概要
ウィザーストームとは、マインクラフトのスピンオフ、「マインクラフト:ストーリーモード」に登場する架空のmobである。
また、シーズン2を除けばこのゲーム唯一のオリジナルmobであり、プレイヤーに恐怖と絶望感を植え付ける恐ろしい外見からファンも多く、マインクラフト本体にも多数のmodで登場している。
形態、能力など
未覚醒状態
まだ覚醒してない姿、三つのソウルサンド、二つのウィザースケルトンの頭蓋骨、そして一つのコマンドブロックで構成されている。
通常のウィザーと同じようなソウルサンドの配列だが、中心にあたるブロックだけコマンドブロックに差し替えられており、それ以外はウィザーと全く変わらない。
第一形態
上記の未覚醒状態のコマンドブロックの上に、作成者のアイヴォー(Ivor)がウィザースケルトンの頭蓋骨を乗せ、覚醒した姿。
胸にコマンドブロックを抱えている事以外はウィザーとなんら変わりなく、外見も瓜二つ。
火の玉を飛ばしたり体当たりして攻撃するが、唯一ウィザーと違う点が、周囲のブロックを吸収し巨大化していく事。ただし、この時点では小さなブロックしか吸収できず、体の周囲に黒く変色させたブロックをまとわりつかせるのみ。
本体であるコマンドブロックにアイヴォーが作成したポーションを投げつければ倒せるらしいが、ポーションはアトラスに水とすり替えられており、ジェシーが本物を投げつけた際には吸収したブロックで本体を防御し、防いでいた。
第二形態
ジェシーがコマンドブロックを破壊できなかった結果、吸収に歯止めが利かなくなり巨大化した姿。
恐らく最もウィザーストームの名で知られている形態。
もはやウィザーの面影は影も形もなく、体は真っ黒で、触手を生やし、白い一つ目に大量の歯が並ぶ顔が三つついているという恐ろしい姿をしている。
この形態になると、もはや並の攻撃では傷一つ付かず、さらに目からはトラクタービームと言う紫色のビームを発射しており、このビームに触れると体やブロックが浮き上がり、ウィザーストームに吸収される。また、文字通り台風のようにブロックが周囲を旋回しており、時折挙げる咆哮と共に接近してくる巨体は多くのプレイヤーにトラウマを植え付けた。
本能的にガブリエルが持っていたアミュレットを追うよう設計されているらしく、ネザーポータルで逃げたジェシーらを追い、文字通り地の果て(ファーランド)まで追跡してくる執念深さを見せた。
第三形態
ジェシー達の最後の希望、Fボムで倒されたウィザーストームが、無傷だったコマンドブロックの再起動を受け、三つに分裂し復活した姿。
一度完全に破壊されたにもかかわらず更に巨大化しており、分裂したウィザーストーム一つ一つが第二形態と同じレベルの大きさになっている。
特に第二形態と変わっていることはないが、ジェシーらの最後の頼みの綱だったFボムの爆発後、無傷で佇んでいるコマンドブロックは幾多のプレイヤーに恐怖を与え、起き上がって分裂してくる姿はもはや絶望どころではない。
……が、偶然ジ・エンドから抜け出してきたエンダーマン達と視線を合わせてしまった(もっとも、ブロックの吸収にはトラクタービームを、つまり視線を合わせないといけないのである意味必然)がために、丸一日中エンダーマンらにまとわりつかれブロックを一つ一つ外されていくと言う醜態を晒すこととなった。
そしてこれによって開けられた大穴からジェシーの体内への侵入を許してしまい、最後の決戦に突入する。
体内
事実上の最終形態。
中は巨大な空洞となっており、中心にコアのコマンドブロックが置かれ、触手でそれを守っている。
最終形態というよりはダンジョンのような風貌。また、追い詰められると上下反転や内部に顔を生成するなどしてジェシーらを妨害する。
特筆すべき点はないが、真っ黒に変色した人間の死体や、不気味なbgmなどが不安を煽る。
劇中での活躍
Episode 1
シーズン1エピソード1で早くも初登場。前述の通り、元ストーン騎士団のアイヴォーによって生み出された、人工生命体。
元々はアイヴォーがガブリエルを陥れる(ガブリエルが腰抜けであることを皆に知らしめる)ために起動したのだが、ものの数秒で自分の命令を聞かなくなり、ポーションで破壊しようとした。
しかし、ポーションはジェシーらが自室を探検しに来た時にすり替えられており、ジェシーが本物を投げつけた時には手遅れだった。
その後、巨大化しながらアミュレットを持つガブリエルと、彼からアミュレットを託されたジェシーを追跡し、4エピソードに渡るウィザーストームとの戦いが幕を開けることとなる。
Episode 2
エピソード2は殆どストーン騎士団メンバー集めが主目的なので、ウィザーストームはあまり登場しないが、メンバーの一人、エレガードが治めるレッドストーントピアに強襲する姿が描かれる。
ジェシーらの街からこの街までネザートロッコで相当な時間がかかっていたので、ウィザーストームもかなりのスピードで移動していることが窺える。
Episode 3
エピソード3の終盤ではジェシーたちが逆転の一手となるF-ボム(formidi-bomb)をウィザーストームに当て、倒すことになる。しかし、完成直前と言う所でウィザーストームは作業台をトラクタービームで浮かせ、完成を阻止するかに思われた。
だがジェシーの機転により浮きながらF-ボムをクラフトされてしまい、そのまま至近距離で爆発を受け崩壊した……。
のは外殻だけであり、コマンドブロックは文字通り傷ひとつついていない状態であった
もちろん、コマンドブロックが壊されなければウィザーストームも死ぬことはなく、即座に復活、巨大化、分裂し、ジェシーらを恐怖のどん底に突き落とした。
その後、再び追跡を始めるも少数のエンダーマンと目を合わせてしまい、ブロックを外されながら足止めされ、スピードが格段に落ちた。
Episode4
最後の決戦。
エンダーマンに足止めされたことによりジェシー達を逃すも、囮になった(アミュレットを譲り受けた)アトラスにつられて、エンドへのポータルがある要塞におびき寄せられた。
だが、エンダーマンも特にウィザーストームと目を合わせるわけではないので、エンダーマン達に細切れにされるようなことはなかったものの、ファーランドに行きコマンドブロックを壊す力を持った武器を手に入れた帰ってきたジェシーらによってエンダーマンと視線を合わせられ、体が削れて穴が開いたところをジェシーとルーベンに突入される。
こうして体内に侵入されたウィザーストームだが、自身のコアであるコマンドブロックを守るため全力で防衛し始める。
初めはコマンドブロックを破壊しにきたジェシーを触手で退けていたものの、コマンドブロックを二回攻撃されると様子が一変。
もう後が無いことを悟ったのか、
部屋の上下を反転させた上、外側に生えてあるはずの顔を内部に無理矢理出し妨害までし始めた。
ウィザーストームの必死さが窺える。
その後、ジェシーの持っている特別な剣を落とさせるなど健闘したものの、ジェシーの飼い豚、ルーベンが剣を持ってきたことで形勢逆転、ルーベンを殺害するもののジェシーの怒りを買い、そのまま剣でコマンドブロックを貫かれ消滅、今度こそ完全に死亡した。
その後
その後は特に出番も仄めかされることもなかったが、ストーリーモード最初の敵である上、4エピソードにわたって君臨し続けた最強の敵であったため、プレイヤーにとっての印象はかなり強い。
MOD
余談
関連イラスト
別名・表記ゆれ
Witherstorm ウィザー・ストーム Wither-storm