概要
アマツバメ目ハチドリ科の鳥。世界最小の鳥のグループで、特にマメハチドリは全長6センチ、体重2グラム程しか無い。北アメリカ大陸の南部から南アメリカ大陸の北部、カリブ諸島を中心に生息している。蜂のように羽音を立てて飛ぶ事からハチドリと名付けられた。漢字では「蜂鳥」、英語では「ハミングバード」。
小さな羽で毎秒約55回も羽ばたく。ホバリング飛行(空中静止)をする。細いくちばしから長い舌をのばして花の蜜を吸う。つくづく昆虫のような鳥である。
なお愛らしい見た目をしているが、その気性は荒く、非常に警戒心が強い。
ナスカの地上絵の題材の一つとしても有名。96メートルもある巨大なハチドリ。同じ鳥の地上絵としてはコンドルがある。
またマヤ・アステカ文明の神話には、ハチドリの化身である太陽神「ウィツィロポチトリ」という神がいるが、ハチドリ本来の気性の荒さを表してなのか、その神格も「軍神」としての一面を持ち、誕生の際には全身武装で母神の腹を裂いて飛び出して、母神と自分を諸事情から暗殺しようとした兄弟たちを全滅させている……。
日本での目撃報告もあるが、だいたいはオオスカシバという昆虫の見間違い。