概要
小説1巻の新入生歓迎パーティーで始めて顔を合わせた二人だが、お互い第一印象は決して良いとは言えないものであった。しかし2巻では、御神楽星鎖に負けてしょげていたエルナを不器用ながらも励まそうとする京摩の姿が見られる。
3巻では、京摩の優しいが誤解を招きやすい部分を知ったエルナが、彼と美術部員達の仲立ちをしている。
無気力クーデターではエルナと京摩が隣同士のシーンが多い。
またエルナは我楽多イノセンスのPVの中で、焦燥を抱え堕ちてゆく京摩の手をとったり、仲間たちのいる方へ彼を引っ張って行ったりと、かなり重要な役割を果たしている。間奏では、京摩がエルナを見つめている(ようにも見える)ワンシーンがあり、終盤では京摩の腕を組んだり、恋人巻きをしたり、彼の似顔絵を描いたりもしている。
十六夜シーイングのPV中では、京摩がエルナの頬をつねるシーンや、フルーツ牛乳を持っているシーンがある。
二人の関係は普通に先輩後輩として良好なもの。
だが京摩のほうは、エルナを男と誤解して『関係性は変わらない……』と苦悩したり、『お前といると創作意欲が湧いてくる』と言ったり(どちらも小説5巻参照)と、彼女を特別な存在として意識している節がある。
更に、エルナが京摩にギターのデザインを頼み、ギター作りや、2人でギターの名前を決めるシーンがある(こちらも小説5巻参照)。
アニメでは、原作での絡みが減ってしまったもののアニオリやedでの絡みが多くなり、我楽多イノセンスの終盤や原作4巻に相当する話では、満面の笑みをエルナに向けたり、12話にてシグレと共にエルナの救出、決勝戦で対決(後に対戦相手が変わるが)などがある。他にも細かな京エルのシーンはあるので、探してみるといい。
公式アンソロジーでは、京摩とエルナの2人がメインの話があったり、京摩が髪を下ろしたエルナを見て意味深な反応を見せたりなど、京エル好きにはたまらないシーンが多々あった。
爆弾発言(※小説6巻以降のネタバレ注意!)
小説6巻の中間試戦、九頭竜京摩と二宮シグレの対戦において、とんでもない京エル爆弾が投下された。
今までの後ろめたさを断ち切り本音をぶつけたシグレに対し、京摩は今まで彼を避けてきた自分がなぜ今回戦う気になったのかと考える。
そして観客席を見回し、他でもないエルナのいる場所で目を止め、
笑いながら、こう言った。
「くっく……そうだったよ。新しくできた可愛い後輩にさ、かっこわりぃところは見せられないんだわ」
大勢の観客が見ている中、エルナをいち早く見つけ、こう言い放ったのである。公開告白と言っても過言ではないだろう。
作中ではまだ京摩の真意の程は定かではないが、エルナへの想いがとても大きなものであることは間違いない。
……しかしエルナ本人はというと、その発言をさほど深く受け止めていないようであり、小説7巻では決勝戦対策のため、演劇部員たちと京摩の部室に意識もせず乗り込んでいる。
なかなか進展しない二人だが、気長に見守りたい。
※8巻ネタバレ注意
8巻では、シグレが自身がエルナと結実してはいけない理由を話した際に、京摩に対してちょっとした牽制の意味合いがあったと言い、どういう意味だと聞く京摩に対して
「最近、京摩はエルナちゃんと随分仲がいいみたいだからさ。嫉妬ってやつだよ」
と言う。その言葉に京摩は焦ったように、言い訳するみたいに
「え、エルナは誰とでも仲がいいだろ?俺は特別じゃない……はずだ。いちいちそんなんで嫉妬してたらやっていけないだろ」
と言う。エルナと仲が良いことを否定していないことはもちろん、聞こえようによっては、京摩がエルナに対して好意を持っているように解釈できる(実際5巻でビミィに対して嫉妬していた)京エル好き歓喜な発言である。
その他もとある件で3年生に意見を聞く際もエルナは真っ先に京摩のいる部室に行ったり、その部室でエルナがご飯やお風呂に入る、自分のパジャマを探すといった発言や、私物を置くなどといった行動をとる度に「我が家か!?」と言う京摩の面白いある意味夫婦とも言えるやり取りをしたり、卒業が間近になってきてお互いに寂しがる描写がある。
更に、京摩にのみ事前に相談事をし、その結果京摩が絵の講師としてミカグラ学園に残るなどといったことがある。
来年度の春からは先輩と後輩から教師と生徒の関係になるため、そこでまた更に京エル好きに爆弾を落とされることとなった。
何にせよ今後が楽しみなカップリングである。
余談
lastnote.氏のlineで、「えのやん」と送ると、
「その呼び方が許されるのはエルナだけ!!!」
と衝撃的且つ京エル好きが歓喜するような言葉が、自動返信で返ってくる。
一度試してみてはどうだろうか?