「彼」(ヘルメネウスの箱庭)とは、フリーゲーム「ヘルメネウスの箱庭」の登場人物である。
ここからは略して「彼」とする。
プロフィール
人物
基本的には温厚。ライカンと呼ばれる一族内で序列は一番下に近い(なお、これは「彼」自身が序列にこだわることに意味を見出せず勝負をしてこなかったからである)。自己肯定感がかなり低く、自分のことはどうでもいいと思って「私」に自分のことを大切にしろと頼まれるほど。捕虜として人間に捕まり、ライカンの言葉の研究のために「私」の元へと運び込まれる。言動一つ一つはかなりストレートであり、(番としてお互いに認め合った後、突然平然と「私」の手の甲にキスを落とすなど)「私」を驚かせてしまいがち。ライカン族では友人にチャマカというライカンがいる。(しかし、人間に撃たれて重体である)
また、いくら序列が低くてもライカンという種族であるためか片手で軽々とクルミを割るなど力は相応に強い。
「私」に告白するよりもかなり前から「私」に好意を抱いており、なんとか「私」の名前を呼ぼうとしていたが口の構造が違うために苦労していた。
「私」との関係
運び込まれた当初は何を言われているか理解できず、「私」を強く拒絶していたが、運び込まれて数日経った時に「私」が言った「私はあなたを好きになりたい、私を好きになって欲しい」というライカン語を聞いて激しく取り乱す。そこから、「私」の言語研究に付き合うこととなる。最初はどうせ殺される、それまでの時間が伸びただけと生きることを諦めて「私」の質問に答えていた(もう山には戻れないと思ったため、山のルールである人間の前では服を着ないというルールを守るのを諦め、何が欲しいと言われた時に服を頼んで貰うなど)が、それを良しとしなかった「私」によってともに同じ道を歩いていくことを頼まれる。が、自分は「私」の兄を殺したかもしれない、だから無理だと拒絶するものの、「私」に更に頼まれ自身にその資格があるなら、あなたと同じ道を歩きたいと決意を固める。
そこからは、檻に閉じ籠るのをやめてずっと気になっていた料理を作るようになる(「私」からは好評である)。
人間との交流手段を持ちたいが発音するのが難しいため、文字を学ぼうとするなど努力家な一面もある。
そして、自身の気持ちを「私」に伝え、恋愛対象としては見れないかと尋ねる(ここで解読できない文字が出るが、おそらく意味は結婚と思われる)。
「私」が選ぶ選択肢によって形は変わるが、ずっとそばにいることは変わらない。
(ここで「私」が「彼」からの告白に対して、『考えるまでもない』を選ぶと、最終日の夜の作戦会議の後に一緒のベッドで寝るというシーンが追加される。
余談
作者様によれば、デフォルトネームの「ラハル」はライカン語で雪解け水を意味する。また、ゲーム中に表記される「彼」の言葉に関しては「私」が当てはめたものでライカン語の文字はわからないとされている。
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