荒川という名の川が海に注ぐ。その波は荒く、無数の水族がここで誕生し、妖怪が生まれては死んでいく。
荒川の妖怪たちは戦を好む。激しい戦いが終わるたび、川面はいつも赤色に染まる。
「荒川には主が必要だ。」
妖怪たちの争いを終結させたいが、蔓延る悪意を恐れている。一体、誰に荒川を治まるなどという大任が務まるだろうか。
相談するまでもなく、妖怪たちはみな同じ人物で一致した。
これは水族のみに伝わる、横柄な暴君の伝説である。
(伝記一より)
概要
CV:子安武人
中華人民共和国のソーシャルゲーム『陰陽師本格幻想RPG』の登場キャラクター「荒川の主」の別の姿。
これは本来水族にのみ伝わる、暴れん坊の猛者についての伝説、大嶽丸が待望していた強者の姿である。幼少期の彼は大海を征服すればどれほど豪爽な気分になれるだろうと、大変興味を持っていた。海妖を退治し、荒波を鎮めた。
大海原での痛快な戦いに夢中だった彼は、海の果てこそ自分の永眠する場所だと確信した。
しかし、大嶽丸と一戦を交え、己の邦を守ることが主たるものの使命だと悟り、家路についた。
以降百年の間、荒川の平和を守ってきた。
それ以来、「荒川の主」の名が、その水域の伝説に加えられたのである。
(陰陽師「式神図鑑」より)