、開戦直後にオーシアの航空母艦に奇襲攻撃を行い、その大半に行動不可能な損害を与えた。さらにはエルジアは無人機によるピンポイント爆撃を行い、世界各地に軍を駐屯しており薄っすら嫌われているオーシアが、有人機によってエルジアの民衆に被害を出している事実(撃墜したエルジア機の住宅地への墜落や誤爆)と対比することで、国際世論にエルジアが「クリーンな戦争」を行っているとしてプロパガンダを発信、これが広く受け入れられることになり、優勢な戦況も相まって軍内部は戦争遂行派の勢いがいよいよ増すことになった。


開戦後しばらくすると、これらの無人戦闘機が撃墜される事例が次第に出現し始める。これを耳にしたミハイが、自身の飛行データを反映した無人機を撃墜した相手に会いたい、前線を見たいと希望したことを受けて、ソル隊は前線へと赴くことになる。


ゲーム本編においてはミッション03「Two-pronged Strategy/両面作戦」にてミハイが初登場し、単独での撤退中の僚機、ゴーレム02"ブラウニー"を撃墜する。ミハイの「敵を理解したい」という願望からくる、空戦中に攻撃の手を緩めながら相手機を追跡する機動に、ブラウニーは執拗に追いすがってくる捕食者を想起する恐怖を感じて戦意を喪失、プレイヤーキャラである新入りのトリガーに対して感じていた若干の反発すらも投げ捨て≪メイジ2援護を…!≫≪誰か…援護を…!≫を叫んだ末に撃墜される。なお、最終盤の決戦を除き、このミッションを含め登場する全てのミッションにおいて、ミハイはシステム的に撃墜不可能なのでブラウニーの救出は不可能である(作劇上の都合)。


ソル隊僚機が無線で登場し、トリガーがミハイと実際に空戦を繰り広げることができるのは、トリガーがハーリング大統領殺害の罪状で懲罰部隊に転落した以降の、ミッション07「First Contact/無慈悲な摂理」である。対空陣地を破砕し、無人機の迎撃を退けたスペア隊の前に登場したミハイは、スペア隊及びスペア隊の護衛対象を次々に屠っていき、残った護衛対象機と僚機を撤退させるためにトリガーは彼と交戦する殿を務めることになる。奇岩立ち並ぶ峡谷内を縦横無尽に飛び回るミハイのマニューバとミサイルを何とか躱した末、ソル隊機から天候悪化による撤退を進言されたミハイはその場をようやく離れることになる。


トリガーは、この撤退戦において殿を務めたことで、懲罰部隊の女性整備士である"スクラップクィーン"と僚機のスペア11"タブロイド"の幕間会話の中で初めて「大馬鹿野郎」と呼ばれることになり、その言葉はその後トリガーを指す固有名詞のようになっていく。


その後、懲罰部隊はその戦果を以て一般部隊に転換…との名目で、軌道エレベーター目の前の激戦区タイラー島送りになり、一方でトリガーと僚機の一人スペア02"カウント"はその腕を買われて長距離戦略打撃群、通称ロングレンジ部隊に異動する。ソル隊との接触はしばらく無くなるが、その間もソル隊は各戦線で活動していると思われるほか、ミハイ自身は「ミスターX」の名で灯台戦争以前からオーシア軍人に恐れられており、ロングレンジ部隊移籍後のミッションでは、僚機が「例の実験飛行隊」の来襲の懸念を出していたり、エルジア側の無線ではロングレンジ部隊の強襲を前に、彼らの来訪を切望する声やそれでは神頼みと同じだとそれを諫める軍人の声が聞き取れる。



関連項目編集

エースコンバット7 エースコンバット ストレンジリアル

黄色中隊...エースコンバット04に登場するエルジア空軍のエース部隊。そして、かつてミハイはこの隊の隊長の教官であった。











これ以降は『ACE COMBAT 7 SKIES UNKNOWN』のストーリーに関わる重要なネタバレを取り扱っており、到達前の閲覧は初見の楽しみを大きく削ぐ可能性があります。

