概要
叶国の第五代皇太子。母親は皇后陛下である赫華。
黒髪で襟足を三つ編みにしており、左腕には間者に襲われた時の傷がある。
皇太子である冠星とその影武者である宵の2人を主人公として物語は進んでいく。
プロフィール
人物
一人称は「私」、二人称は「そなた」
未来の皇帝らしく命令されることを嫌い「私に命令するな」とよく言っている。
生まれつき肺が悪いが、「皇太子は病弱」ということが知れ渡れば次期皇帝の座を巡って殺し合いが起こることを見越して肺がのことは隠している。
冷静沈着で馴れ合いはしないタイプだが、暗殺される可能性のある状況下に置かれる皇太子は弟達にやらせられないと考えており、弟想いの面も見られる。また、弟の蓮恋が蛇に噛まれそうになった時は身を挺して護るといった行動もとっている。
数術、乗馬、剣、弓術、書法、詩賦など文武両道であり、天才と言われているが、それは人知れず影で努力してきたからであり、影武者として側にいた宵だけはそのことを知っていた。
一見欠点がない様に見えるが、絵画に関しては下手くそである。また驚くほど寝相が悪く、一緒に寝てる宵は毎回冠星に蹴られたりのし掛かられたりしている。
10歳の頃に影武者として来た宵と出会い、そこから2人は皇子と影武者として共に生きることになる。
僵死(キョンシー)
15歳の頃に宵と2人でいたところを何者かに狙われ、宵を庇って自らが毒矢にやられ瀕死の状態に陥ってしまう。そして応急処置をしようとした宵がたまたま近くにあった「九転還丹」を飲ませたことによって心臓は止まってしまったが僵死として復活した。
僵死になった直後は正気を失っていて宵に襲いかかっていたが、煙騎によって札と数珠をつけられ正気を取り戻した。
僵死となってからは髪が白くなり、目が赤くなった。当初は煙騎によって間に合わせの札を額に貼られていたが、後日札を新しく書き直して頭の左側に貼られている。札を書き直した影響か目の色は元の黒色に戻った。しかし血を見ると目が赤くなり正気を失う。
僵死ということもあり、人の生き血を吸う。日光に当たると火傷の様な症状が出て痛みを伴うため、日中は傘と布で日光に当たらない様にしている。傷を受けてもすぐに治り、髪を燃やしても復活する。髪を黒く染めても少し時間が経つとまた白髪に戻ってしまう。また、死んでいるため肌は冷たい。
上記により皇太子でいることが実質不可能であるため、宵が代わりに皇太子となり、反対に冠星は影武者及び従者として行動することになる。
宵が道士役になっているため、宵の命令に無意識に従う様になっている(よっぽどなことがない限り基本、命令は使われていない)
その他
後宮潜入時に女装をすることになるが、門番から大層美人だと言われていたり、母親の若い頃に似ていると煙騎に言われていたりと容姿においては整った顔立ちであることがわかる。
宵が畋猟の際に現れた虎に対して子守唄を歌ったことで、民衆から歌の上手い皇太子と思われたことに対し、冠星は歌の稽古をせざるを得なくなった。これは皇太子として宵がとった行動は冠星も同じ様に行動できないと冠星が皇太子として戻った時に行動に矛盾が起きてしまうためである。
宵は蓮恋に対し春宮画を描いたり篤の宮廷にて皿回しのような芸を行っていた。今後の冠星の苦労が思いやられる。