概要
「自分でも不思議なんです。たったの一日、二日で、こんなにもたよりになって、たいせつに思える間柄になれるなんて、生まれて初めてのことで……」
「なんつうか、おれも、あんたのこと、ほっとけないんだよ。おかしな縁でつながったあんただけど、いつも笑っててほしいって、そう思えてならねえんだ。そのためには、なんでもしてやらなくちゃってな」
2020年講談社より発売の黒魔女さんが通る!!公式スピンオフ陰陽師東海寺迦楼羅の事件簿に登場する麻倉豪太郎と東海寺迦楼羅のカップリング。
二人の出会い
人殺しの濡れ衣を着せられてしまったヤクザの麻倉豪太郎は追っ手に捕まる寸前、自称・陰陽師である見目麗しい青年、東海寺迦楼羅に助けられる。これが二人の出会いだった…
二人の関係
⚠️以下、ネタバレ注意⚠️
行動を共にするようになった豪太郎と迦楼羅。どうやら迦楼羅は相次いで失踪した父・摩睺羅と妹・妙子を探すため全国に修行の旅に出ている様だった。豪太郎が濡れ衣を着せられた殺人事件の詳細を追ううちに真犯人と摩睺羅の関係が見えてきて……二人は〈偶然出会った同じような経歴の人〉から〈生きていくのに欠かせない相棒〉になっていくのであった。ちなみに冒頭のセリフは迦楼羅が妹の事を打ち明けた際のものである。このセリフや摩睺羅の謎の全貌は『陰陽師東海寺迦楼羅の事件簿』に収録されている。全三巻の読みやすい小説シリーズなので、是非読んで見てほしい。
豪太郎から見た迦楼羅
陰陽師東海寺迦楼羅の事件簿は豪太郎視線で語られている小説であるが、その中で豪太郎は何度も迦楼羅を美しいと形容している。その一部を引用しよう。
・切れ長の大きな目。あごはとがり、唇は薄く、ほんのりと赤い。ーーーー女か?
・少女と見まがうほどの美少年
・少女のような白い顔
・美しい男
などなど…
これらは全三巻のうち一巻のみからの引用であり、ほんの一部に過ぎない。
小説内での描写
〈生きていくのに欠かせない相棒〉な二人。小説内でもその相棒っぷりが存分に描写されているので是非その目で確かめて見て欲しい。
・隣合った布団で手を繋いで寝る
・突堤に腰掛け二人で夕日を眺める
etc…
本編時空の二人
豪太郎、迦楼羅の二人は黒魔女さんが通る!!6年生編6巻である 黒魔女さんの夏休み にも登場する。
麻倉良太郎の祖父として登場する豪太郎は講談組の組長。白髭を蓄えた威厳たっぷりのおじいちゃんである。ここでも二人は存分に〈生きていくのに欠かせない相棒〉っぷりを発揮している。是非その目で確かめて見て欲しい。
余談
にて陰陽師東海寺迦楼羅の事件簿は『ちょっぴりBL』と語られている。
ごうか/ごうかる問題
豪迦は漢字二文字のカプ名なため、読み方についての意見が分かれる。
二人の名前から二文字ずつ取る方法だとごうかるになるが、漢字の読み仮名に忠実に行くとごうかになる。
本記事では漢字の読み仮名に忠実に ごうか としているが、ぶっちゃけ通じればどちらでも良いと思われる。