概要
大柄なラオウに見合った巨体を誇る黒馬で、その蹄は象の足程もあり、道を妨げる者がいれば一踏みで圧死させてしまうほど。
当初はラオウ以外に背中を預けようとせず、ラオウも彼(?)以外の乗り物には乗らないと意地を通したこともあった。しかし、雲のジュウザに奪われたことを皮切りに、けっこう沢山の人物に背中を預けている。
ラオウ没後はケンシロウ・ユリアにその身を預け、彼らとともに安住の地へ旅立つ。数年後の「天帝編」にてケンシロウと共に再登場するが、何があったのか隻眼になっており、左眼に赤い布が巻き付けられていた。
(結局、左眼を失明した経緯は作中描かれることはなかった)
最終章である「ボルゲ編」にてケンシロウを乗せて雨の中を歩んでいたが、突然立ち止まり、そのまま息を引き取った。
『天の覇王』での黒王
本作にて、ラオウとの出会いのエピソードが描かれた。元は「黒王谷」に住む千頭の野生馬たちの王で、智王ギオンの城に攻め入るために谷に入った拳王侵攻隊を壊滅させるほどの力を持ち、「悪魔の馬」と称されていた。
興味を持ったラオウが谷に入ると、ケガをした仔馬を守りながら二頭の虎に囲まれる黒王の姿があり、ラオウは千頭の馬群の王が一頭の仔馬のために窮地に立っていることを好とせず、致命傷の仔馬を殺し黒王を叱責する。その後、虎を一網打尽にした黒王はラオウからの誘いに応じ、千頭の配下の馬たちとともに拳王軍に協力するようになる。
『DD北斗の拳』での黒王
北斗四兄弟と同様、可愛らしくデフォルメされた姿で登場。
ケンシロウ、トキ、ラオウの3人を乗せて猛スピードで疾走するなど、その怪力っぷりは本作でも相変わらずである。
前身である『DD北斗之拳』では、ラオウの借金の担保としてサウザーに引き取られるが、その圧倒的な馬力から競馬会で「ブラックキング」として大活躍し、充実した生活を送っている。
関連タグ
松風(同作者の漫画『花の慶次』に登場する、黒王によく似た馬)