貫くとは、自動詞で、物の端から端、または反対側まで突き通す、貫通すること。
また他動詞で、目的や願望などを終わりまで成し遂げる、果たすこと。
男子生徒を貫く女子生徒
女子生徒に貫かれる男子生徒
イラストとしては(物理的に)ハートをキャッチされているものが多い。
概要
「貫」という字は第一に動詞で、穴を開けてぬきとおすという意味で、また紐を通していくつも繋ぐことを意味する。
第二に動詞で、趣旨や意味が、初めから終わりまで一筋に通ることを意味する。
第三に動詞・名詞で、「慣」に当てた用法で、なれることを意味し、時代や別人の間をつらぬきとおること。また、つらぬき通した習慣。
第四に名詞で、世代をつらぬいて住む故郷の地を意味する。
第五に名詞で、穴あき銭千文を紐でつらぬいたもの。
また日本語で、第一に昔の貨幣の単位として用いられた。一貫は銭千文で、のちに九百六十文。
第二に、尺貫法の重さの単位として用いられ、一貫は千匁で、約三・七五キログラム。
「つらぬく」という訓は、つら(列)ぬく(抜)に由来する。
「貫」字はもと、まるい貝を二つ紐でぬき通した姿を描いた象形文字。のち、「ぬきとおすしるし+貝(貨幣)」。
「串」(つらぬく)・「関」(つきとおすかんぬき)は同系の単語家族。