概要・略史
Purple DawnはHearts of Iron4の歴史改変大型MODの1つ。
このMODが他のそれと大きく一線を画す点として、歴史の分岐がかなり早期であるということが挙げられる。
このMODの分岐点は、東ローマとセルジューク朝との間で戦われた1071年のマラズギルト(マンジケルト)の戦いである。史実ではセルジューク朝が勝利し、当時の東ローマ皇帝を捕虜にしたのに対し、この世界線では東ローマ帝国が勝利、セルジューク朝をペルシアに押し返した。
その後はモンゴル帝国の侵攻を止めるためにヨーロッパ諸国の大連合を結成させるなどの活躍を見せ、1930年に至るまで、東ローマは覇権国家の地位を保っている。
主要国家
東ローマ(Rhomania)
このMODの主人公。国家元首はゲオルギオス・ボドサキス(Georgios Bodosakis)という架空の人物。首都はコンスタンティノープル。1930年時点では帝国から社会民主主義国となっている。中東の大部分を自国領に組み込み、北・中央アフリカの大部分、東南アジア、パタゴニア、インド北西部、ブラジルから北アメリカ南西部までを植民地として支配していて、その影響力は圧倒的である。
共和国(Commonwealth)
東ローマ帝国とその同盟国の援助を受けて、ロシアが統一されるのを阻止することに成功したこの世界線のポーランド=リトアニアは、ハプスブルク家の代わりにハンガリーの王位を継承し、ポーランド=リトアニア=ハンガリー共和国となった。首都はワルシャワ。共和国はカナダ東部とコンゴを植民地として支配している。
1911年に、共和国の国土であるルテニアで反乱が起こった際に、東ローマが介入して講和会議を開き、大ルテニア・ツァーリ国の独立を承認したことで『裏切られた』と感じ、それ以来東ローマへの復讐を計画している。
オーストリア=ボヘミア二重帝国(Austro-Bohemia)
首都はウィーン。ハプスブルク家が皇帝として支配している。それほど強力ではないものの、高度に中央集権化・工業化されていて、依然として侮れない存在である。
イギリス(Britain)
首都はエディンバラ。この世界線では植民地帝国を作ることができず、その植民地はカナダ東部と南アメリカの一部に留まっている。右派勢力が政権を握っている。
フランス(France)
首都はパリ。東ローマのかつての王族と同じ家系に属していて、1815年に当時の東ローマ皇帝が後継者無しに死去した際には、フランス王族の青年がその王位を継いだ。この時に、ビザンツ帝国の政体が絶対王政から立憲君主制に変わった。
韓国(Korea)
女帝が支配していて、史実での日本に代わってアジア唯一の大国として君臨している。
デンマーク=オランダ(Denmark-Holland)
正式な国名は「デンマーク及びローランド(低地)連合王国」。オランダの君主がデンマーク王位を継承した際に誕生した。カリブ諸島、インド、オセアニア、北アメリカ東部を植民地として支配し、東ローマのライバルとなっている。……しかし、デンマーク=オランダの支配する北アメリカ東部/ニューホランドでは、右派自由主義勢力による独立の動きが見られている。