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ステーションワゴンの編集履歴

2013-02-06 20:36:22 バージョン

ステーションワゴン

すてーしょんわごん

ステーションワゴン (station wagon) は自動車のスタイルの呼称である。いわゆる2ボックスの形状で前部にはエンジンフード、後部には乗員の座席とひとつづきの荷室を備えている。1990年代以前は荷室に予備座席(ジャンプシート)を備え現在のミニバン並みに使えるものも少なくなかった。単にワゴン (wagon) とも呼ぶが、報道などで「ワゴン車」という場合はワンボックス型であることもある。

概要

ステーションワゴンは、大まかには3ボックスセダン屋根を後端部まで伸ばし、その屋根とショルダーラインとの間にもガラスとピラー(柱)を入れてトランク部を大きな荷室としたものという生い立ちである(乗用車ベース。よって日本でのナンバー区分は3か5。)。対して同様の形状をもつライトバンの生い立ちはピックアップトラックの荷台を屋根つきの貨物室とした、という発想であり(ナンバーは1か4)、両者の成り立ちは似て非なるものである。しかし日本ではライトバンも貨物室の両側面にガラスのウィンドウをもつため、ステーションワゴンとライトバンは全く同じものと一般的に間違って捉えられており、なおかつ両者はコスト面から全く同じ車体を使用して生産される(車名すら同じと言うことも多々ある)ことも多かったため、一般的にはステーションワゴンとライトバンの生い立ちの違いからなる両者の違いが理解されているとはいいがたい。


しかし自動車発祥の地である欧州においてはライトバンで貨物室の両サイドに日本のそれのようにガラスウィンドゥをもつものは存在せず、荷物室の両側はボディと同じ鉄板製であり窓をもたないため、ワゴンバン両者の違いは顕著である。

しかしながら車高や全長はセダンと同程度で、後部座席後ろの荷室は、後部座席をたためば更に大きな荷物を載せることができるためステーションワゴンは荷物を載せて運ぶライトバンと同じものと見られており、現在でも新聞においての事件報道などで、本来であればワゴンと書かれるべき車種がライトバンになっていることが多いなどもそれらの認識不足に基づくものである。


一般的にはステーションワゴンは十分な貨物スペースを保持するものであり、貨物スペースが大きいのが特徴であるが、近年はデザイン的な面からカーゴスペースを小さくしたため、ハッチバックタイプとの上の区別は難しいモデル、またハッチバックでありながらワゴンと名乗るモデル(マツダファミリアS-ワゴン)等、メーカーや時代によっても基準は分かれる。また、車検証での'車体の形状'の表記種別の一つでもあり、トヨタイプサム等一般的にミニバンと認識されている車両も車検記載上はステーションワゴンとして扱われる。ステーションワゴン以外にはセダンクーペミニバンなどがある。


しかし、趣味的な利用の増加によって優れた居住性や高いドライバビリティを持ったステーションワゴンが登場し、現在では、積載能力にも配慮しつつ上質な性能を持つものとして認識されている。


走行性能、居住性、積載能力、駐車場での取り回し、燃費などについて、高い領域でのバランスを持ち高い実用性を持つものの、1990年代半ば以降、その人気・需要は、クロスオーバーSUVやミニバンに転じている傾向が強い。こうした新しいジャンルの車種とステーションワゴンとの境界は現在、非常にあいまいになっている。

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