曖昧さ回避
- 『ジョジョの奇妙な冒険』の登場人物。
- 1から名前をとったお笑いコンビ。
『ジョジョの奇妙な冒険』のスピードワゴン
フルネームはロバート・E・O・スピードワゴン。作中では単に「スピードワゴン」と呼ばれている。
静かに去ったりクールに去ったりする。クールなほうが知名度は高め。
第一部
ロンドンの貧民街「食屍鬼街(オウガーストリート)」を根城とするチンピラのボス。
眉間から左頬に走った切り傷と太い眉毛、ボサボサの長髪が特徴。
ゴロツキではあるが、人情を大切にする義理堅い好漢でもある。
ディオがジョースター卿に密かに飲ませていた毒薬を捜索していたジョナサンを襲撃するが、彼の強い覚悟によって敗北する。「(相手の)親を悲しませたくない」という理由から手加減をしていたジョナサンの紳士的な姿に惚れこみ、彼に協力するようになる。その後もジョナサンの良き友人として、吸血鬼と化したディオとの闘いに参戦した。
帽子のつばにプロペラ状の刃を仕込んでおり、この帽子を回転させながら投擲して戦う。…が、戦闘に使用したのは一回だけ。というのも、それ以降に彼が相手取っていた敵である屍生人(ゾンビ)を倒す方法が「波紋などで太陽のエネルギーを流し込む」「頭を完全に破壊する」の二通りなので、刃物で戦うのは難しかったためであろう。
(実際、彼は物語終盤の戦闘ではハンマーを使い、頭を潰すという戦法で戦っていた。)
波紋の才能は全く無かったが、サポート役に徹してジョナサンの良き友人で有り続けた。
ディオ一派がジョナサンによって倒された後日に、彼とエリナが豪華客船で新婚旅行に出発するのを他の仲間達と共に2人の幸せを願いながらも見送ったが、悲惨なことにそれが親友であるジョナサンとの今生の別れとなってしまった。
戦闘以外の能力として、善人と悪人が「におい」で判別できるらしく「こいつはくせえーッ!ゲロ以下の匂いがプンプンするぜーッ!!」と、弁明するディオの本性を看破してみせたことがある。ある意味、第5部のあの人の先駆け的存在でもある。
その他にも、良い感じになっているジョナサンとエリナを目撃し「スピードワゴンはクールに去るぜ」と、場の空気を読む心遣いも出来る。
第二部
アメリカに単身渡り石油王として巨万の富を得て「スピードワゴン財団」を設立。
老齢ということもあり、粗暴な言動は鳴りを潜め落ち着いた老紳士となっている。
50年前の悲劇から、吸血鬼と石仮面の捜索とその根絶を目的に世界中を調査し続けていたが、いつしか石仮面を製造した「柱の男」達の存在を知り、再び激闘の渦に巻き込まれていく。
ジョナサンの死後も、彼の妻エリナをはじめとするジョースター家との交流は続いており、ジョナサンの孫であるジョセフやエリナからも「かけがえのない大事な家族」として慕われていた。ジョセフは冗談まじりに彼とエリナの仲を疑う発言もしたことがあるが、あくまでスピードワゴンはエリナと良き友人として接してきた。
老齢のため闘いには参加しないが、財力と技術力でジョセフをサポートし続けた。シュトロハイムの体の強化にも協力した。
カーズが倒された後も、財団設立者としてアメリカの医学界と経済界を更に発展させたが1952年(エリナの逝去から2年後)、心臓発作で死去。89年間という長い人生ながらも生涯独身を貫いた。
そのサポートは彼自身が亡くなってからも続き、財団がジョセフや彼の子孫達をサポートしていった。
余談
スピードワゴンと言えば帽子。帽子を投げる→スピードワゴン化。
コマのインパクトも手伝ってか、本項の上記のセリフと並んでスピードワゴンに関するネタとして代表的なものとなっている。上述通り、使ったの一回こっきりのはずなのだが、ジョジョファンからは割と高い頻度でネタにされる傾向にある。
「一巡後の世界」を舞台とした第7部『スティール・ボール・ラン』においても、北米大陸横断レースのスポンサー企業の中に「スピードワゴン石油株式会社」という名前が確認される。
声優
小野坂昌也 (PS2版)
上田燿司 (テレビアニメ版)
関連タグ
お笑いコンビのスピードワゴン
井戸田潤(左)と小沢一敬(右)のコンビ。「あまぁ~い!」で有名な人たち。
コンビ名は上記の「スピードワゴン」に由来する。
(小沢が「ジョジョの奇妙な冒険」のファンであることから。)
余談だが、第1部『ファントムブラッド』の映画では実際に井戸田がワンチェン、小沢がダリオ・ブランドーの声を当てた。
更に余談だが、この映画に上のスピードワゴンは出ていない。