ミッション15到達前であればブラウザバックを推奨します。






ミッション15「Battle of Fabanti/ファーバンティ攻略戦」にてトリガーは再びミハイと遭遇する。

ロングレンジ部隊と地上部隊の活躍により、エルジア首都ファーバンティ攻略戦が順調に進行しつつあるその最中、低空からオーシア海軍艦船に接近して対艦ミサイル二発をぶち込み、続いて急上昇の後急降下攻撃を行い、瞬く間に二隻の艦船を撃沈せしめるなど圧倒的な機動を見せつけてミハイが登場する。その後ソル隊での編隊飛行の後に市街地水没地区上空で花弁が開くような軌道で散開し、ストライダー隊とサイクロプス隊との交戦に突入する。トリガーと並ぶトップエースである"オーシアの二つ頭"のサイクロプス1"ワイズマン"がミハイを引き付ける目的でドックファイトを挑み、市街地水没地区の廃墟ビル群の間を自在に飛ぶことになるが、ワイズマンは結果的に撃墜され、脱出できずに戦死する。その後サイクロプスはサイクロプス2"カウント"に指揮を引き継ぎ、トリガーがミハイと戦うことになる。


しかし、エルジア・オーシア双方の衛星破壊作戦に起因するケスラーシンドロームで戦場が混乱したこと、そしてエルジア軍本部が制圧されたことにより、ミハイとソル隊は空戦の途中で撤退する。なおここでもミハイは撃墜不可能だが、その他のソル隊僚機は撃墜可能である。


ファーバンティ攻略戦中に発生したケスラーシンドロームにより大陸規模で通信インフラが途絶した結果、エルジア領内ではかつてエルジアに併合された地域やそれら地域出身者が多くを占める軍の部隊にて独立運動・反乱が発生する。シラージ自治州もその例に漏れず分離独立を宣言し、複数の(ボスルージの)故国復興運動家を僚機とするソル隊はボスルージ共和国空軍の所属を名乗ることになる。エルジア軍の物資集積基地であり、シラージ王国の古都であるシラージ城を中心とした地域には、難民や避難民が集まってくるようになり、ソル隊はシラージを防衛する任を帯びる。


そこにワイズマン亡きロングレンジ部隊は、ミッション18「Lost Kingdom/王無き国」にて、帰り道を探す、あるいは戦争を終わらせる事前準備として物資の補給もとい「押し込み強盗」に訪れることになり、ソル隊は彼らを迎撃するため緊急発進する。激戦の末、ソル4、ソル5が撃墜され脱出。


≪くそ! 俺たちじゃ時間をかせぐことすらできんのか≫


残り2機となったソル隊、しかしここでHUDに乱れが現れると同時に高速で飛翔体が翔んでくる。


≪やはりはずしたか だがまぐれ当たりではつまらん≫


なんとここでミハイがレールガンを搭載したX-02Sに搭乗して飛来し、トリガーとの決戦に挑む。沈む夕日をバックに現れたミハイは本来帰るべきはずだった家、シラージ城上空で激しい空戦を繰り広げる。


≪この機体を試す お前たちは別の空へ飛べ≫


≪残った機で支援します≫


≪ここで死んでどうする 故国復興のために命を使いたまえ≫


≪そして探すのだ 導いてくれる者を≫


≪私はその存在ではない≫


≪ミハイ……≫


ボスルージ復興の為に未来を切り開くよう部下を説得、ミハイ以外のソル隊は撤退した。そしてトリガーはミハイと一騎打ちに挑むことになり、その他のロングレンジ部隊はトリガーが撃ち漏らした時に備えて周囲を囲んだ。ミハイは機動は鋭く、被弾してもダメージが最小限になるような動きを激しい戦闘機動を行いながらこなしていく。しかしいくらワイズマンの仇といえど、ロングレンジ部隊が今優先すべきことは物資の確保であって戦闘ではない。つまりできることなら戦闘は避けたい場面なのだ。


