概要
ゴロンタ劇場とは、NHKの幼児番組「おかあさんといっしょ」で、
過去に放送されていた人形劇である。1976年4月から1979年3月まで放送された。
ただし、「ゴロンタ劇場」としての放送は1977年からの開始で、
初年度は「ゴロンタ・トムトム・チャムチャムと遊ぶ」という名で放送されていた。
キャラクター
- ゴロンタ
トラ。1人称は「オレ様」。語尾に「~だトラ」と付けて喋ることがある。
性格は乱暴だが、同時に寂しがりや。
- トムトムとチャムチャム
クマ。目が開いていて、ピンク(ラベンダー色?)のシャツを着ているのがトムトムで、
眠たそうな目をしていて、黄色のシャツを着ているのがチャムチャム。
現在の「おかあさんといっしょ」の人形劇のルーツ
「おかあさんといっしょ」という番組の歴史と共にあり、
同時に、本番組の名物コーナーとも言える着ぐるみ人形劇であるが、
番組が始まった当初から、現在の形式が採られていた訳ではなかった。
放送が開始された1960年代から1970年代の中盤まで、
人形劇と番組はそれほど強く結びついておらず、
ために人形劇のキャラクターが、直接子供達と触れ合ったり、
遊んだりするということは無かったのである。
しかし「ゴロンタ劇場」は、それまでの人形劇の形式を改め、
現在の「人形劇のキャラクターが、直接子供達と触れ合う」形式を初めて採用した。
更にこの頃は、人形劇そのものも「子供達がいるスタジオで、直に演じつつ撮影を行う」、
人形劇のキャラクターとスタジオにいる子供が、ゲームで勝負するなど、
当時ならではといえる試みも、多く盛り込まれている。
このスタイルはその後、続く「ブンブンたいむ」、更に「にこにこぷん」へと引き継がれ、
現在の「おかあさんといっしょ」の人形劇の基礎となった。