舞蹴拾弐號
まいけるじゅうにごう
フリーの刀匠であるマイケル小原が打った退魔刀。正式名称は「空圧式・退魔居合刀舞蹴拾弐號」で所有者は主人公・弐村剣輔。
アニメ「喰霊-零-」では主人公であり原作ヒロインの土宮神楽が使用していた。
刀自体は一般的な日本刀だが柄頭には手首に取り付けるチェーンがあり、鞘にリボルバーマグナムを模した撃鉄と空気圧調節ダイヤル、そしてトリガーとメカニカルな機構が組み込まれている。
怨念の塊となった悪霊を斬れる逸品だが、その真価は居合いで発揮される。
撃鉄を起こしてから抜刀と同時に手元のトリガーを弾くと空気圧により刀身が勢いよく射出。これにより通常の居合よりも速く重い斬撃を叩き込むことが可能。更に霊気を流し込むことで鉄の塊ごと悪霊の核を両断したり、身の丈以上の悪霊を一太刀で切り捨てるなどまさに一撃必殺の威力を誇る。
弱点としては一度鞘に納めるという居合特有の欠点や抜刀後の反動で追撃が遅れるなどがあり、万能ではない。ちなみに剣輔が初めて使用した際は見事に脱臼した。
また、空気圧によって刀が射出されるため何かの拍子でトリガーを弾けば暴発して顔面に直撃という危険性もある。
アニメでのみ登場。読み方は「まいけるじゅうさんごう」。
終盤、マイケル小原により神楽に手渡された新型の退魔刀。神楽用に調整を施しており、柄の部分がマガジンハウジング、刀身にオートマチックピストルのようなスライドになっており、切先がマズルブレーキのような形状をしている。
抜刀後に火薬の力を利用することで切先からガスが噴出。その反動による素早い切り返しが可能となっており、抜刀後の隙が生まれる拾弐號の欠点を改良している。しかし、拳銃のように火薬のリロードが必要など別の課題点もある。
マイケル小原が新たに打った剣輔専用の刀。柄と刀身の材料を一本の鉄にすることで霊気の循環をスムーズにしてある。
使い方は舞蹴拾弐號と同じだが、マイケルの想いを込めて製造されたため、生半可な覚悟では決して抜くことができない。彼曰く「愛が大切」
これまでのシリーズよりも大量に霊力を食うので体力や精神力の消耗も激しい。
しかし、威力は絶大で使用者の愛する者を守ろうとする真の覚悟によって新しい力へと覚醒した。