概要
ギミック:エゴイストヒール
女子プロレス団体「ベルセルク」所属の女子プロレスラー。
口調ややり方などからヒール系レスラーではあるが、女子プロレスを大切にしている一面も持つ。
テレビの取材で萩原さくらとともに「ベルセルク」のジムに来ていた宮澤エレナがリングのポールの上に乗って悪ふざけしていた事に怒り、結果的に女子プロレスの現実をエレナの身をもって味わわせた。
さらに「アイドル風情が!」と発言したことでさくらを激怒させ、「卑怯者」と言われたことでカベジェラ・コントラ・カベジェラ(髪切りデスマッチ)で決闘を申し付ける。
さくらとの試合では、「SWEET DIVA」の熱狂的なファンからブーイングを受けながらも、プロレスの洗礼を浴びせるがごとく様々な関節技で圧倒した揚句、最終的に必殺のスリーパーホールドでさくらを容赦なく失神させ勝利した。約束に倣いさくらの髪を鋏で切ってショートヘアにしたが、その後「SWEET DIVA」を侮辱したことで、さくらが女子プロレスに転向するきっかけを作る。
投げ・関節・空中技を高度に使いこなすオールラウンダーであり、ベルセルク屈指の実力派。
真骨頂はスリーパーホールド・胴締めスリーパーなどの締め技。
本編では2度さくらと対決し、乗り越えるべき最初の壁として彼女を大いに苦しめた。
性格は物語序盤こそ口の悪さとストイックが故の融通の利かなさが裏目に出ていたが、
実力の高い相手は純粋に褒め称える等根っからの悪人ではない。
原作第1章、アニメ版ともに中盤以降はあまり悪意のある言い方をする性格ではないことが描かれているが、序盤では明らかにアイドルに対する悪意に満ちた発言を繰り返している上に、カベジェラ・コントラ・カベジェラが髪切りデスマッチであるのをさくらが知らないのをおそらく分かっていながら提案するという悪辣さまで見せ、更に負かして実行した後に尚も敗者に鞭打つ形で罵倒を繰り返すという傲慢極まりない態度を見せ、かなりの齟齬が生じている(一応、手加減はしていたらしいが…)。
実際のプロレスの世界でも、いくらヒール系だからといって何をやっても許される訳ではなく、ましてやプロが素人を相手にここまでやれば、さすがに周りから問題視されてもおかしくないレベルと言え、序盤と中盤以降で描き方が変化しているキャラ。
アニメ版では自分を倒した相手だからなのか、さくらに対する思い入れが原作以上に強調されている面が見られる。
ブルーパンサーと対戦する直前の控室でさくらの肩を抱きながら「絶対に負けんじゃねえぞ」と声を掛けたり、「さくら先輩が引退するなんてイヤです!」と口にする萌に対して「あたしだってイヤさ!」とかなり強い口調で言い切ったりと、誰よりもさくらのことを気に掛けている様子を見せた。
かつてベルセルクで活躍していたジャッカル東条に憧れてプロレスラーを志したという過去を持つが、風間の練習風景を見た当のジャッカル東条からはあまり高く評価されなかったようである。さくらとの再試合後は当て馬的な扱いが多く、不遇の時代が続く・・
コスチューム
リングコスチュームはセパレートタイプのレオタードで、原作ではボトムの部分にはパンツの下にスパッツをはいていたが、アニメ版ではスパッツをはいていない。
また、入場シーンではコスチュームの上に狩人をモチーフとした、目と口が露出してあるマスクとマントを着用して入場する。さらにアニメ版では「さあ、狩りの時間だ!」と決め台詞を発した。
(恐らく元ネタはプロレスラー「桜庭和志」。)
余談
- 原作では野獣の様な目つきだったが、アニメ版では少し目つきが丸くなっている。
- モデルは恐らく「愛され憎まれるヒール」と呼ばれている女子プロレスラーで、キューティー鈴木のライバル「尾崎魔弓」。風間璃緒のキャラクター性はほぼ尾崎のオマージュとも取れる。
- 風間璃緒が「おちゃらけ素人」とか「アイドル風情が!」とアイドルを見下すところは、実際に尾崎魔弓が当時“アイドルレスラー”だった風間ルミに対し、とある雑誌に彼女のグラビアが飾られた件でイチャモンをつけ、その雑誌を投げつけたエピソードのオマージュらしい。