≪不明機に告ぐ 着陸し 投降せよ≫


≪なぜいま 1人孤独に戦う必要がある≫


≪そちらのパイロットも1人で戦ってるように見えるが≫


≪彼は孤独ではない 周囲を見ろ≫


ロングキャスターはミハイを説得し、無駄な戦闘を避けようとする。しかしトリガーを自分の鏡ともいうべき存在と感じたのか、彼は投降を拒否。


≪なるほど≫


≪そんなパイロットに未来を託すべきだったのかもしれん≫


≪それだけの存在なのかどうかは確かめさせてもらおう≫


地上の敵もロングレンジ部隊も戦闘の行く末を見守る中、トリガーは着実にミハイを追い詰め、遂に撃墜に至る。

その最後にミハイは、有人機を駆逐し世界の空を支配しかねない無人戦闘機、「最悪の無秩序」を自らが生み出したことを告白し、無人機の生産を断つことをトリガーに伝える。


≪聞こえるかね 3本線のパイロット≫


≪あれは私のエゴだ≫


≪私は自分が飛び続ける道と引き換えに最悪の無秩序をこの世に放ってしまった…≫


≪無人機の生産を断て≫







これ以降は『ACE COMBAT 7 SKIES UNKNOWN』の最終ミッションのストーリーに関わる重要なネタバレを取り扱っており、到達前の閲覧は初見の楽しみを大きく削ぐ可能性があります。

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最終ミッション直前のミッション19「Light House/灯台」にて、未だにオーシアからの救援が望めず、「迷子」になっているロングレンジ部隊の前に、一部復旧した民間回線を通してある通信文が現われる。


「ひとりの大馬鹿野郎へ この世界を取り戻したければ 灯台に集まれ 未来はそこにある」


これは、国籍を超えた有志連合で最後のアーセナルバードを撃ち落とし、軌道エレベーターに集結して戦争遂行を望むエルジア急進派を降伏させる共同作戦への参加要請文の最後に付された一文である。この一文を懲罰部隊時代にトリガーと関わり、ミッション17のタイラー島で救出した"スクラップクィーン"から送られた、トリガーへの『私信』だと受け取ったロングレンジ部隊は、一路軌道エレベーターへ向かうことを決断する。


駆け付けた軌道エレベーター上空にてロングレンジ部隊は、ソル隊の二機と邂逅する。

その二機とはソル02"ヴィト"とその親友であるソル03"シーモア"であり、彼らはボスルージ空軍機を名乗り有志連合へ参戦し、両者は憎しみを乗り越えて共闘することになる。

そして海上戦力と航空戦力による同時攻撃を行うゼロアワーが訪れる。陸海同時攻撃により巨鳥堕つ…と思いきや、やはりバリアによってその攻撃は全て迎撃された。

とはいえ、ここまでは有志連合指令も想定しており、バリア発動の合間を縫った二度目の同時攻撃を行うこととなった。が、直後行われたアーセナルバードのビーム攻撃により海上戦力の大半が壊滅、旗艦までが両断の憂き目にあう。


しかしここでソル02"ヴィト"は、巨鳥撃墜の術を失った有志連合の航空戦力に対して、アーセナルバード下部ユニットを攻撃・脱落させ、露出したレクテナ(軌道エレベーターからのマイクロ波を直流電流に整流変換するアンテナ)を破壊するという作戦を提案する(※)。ここを失えば、巨鳥は電力を受け取れなくなるだけでなく、マッチに火をつけたように燃え上がるのだという。アーセナルバードの激しい対空砲火と執拗な無人機の追撃を潜り抜けながら、針に糸を通すようにミサイルを撃ち込むこの作戦にヴィト自身も難色を示すが、親友は出来るヤツがいると思っていなければおまえも提案しなかっただろうと返し、有志連合はトリガーに巨鳥撃墜の大役を任せることになる。


