第１話でクーデリア姫が「対等な立場で（略）」とおっしゃった後で三日月・オーガスに「対等じゃない」とツッコまれてましたが、そもそも「本当に対等な立場であるなら『対等な立場で（略）』なんて言葉は出ない」んです。三日月・オーガスは「貴族の皆様方は口では平等を語っているが、内心では無意識に下々の者たちを蔑んだり哀れんだり見下したりしている」と考えていて、クーデリア姫も例外ではないと考えているのです。

とはいえ、貴族にしかできないこともあるのですよ。クーデリア姫は“貴族”として護衛を続けさせて鉄華団のスポンサーとして役に立つことを選んだんですね。「貴族は貴族らしくしていればいい」のであって、貴族が平民の真似事をする必要はないのです。

あのとき、クーデリア姫は「見透かされている」と感じたらしいのですが、それは見透かされているんじゃなく、三日月・オーガスが「貴族は自分たち下々の者たちすべてを支配しているつもりになっている」と考えていてクーデリア姫の「今回のは自分の責任だ」という発言を聞いて、「やはりこの姫様も貴族どもと同類なのか」と思われてしまったのです。

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