作品について
あらすじ
過酷なデルタ戦争から仲間を失い、故郷に一人(一匹?)帰還したマイクだが、デルタ戦争の傷は深く、何をやっても何をされても元気が出なかった。そのまま放浪の旅をしていると、歌手を目指すペンギンのジルに出会う。
サントリーのCMとの関係
サントリーがかつて販売していた「CANビール」という商品のCMとしてパピプペンギンズがキャラクターとして採用されたのだが、酒場で歌うペンギンのシーンはこの作品からの引用……と、思われがちだが実は今作品はCMのそのシーンから着想されたものであるらしい。
実際、ペンギンズ・メモリー幸福物語の該当シーンはCMでのシーンとよく見ると違いがあったりする。
主な登場人物
マイク・デイビス
CV:佐藤浩市
この物語の主人公。デルタ戦争で背負った傷は体、心共に深く、故郷に帰って英雄と呼ばれても、スロットで大当たりを出してもずっと無表情だった。レイクシティに旅立ってからは図書館の司書として生活していた。
ジル
CV:鶴ひろみ(歌唱部分:松田聖子)
この物語のヒロイン。マイクが旅に出た場所・レイクシティで子供たちに歌を教えてて、歌手になることを夢見ている。
チコ
マイクの飼ってる小鳥。他のペンギンとは違い喋ったりはしない。
ジャック
CV:奥田瑛二
外科医。
本来父親の勧めもありジルと結婚するつもりだったペンギン。ジルがマイクと心を通わせ合い結果三角関係になったことを快く思わずマイクを嫌っていたが、最終的にジルを託しマイクのために身を引いた。
ちなみに彼もまたデルタ戦争に軍医として活躍していた。
ドクター・モウ
CV:鈴木瑞穂
ジルの父親。ジルをジャックと結婚させるか考えていた。セントラルシティへの誘いを断り、妻と別れたがまだ仲は安定している。
マダム・オハラ
CV:藤田弓子
レストランオハラのオーナーであり、ドクター・モウの妻。彼女も娘であるジルと同じく歌手を志望していたが、自分がジルの母親と言う事は隠していたが、ジルが自分の二の舞にならないために自分が母だと言うことを告げた。
ボブ・アダムス
CV:ケーシー高峰
レコード会社・PVCレコードのプロデューサー。
ジルをスカウトしてプロにまで育てようとしているオカマ口調の陽気なペンギン。
マイクに金を払って追い出そうとするが当然反対され、チンピラと共に暴力で実力行使を試みるもチコを殺されてデルタ戦争を思い出したのか暴走状態に陥ったマイクによりチンピラ諸共気を失ってしまった。
ピアノ弾き
CV:所ジョージ(友情出演)
バーでピアノを弾いているペンギン。
心が傷ついたマイクのリクエストで明るい曲を弾いた。
声を演じた所ジョージ氏はパピプペンギンズのサントリーのCMでもナレーターをしている。
その他
可愛らしいペンギンのキャラクターとは裏腹に、冒頭から戦争の描写があったり暴走して悪人相手とはいえ容赦なく殴って裁判沙汰になったりと、ビールのCMに使われていたキャラクターなのもあってかかなりシリアス。
VHSがのちに発売されたが、現在動画配信やDVDなどは無い。