概要
一ノ瀬家における長女で、一ノ瀬翼の妹だったらしいが、事故によって記憶を失っているため、詳細なことは分からない。
兄である翼のことは「翼くん」と呼んでいるが、記憶を失う以前は「お兄ちゃん」と呼んでおり、翼が事故で意識を失っていた際も彼のそばに一番寄り添っていた。
家族の中で最初に意識を取り戻したものの、以前の記憶がないことを一番恐れており、翼が発案した架空の思い出トークにもあまり乗り気でなく、一人家族から距離を置いていたが、「無理して記憶を取り戻さなくていい」と翼に諭され、次第に家族と心を通い合わせるようになる。
真実
以降、原作のネタバレが含まれています。ご注意下さい。
家族全員が記憶喪失で目覚めてから一週間が立ち、未だよそよそしいところはあるものの、今の生活に何とか馴染んできた一ノ瀬家。
しかし詩織は翼と同じ学校でありながら、別々で学校に行ったり刺々しい言葉を返す等、未だに兄である翼とは距離を置いていた。
そんなある日、翼がある理由もあって中嶋勇希と共に駅前で募金活動を行っていたところ、髪型を変えてオシャレな服を着飾る詩織が見知らぬ年上の男性と腕を組んで歩く姿を目撃し、中嶋と尾行を開始する。
そこで二人が見たものは、普段とは一転して明るい顔で年上の男性とデートを楽しむ詩織の姿で、中嶋によると詩織とその相手の男性はネットで知り合った関係らしいとのことだった。
帰宅後、翼が事の顛末について詩織を問い詰めると、怒った詩織に突き飛ばされるが、そのはずみで彼女の自室に入ってしまう。
詩織の自室はおびただしいうさぎのぬいぐるみの山とどこか幼さを残したファンシーな部屋だった。