CV:梅原裕一郎
概要
エルメイア王国の第一王子で主人公アイリーン・ローレン・ドートリシュの死亡フラグの起点となる。
25歳でアイリーンとは8歳年上。
容姿・人物像
魔王の生まれ変わりである証の赤い眼を持っている。
作中では整った鼻梁、薄い唇、顔立ちの造作、体躯も何もかもが一級美術品のように完璧であると表現されている。特に赤い眼は印象が大きいらしい。
セドリック・ジャンヌ・エルメイアは異母兄弟に当たる。
兄弟の仲は悪くはないようだが過去には出来の良さを比べられ、セドリックが嫌がるほど出来がいい兄だったようだ。幼いころセドリックからおねしょを魔法で何とかしてくれないかとお願いされたこともあり、力関係はクロードの方が上らしい。
魔王と言うが人間と魔物も諦めない事を願っていたり、人間と魔物が仲良くしているところを嬉しく思う描写があり変身しない限り心優しい性格である。ただ氷の檻を作った時には「もうすぐ婚約者が入る」などと言って穏やかに笑ったり、「ついに君を泣かせるときがきたようだ」と発言したり婚約者に対しては過保護のスイッチを押すとドSな一面が見え隠れする。
しかし普段は側近のキースなども呆れるくらいアイリーンにはデレデレである。
疲れるとのろける。アイリーンを抱き枕にする方法を考えたりする。
感情は顔には出ないが天候に出る。
毒などの有害物質に対して耐性がある。求婚当初にアイリーンに媚薬を仕込まれたクッキーを食すも全く効果が現れない。風邪をひくと魔力の調子が悪くなる。
男装した上にアヒルの着ぐるみを被ったアイリーンに「気になる」と言うほど勘が優れる一面もある。
過去
かつてはエルメイア皇国の皇太子だった。魔王の生まれ変わりである赤い瞳を持ち、人間では扱えない魔力を持って生まれた。その時から魔物に好かれていらしい。
幼いころ、クロードは何度も殺されかけたが魔物の妨害により助かっていた。どうしようもできなくなった周囲の人間は皇位継承権を剝奪した上に廃城に閉じ込め、存在を無視する。現在は王位継承権が返還され皇帝となり皇太子の地位についている。
彼の人間側の従者であるキースは幼馴染である。正規ルートでは彼に裏切られたことにより人間に絶望した上、変身し殺してしまうが、アイリーンによって阻止される。
キースはかつて、池で溺れそうになっているところを魔法を使ってクロードに助けられた。これによって魔王であることが周囲に明らかになり、クロードが今の廃城に移されるきっかけとなる。
クロードは当初、人間であるキースは廃城について来なくてもいいと断ったが命を助けてもらった恩から一緒に廃城に行くことになる。
キースもクロードにも人間らしい幸せを掴んでほしいという願いがあり、側近として様々なことを行っていた。これの一部がクロードを魔王にしてしまう原因の一つとなるがその行動もクロードを思ってのことであった。これが後にアイリーンに阻止され殺される結末は間逃れる。
人間らしい幸せを掴んでほしいという願いはアイリーンの手によって叶えられつつある。
母親は産後の肥立ちが悪かったことと魔王の生まれ変わりであるかもしれないという事から心身を病み、早世してしまう。
アイリーンとの関係
物語の冒頭で求婚された時は動揺のあまり落雷を引き起こす。
セドリックに強姦されかけているところを発見し助けに入るが怒りのあまり変身してしまう。しかしアイリーンによってもとに戻り、皇位継承権も取り戻す。
婚約後は城で留守番をしててほしいと言っていたにもかかわらず外で男装をしてとある場所に潜入をしていたことが発覚したときは城にドニと氷の牢屋のようなものを作り城も氷でカチカチにするなど過保護さが加速する。
側近の人がそばにいても平気でアイリーンとスキンシップをとるほど溺愛している。アイリーンにお仕置をするタイミングをいつも考えている。
ラブレターを送った時はアイリーンに適当に返事を返され、3日間雨を振らせ続ける。おかげで川を氾濫させそうになる(後にアイリーンはアイザック監修のもと返事を書き直す)。
何者かに襲われ記憶を無くした上に魔王でなく普通の人間になった時があったがその時にアイリーンがいつものようにぐいぐいと求婚しに行くと全力で拒否するなどかなり普通の反応を示し、魔王でなければおそらく普通の感覚の持ち主なのかもしれない。
魔王に戻り、記憶を取り戻した後は再び溺愛状態になる。初夜にいたってはときめきすぎて流星群を発生させ、人災魔王と呼ばれる。上目遣いでお願いすると9割がた要望を聞いてくれるとオーギュストにアドバイスしたり、キースには「我が主は貞操が卑猥」と言われるほどの溺愛っぷりとなる。
結局初夜はアイリーンが先に寝てしまったことに衝撃を受け再び皇城に雷を落とす。
夫婦喧嘩を始めるとアイリーンは椅子をぶん投げられ、剣で切り付けられそうになり、挙句の果てには剣の打ち合いになり、アシュメイル王国の国宝を破壊するなど大変なことになる。
4巻ではバアルとアイリーンはこっちの嫁だと言い合いになった挙句、アイリーンに神水をかけられ水に流される。よって風邪をひき魔力が不安定になるためキースには帰ってくるなと言われる。(アシュメイル王国では魔力は無効になる)
夫婦初の夜になろうである日にはバアルの横やりが入り未遂で終わってしまう。バアル自身も別件で夫婦の夜を邪魔されていたらしく邪魔された理由をお互いに擦り付け合い、大喧嘩に発展する。二人の妻には呆れて一時放置されるが後に条約の調印の時にお互いの妻にボロボロの服の状態で引きずられながら登場するなど、完全に尻に敷かれている。
アイリーンに子供ができたと報告されると驚きのあまり天候は一切変化せず、呼吸と瞬きを忘れる程であり、フリーズしたところをキースに声を掛けられて正気を取り戻すようなこともあった。
我に返ると横になっていなくて大丈夫なのか、何か柔らかいものでくるんだ方がいいのかなど訳の分からないことを言い出す。
やはり生前の母親のことが影響しているようだ。
そしてただでさえアイリーンには過保護気味であったがさらに過保護っぷりが加速することとなる。