概要
「小説家になろう」にて、2020年10月から2023年8月にかけて発表された。
正式名称は『Aランクパーティを離脱した俺は、元教え子たちと迷宮深部を目指す。』。略称・公式ハッシュタグは「エパリダ」。
ジャンルは追放ものではなく、主人公自身が傲慢な仲間たちを見限ってパーティを抜ける「離脱もの」。
そこから冒険者のイロハを教えた美少女の教え子たちに誘われ新しい冒険者パーティを結成し、ダンジョン攻略に挑んでいく展開になっている。
なお、作中世界の冒険者はいわゆる動画配信者でもあり、攻略の様子を自立型の魔道具で録画・配信することで収益を得ている。
講談社のライトノベルレーベルであるKラノベブックスから書籍版が刊行されている。全4巻。
コミカライズが、講談社が運営しているWebコミックサイト「マガポケ」にて2021年6月から発表されている。作画担当はユーリ。こちらの単行本は2024年9月時点で8巻。
バンダイナムコピクチャーズの手によってテレビアニメ化される事になった。2025年1月から日本テレビ系列にて2クール連続で放送される予定。
あらすじ
「やってられるか!」
5年間在籍したAランクパーティ『サンダーパイク』を、そんな一言で離脱した赤魔道士のユーク。
『雑用係』『金食い虫』『器用貧乏』などと言われながらも頑張ってきた冒険者生活だったが、ついに堪忍袋の緒が切れたのだ。
新たなパーティを探して冒険者ギルドに向かったユークの前に、かつての教え子であるマリナが現れる。
勢いそのままにパーティに誘われ、女の子ばかりの駆け出しパーティに加入することになったユーク。
ダンジョンを攻略するうちに判明するユークの実力。
実は、ユークの振るう魔法とスキルは規格外の力を持っていた!
一方その頃、ユークの強力なサポートを失った『サンダーパイク』は依頼の失敗が続き、新メンバーにも次々と逃げられる始末。
追い詰められた彼らは『冒険配信』で有名になりつつあるユークをパーティに引き戻すことを画策する。
追放系ではない離脱系主人公が幸せな結末を目指す冒険配信ファンタジー、ここにスタート!
登場人物
クローバー
ユークと冒険者予備研修で彼に師事していた3人の若手冒険者が結成したパーティ。
ユーク・フェルディオ
CV:峯田大夢
主人公。「赤魔道士/錬金術師」。スコアはB。
Aランクパーティ「サンダーパイク」に5年間所属し他の4人をサポートしていたが、貢献に見合わない冷遇に我慢の限界を迎え脱退。マリナの誘いで一時的にパーティを組んだことをきっかけに「クローバー」を立ち上げる。
赤魔道士は不遇職として有名だが、そのハンデを補うため豊富な知識と技術を会得している。
マリナ
CV:伊南羽桜
「魔剣士」。
パーティ名は彼女による命名。
シルク
CV:川井田夏海
「レンジャー/精霊使い」。
レイン
CV:稗田寧々
「僧侶/魔術師」。
サンダーパイク
サイモン
CV:中島ヨシキ
「騎士」。
Aランクパーティ「サンダーパイク」のリーダーでユークの幼馴染。
比較的早めにAランクに昇格したことから傲慢になり、ユークのサポートの重要性を理解せず冷遇を続け、彼からの脱退の申し出も上から目線で受諾した。その後パーティが失墜したことで挽回のためユークを呼び戻そうとするも断られ、その後も失態を傘ね落ちぶれていく。
ジェミー
CV:M・A・O
「魔法使い」。
当初はユークを小馬鹿にしていたが、その後パーティが回らなくなったことで自分たちのほうが間違っていたことを自覚する。
バリー
CV:世界(FANTASTICS)
「戦士」。
ユーク脱退時には「(戻ってきても)お前の席ねーから!」とバカにしていた。
カミラ
CV:南條愛乃
「僧侶」。
慇懃無礼。メンバーの中で一番ユークからサポートを受けておきながら、それを自分の実力と勘違いしている。
その他
ベンウッド
CV:小山剛志
フィニスの冒険者ギルドマスター。
ママル
CV:金元寿子
ギルド受付嬢。
サーガ・フェルディオ
CV:日野聡
ユークの叔父。ベンウッドのかつての仲間で現在は行方不明。
ゴプロくん
撮影用の魔法道具(アーティファクト)。
アニメ版では形状が丸みを帯びたものになり、名前もキャメラット君(CV:田村真佑(乃木坂46))に変わっている。(こっちの名前の由来はおそらくカメラ。)