≪だが実行不能だ 相当練度の高いものでも難しすぎる≫


≪そこは問題ないと思うぜ ヴィト≫


≪そこまでのパイロットなのか 彼は≫


≪賭けよう それに不可能だと思っていたら おまえだって口に出さなかったはずだ≫


トリガーの活躍によりアーセナルバードが墜ちた直後、軌道エレベーター周辺空域に突如二機の無人機が飛来する。

フギン・ムニンと呼ばれるADF-11F、二機の無人機は「大陸全土の無人機生産工場へ自身の戦闘データを送信できる軌道エレベーターを確保」すべく、同空域に到達したのであり、これを妨げるだろう同戦域に残っていた戦力に攻撃を加え、有志連合の航空戦力は瞬く間に壊滅した。スクラップクィーンとコゼット王女の尽力によって一時的に稼働停止した軌道エレベーターが再起動すれば、トリガーの機動すら学習した実働データを積んだフギン・ムニンと同型のADF-11Fが量産され、やがて「それら」がエルジア大陸のみならず地球規模で制空権を人類から喪失させる危機、「最悪の無秩序」が訪れかねない。

最終ミッション20、「Dark Blue/ダークブルー」ロングレンジ部隊とソル隊含む残余僅かの有志連合は、人類の未来を賭けて二機の無人機に挑む。


※没となった無線内容ではヴィトではなく有志連合の指揮を取るオーシア南部方面軍司令部が考えたものでロングキャスターが作戦内容を伝えている。この無線では「成功率は5%」という内容まで伝えられており、ヴィトが難しすぎると言ったのも頷ける(この無線が没になった原因は不明だが恐らく味方になったソル隊に出番を与えるためだと思われる。実際無線内容は声優による収録もされておりデータ自体はゲーム内に残っている)。







これ以降は『ACE COMBAT 7 SKIES UNKNOWN』の結末に関わる重要なネタバレを取り扱っており、到達前の閲覧は初見の楽しみを大きく削ぐ可能性があります。

到達前であればブラウザバックを推奨します。






トリガーの活躍により戦争は終結し、最悪の無秩序は回避された。

人間の可能性をつなぐロープは残り、それを手繰って宇宙船ピルグリム一号はダークブルーのその先から帰着する。

しかしフギン・ムニンとの空戦の中で、ソル02"ヴィト"は撃墜され(プレイヤーの行動次第では助かるがその難度は高い)、シラージ城上空での決戦で辛くもその命を繋いだミハイは、その翼を失った。彼は軌道エレベーターの麓、難民たちの街にてベッドの上で残りの生涯を過ごすことを余儀なくされた。



「生きて 生き続けて

孫の世代がこの先の未来を作り出してゆくところを

何も生み出せなかった自分が眺めてゆかなければならないのだとは

それが罰なのか

そんな試練に耐え 大空を飛ぶ自由を失い この身が老いて

朽ちゆくことと付き合わなくてはならないというのか」



その一年後の2020年、オーシア政府は首都近郊のレッドミル空軍基地にてベルカ戦争終結25周年記念式典を開催した。

同式典には、灯台戦争大陸戦争EE戦争、そしてベルカ戦争において多大な功績をあげ、時に戦争終結へ寄与したと言われるエース達の機体が観衆に披露された。

その様子を報じたGAZE 2020年7月10日号 特集:「戦争の英雄達:環太平洋戦争機密文書解除」の表紙写真の中央上には、翼端がオレンジのX-02Sとみられる機体(あるいはそのレプリカ)が写っている。

この隊列をロングレンジ部隊の面々は見守っていたというが、ソル隊の面々も共にそれを見守っていたかもしれない。

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