概要
交通事故により、全員記憶を失った六人家族。
全員が全員、家族のことを覚えていないため少しぎこちないが長男である翼のおかげで幾分か今は普通の家族らしい関係を継続出来ている。
ただし、それは本編開始時点から中盤での話であり一話の終盤で異様な光景を目にする。
ゴミで溢れ返ったリビング、まるで自分以外の家族を拒絶するようなそれぞれに与えられた部屋の鍵……普通の家庭でならあり得ない状態に、記憶を失った訳アリ家族は己の罪と向き合うことになる。
現在は散らかったリビングを清掃しつつ、自分の秘密がばれて迷惑をかけないように平静を装って何とか生活している。
また、記憶を失う前の習慣に引き摺られているのか食事は基本的にパンかレトルト食品。基本的に家族揃って食べるが、帰宅の遅い一ノ瀬翔だけは外食で済ますことが多い。
それぞれの部屋と事情
祖父・耕三
研究室のような内装で、膨大な量が記録された大量の資料と数式で埋め尽くされている。
しかし、書かれた数式や文字をよく見ると……?
祖母・幸恵
至って普通の部屋。他の家族と比べるとあまり物が置かれていない。
父・翔
詳細不明。
母・美奈子
大量のお菓子や食品が部屋全体を多い尽くしており、リビングに行かないように冷蔵庫まであるという徹底振り。
夫・翔のある光景が原因だと思われる。
長男・翼
部屋中に「死」の文字が埋め尽くされており、家族の写真も顔が塗り潰されている。
自分の通う中学校で酷いいじめに合っており、元親友が主犯だったが後に仲直りした。
長女・詩織
大小問わず兎のぬいぐるみが大量に敷き詰められており、部屋の隅に家族を模した兎の玩具が置かれている。
二十五、六歳の男性とSNSで何百件ものやりとりをしていたり年齢を偽ってデートなどをしていた。スマホのパスコードは「7777」