概要
原作:ESE 作画:夏木きよひと 演出協力:蜂文太 キャラクターデザイン:黒獅子
コミックアース・スターの連載作品。略称は「せかつよ」。
女子プロレスを扱う作品であり、
女子プロレスの試合描写を正面から描くことを最大のテーマとしている。
実在する女子プロレス団体「スターダム」とのコラボレーションを行うなど、
現行の女子プロレスにも密接に結びついている作品であるが、
作中の世界観のモチーフとなっているのは女子プロレス全盛期と言われた80年代の女子プロレス界である。主要キャラの必殺技に「○○(名前)スペシャル」と付くのも当時のお約束。
とはいえ、80年代プロレスとして見ても美少女バトル物として見ても突っ込みどころは非常に多く、ストーリーに対する評価は一貫して非常に低い。
だが、本作における最重要要素はストーリーではなく、試合描写、それも「ヒロインが苦悶する描写」である。
連載開始最初のページが主人公である萩原さくらが逆エビ固めで喘ぐ姿で始まり、
その後も凄い時にはヒロインが丸々一話関節技で喘ぎっぱなしという回もあるほどの徹底ぶりである。
話数によってはヒロインの台詞が「ああー!」「痛いー!」などの悲鳴で埋め尽くされることもあるという、ある意味凄い作品。
基本的に、頭を空っぽにした上でそう言った試合を楽しむのが、本作の正しい楽しみ方と言える。
また創刊当初は雑誌の看板タイトルの一つで、連載作品中最も早くアニメ化の企画が立ちあがった作品でもある。
だが、そのアニメ放映中の2013年末に第一部が終了、連載が休止してしまった。それ以降全くに音沙汰がないため、実質打ち切りだと思われる。
それでも一応忘れられてはおらず、2021年・2022年にはサンセイからパチンコが製造された。ここで「悶絶」を前面に押し出しており、システム名や台の名前にまで「悶」の文字が冠されている。
また、アーススター・エンターテインメントが2023年から展開している音楽プロジェクト・ウタヒメドリームでは、本作のプロレス団体である「ベルセルク」に所属しさくらの妹である萩原ひまわりが登場している。
彼女はさくらとは逆に「プロレスラーとしてデビューし、音楽業界に乗り込む」と言う設定。
あらすじ
トップアイドルグループ「SWEET DIVA(連載開始時はSWEETだったが、諸事情により途中から変更された)」のセンターヴォーカル・萩原さくらは、女子プロレス団体「ベルセルク」の取材に親友であり同じSWEET DIVAのメンバーである宮澤エレナとともに訪れる。
しかしそこで、ベルセルク所属選手である風間璃緒(かざま りお)とエレナとの間に生じたいさかいから発展した公開スパーリングにおいて、エレナが風間に怪我をさせられる事態が勃発。
更に風間がアイドルを侮辱する発言をしたため、さくらは怒りの限界を迎えてしまう。
さくらはその場で風間に対しプロレスで決着を付けると啖呵を切り、「カベジェラ・コントラ・カベジェラ(敗者髪切りデスマッチ)」を言葉の意味も分からずに受けてしまう。
トップアイドルの女子プロレス挑戦に世間が注目する中、萩原さくらは、戦いと果てしない悶絶の待つリングへと足を踏み入れていく。
登場人物
個別記事のあるキャラクターは下記のリンクを参照してください。
- 小宮山紅亜 CV:上坂すみれ
ベルセルク所属の女子プロレスラーで、赤い髪に黄色いメッシュが掛かっており、しかも片目は前髪で隠れている。
さくらとの試合では、美咲による地獄特訓でこれまでより強くなったさくらに苦戦するも何とか結果的に辛勝したが、この試合が観客がさくらに好意を持つきっかけになった。
この後の新人オールスター戦で世Ⅳ虎に完膚なまでに叩きのめされ、不憫キャラの一人と化してしまった。
- ホーネット CV:徳井青空
「ベルセルク」のヒールレスラーの一人で、黒いメカクレの覆面をした「兇悪同盟」の一員。
恐らく元ネタは、「極悪同盟」の一員である「マスクド・ユウ」。
ちなみに「兇悪同盟」の構成員はこの他にエクスカベータ咲夜(CV:三浦槙子。恐らくモデルは「極悪同盟」の構成員「ブル中野」)がいる。
実在するヤンキー姉ちゃん風なヒールの女子プロレスラーで、新人オールスター戦にて小宮山紅亜を完膚なまでに叩きのめした実力派。必殺技は「上からヨシコ」。
おまけに声も本人である。
- 藤下香苗 CV:佐藤利奈
スポーツ紙「王道スポーツ」の新聞記者で、元女子プロレスラー。美咲の親友。
恐らく引退の理由は試合中にリング禍で腰を負傷してしまった為らしく、新聞記者に転向後もジャッカルに気遣ってもらっていた。
とはいえ、BD版およびDVD版にて収録されているショートアニメでは、意外なところでは現役との事。
恐らくモデルは、キューティー鈴木とは共にリングに立った仲でもあり、日本プロレス史上で初めて試合中にリング禍で死去してしまった女子プロレスラー「プラム麻里子」。
- 「萩原さくらファンクラブ」会長 CV:岡本信彦
いつもさくらを応援しているファンで、彼女が女子プロレスに転向した後も応援し続けている。
よくモブで登場している。
TVアニメ
2013年10月6日放送開始。
キャッチコピーは「史上最大の悶絶アニメ!」
・・・ここまできっぱり言い切られるとむしろ清々しい。
アニメ制作:アームス
監督:久城りおん
キャラクターデザイン:りんしん
余談ではあるが、萩原さくらVSジャッカル東条の試合の実況役は、実際に女子プロレス中継の実況を務めた志生野温夫氏が担当している。
関連タグ
コミックアーススター 萩原さくら 女子プロレス 2013年秋アニメ 悶絶
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