概要
格闘ゲームなどの方向入力を含むコマンドを文字で表現する際に使われる表記法。
アーケードコントローラーのレバーの方向入力をPCのキーボードのテンキーの配置で8方向を表現する簡易表現。
テンキーが「5」がニュートラル(方向入力無し)であり、8方向に隣接する「1」から「9」のキーがそれぞれの方向入力に対応している。
↖ | ↑ | ↗ | 7 | 8 | 9 | |
← | N | → | 4 | 5 | 6 | |
↙ | ↓ | ↘ | 1 | 2 | 3 |
例
波動拳(↓↘→+P):236+P
昇龍拳(→↓↘+P):623+P
竜巻旋風脚(↓↙←+K):214+K
定着した背景には、当時の矢印記号が環境依存文字かつ変換に手間がかかる(直接入力が出来ず画面上では文字化けしてしまう)という事情がある。
これを受け、ネット上(※)で格闘ゲームファンが攻略情報を交換する際に方向入力コマンドを数字で表現したのが始まり。
(※)実際はインターネット以前の「パソコン通信」の時代からこの表記を使ってコマンド入力方向を説明している。
現在はスマートフォンなどの次世代機器への移行、文字コードではUTF-8への移行が進んだため、矢印記号、丸数字など大半の環境依存文字はどのような環境でも表示できるようになっている。
しかし、格闘ゲームなどの攻略サイトでは未だにこのテンキー表記が使われたままになっていることが多い。
そのため、PCを全く使わない層(スマホやタブレットしか知らない層)が困惑する要因となっている。
なお、カプコンの『ストリートファイターV』の特設サイトである「シャドルー格闘家研究所」のコーナーの1つ、「ストゼミ」の「6時間目 ~コマンドの基本~」ではコマンド入力方向の説明に際し、PCのテンキー表記での記述が用いられている。参照
おまけ
参考として各矢印記号のUnicodeの文字コードを記載しておく。
左 | ← | U+2190 |
---|---|---|
上 | ↑ | U+2191 |
右 | → | U+2192 |
下 | ↓ | U+2193 |
左上 | ↖ | U+2196 |
右上 | ↗ | U+2197 |
右下 | ↘ | U+2198 |
左下 | ↙ | U+2199 |