詳細
- 艦種:ゼルグード級一等航宙戦艦(3番艦)
- 所属:ガミラス軍 第6空間機甲師団
- 全長:730m
- 武装:490ミリ四連装陽電子ビーム砲×7基
330ミリ三連装陽電子ビーム砲×4基
艦首空間魚雷発射管×6門
艦尾空間魚雷発射管×7門
艦橋空間魚雷発射管×6門
ガミラスにおける大艦巨砲主義者であったゼーリック元帥主導のもとで建造された最新鋭重装甲艦で、全長はヤマトの倍以上である730mにも及ぶ。
その巨体に違わぬ火力と防御力を有しており、特に防御力に関しては、正面装甲はヤマトのショックカノンをいとも容易く弾くほど堅く(通常の艦艇なら一撃で仕留めてしまう)、装甲の薄い上部甲板砲塔部を接射同然の至近距離で撃っても、ビーム砲と表面装甲しか破壊できず、さらには舷側に集中砲火を浴びせても致命的な損傷には至らない。
しかし、それらの性能を追求した分、巨大さも相俟ってガミラス艦の中では珍しく機動性が犠牲になっている。
旧作におけるドメラーズ3世と同じであり、2,199版では全体的にずんぐりした印象を持つシルエットになっており、後部甲板上にガイデロール級やハイゼラード級に似た形状の尾翼のようなものが追加されている。また、両舷にあったふくらみは、今作におけるガミラス艦のほぼ全てに意匠のように施されている「目玉」になっている。なお、艦首側面には艦名とガミラスのシンボルマークが刻印されている。
また、艦橋部が分離して、独立戦闘指揮艦として運用できる。
3番艦である本艦は、名称通りドメルの専用艦であり、同時に彼の率いる第6空間機甲師団の旗艦でもある。艦体にはドメルの二つ名である宇宙の狼を象徴する様な灰色のカラーリングが施されている。
劇中での活躍
第11話における、小マゼラン外縁部に侵入してきたガトランティス迎撃作戦で初登場。
この戦いで活躍したのは主にバーガー率いる第7戦闘団であり、本艦の直接戦闘は無かったが、緑を基調とするガミラス艦隊の中で灰色の色彩が目立つ出で立ちを見せていた。
第15話ではヤマトのワープ先であるカレル163宙域で配下の艦隊と共に待ち伏せており、ドメルの卓越した指揮能力もあってヤマトを窮地へと追い込んでいた。
しかし、ドメルは直後にヒスからの帰還命令を受けたためにヤマトにとどめをさせずに期間を余儀なくされてしまった。
第19話、20話の七色星団での戦いでは、前回と比べて明らかに乏しい戦力(ガイペロン級多層式航宙戦艦×3、ゲルバデス級航宙戦艦ダロルドを加えた5隻と航空戦力のみ)でありながらもヤマトと航空隊相手に熾烈な戦いを繰り広げる。
しかし、僚艦が次々に沈み、ドメル幕僚団の仲間も帰らぬ人となる中で、遂に沖田十三の戦略に敗れて轟沈されていった。
なお、ドメルをはじめとしたメインクルー一同は分離した独立戦闘旗艦にいたために沈没を免れたが、最後にはドメルの退艦命令を無視した上で全員が彼と運命を共にした。