ビブリア古書堂の事件手帖
びぶりあこしょどうのじけんてちょう
概要
古本屋「ビブリア古書堂」の店主、篠川栞子(古書に関しては並外れた知識を持つが、極度の人見知り)が、客が持ち込む古書に纏わる謎を解いていく物語。
角川書店「アルティマエース」・「月刊Asuka」と講談社「good!アフタヌーン」にてそれぞれコミカライズされている。
登場人物
本作の語り手。23歳の男性。
小学生の頃の些細ないたずらが原因で、活字を見ると体調が悪くなる「活字恐怖症」とでもいうべき症状があり、読書とは縁遠い人生を送ってきた。しかし本人は、本に対して憧れに近い感情を抱いている。
内定していた会社が倒産し、大学卒業後も無職の状態が続いていた。祖母が遺した『漱石全集』を査定してもらうために「ビブリア古書堂」を訪れ、そこで栞子に祖母の秘密を解いてもらった縁で、アルバイトとして就職する。
体格が大柄で、大学時代には柔道を習っていた。
北鎌倉の古本屋「ビブリア古書堂」の女店主。年齢は20代後半。
長い黒髪に透き通るような肌をした美人。近眼で、普段は眼鏡を着用している。小柄で身体は細いが、服の上からでも分かる巨乳。
本の話以外では他人と目を合わせることもできない、内向的な性格。しかし、古書の知識は並大抵のものではない。普段はたどたどしい喋り方をするが、本が絡む話になると別人のようにキビキビとした喋り方になり、相手に構わずその知識を語り続ける。
テレビドラマ
キャッチコピーは「事件を解く鍵は、名作の中に――」。
キャスト
篠川栞子 - 剛力彩芽
志田肇 - 高橋克実
笠井菊哉 - 田中圭
篠川千恵子 - 安田成美
五浦恵理 - 松坂慶子
藤波明生 - 鈴木浩介
横田奈津美 - 北川弘美
佐々木 亜弥 - トリンドル玲奈
橋本さやか - 内藤理沙
原作との違い
主人公の栞子は、原作小説では色白でお嬢様タイプの顔立ち、黒のロングヘアー、体は華奢だが巨乳といった特徴で描写されているが、これらは演じる剛力彩芽のイメージ(明朗快活で社交的、個性的な顔立ち)とは全然異なる。剛力は雑誌のインタビューで「栞子のイメージを全部覆そうと思っています(笑)」と語っており、軽く茶色に染めたショートヘアで登場している。
志田はホームレスではなく、ビブリア古書堂の一室を倉庫兼寝床として暮らす設定に変わっていて、原作では苗字だけだったが、肇という名も与えられている。
また、栞子の妹である文香は設定が男性化して弟の文也が登場する。この事により、栞子が五浦を雇う理由となっている「男手が必要」が矛盾したものとなっている。