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ヒュドラの編集履歴

2014-01-26 13:57:11 バージョン

ヒュドラ

ひゅどら

ギリシャ神話に登場する多頭の怪物。

概要

魔神テュポーンと半蛇の女神エキドナの間に生まれた多頭の獣。

名は「水蛇」を意味し、その名の通り9つある全ての頭は蛇の姿をしている。

ひとつの頭を斬り落とすと傷口からふたつの頭が再生すると言う驚異の再生能力の持ち主。また、複数ある頭の内、中央のひとつは不死だと言われる。

強力無比な猛毒を持ち、その効力は水を沸騰させ人畜に死をもたらし、不死である神々ですら苦悶する程。


女神ヘラによって地上に使わされ、レルネーと言う沼に陣取って付近の人畜に甚大な害をもたらした。


英雄ヘラクレスの「十二の難事」の二つ目の試練にて彼と戦う。「火で焼かれると再生能力を失う」と言う弱点を見抜かれ、頭を切られたそばからヘラクレスの甥によって傷口を焼かれ、再生できずに敗れた。また不死の頭は地中深く埋められ、巨岩を重石に乗せられて封印された。また、この時に異父兄弟であり甥でもある怪物蟹のカルキノスがヒュドラを援護しようとヘラクレスに挑み掛かるが、あっけなく踏みつぶされている。

 この試練はヘラクレスの勝利に終わったわけだが、ヒュドラ自身は強力な呪いを残していった。

と言うのも、ヒュドラは血液もまた強い毒性を持つのだが、それに気づいたヘラクレスは自分の鏃全てにこの血液を塗りつけた。結果、ヘラクレスは強力な毒矢を獲得するが、その矢で誤って師匠のケンタウロス、賢者ケイローンを射てしまう。ケイローンは不死であったために地獄の苦しみを受け、彼は不死を返上して星座となった。また、ヘラクレス自身も妻によって衣服にヒュドラの血液を仕込まれ、そうと知らずに服を着たために体が腐食してしまう。彼は自身の体を焼かせて星座となった。


ヒュドラはヘラクレスによって倒されたが、そのことを哀れんだヘラによって星座にされた。

これが「うみへび座」であるらしい。


非常に有名な怪物のひとつであり、昨今ではRPGのエネミーとしても頻繁に登場する。


また、前述の通りヒュドラとはギリシャの古典語で単に水蛇を指す言葉であり、本来は固有名詞ではない。そのため、ギリシャ神話の中ではケルベロスキマイラ等と並ぶほど著名な怪物である一方で、同じくヘラクレスに倒されたネメアの怪物ライオンやエリュマントスの人食い猪等と同様に自身の名前を持たない怪物でもある


関連イラスト

ヒドラ

ヒュドラ


関連タグ

ヒドラ(表記揺れ、タグとしてはこちらの方がやや多め)

ギリシア神話ギリシャ神話幻獣

ドラゴン ヤマタノオロチ ワーム

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