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ロスタイムメモリーの編集履歴

2014-03-15 18:39:24 バージョン

ロスタイムメモリー

ろすたいむめもりー

じん(自然の敵P)によるVOCALOIDオリジナル楽曲。2013年3月30日にニコニコ動画に投稿された。

繰り返す後悔の話。

「また今日も、君が好きだった」


『あの日消えてしまった君が、

   僕を許すはずもない君が、

     どうして今、そんな顔で笑うんだ』




概要

目に焼き付いた話。

思い続ける過去の話。

じん(自然の敵P)によるVOCALOID曲。

カゲロウプロジェクト第10話。



じん氏のTwitter上で曲名とシンタローに関係がある旨が明かされている。

2013年3月30日2時27分にPVがニコニコ動画上で公開された。

同年、4月25日の21時19分にはミリオンを達成した。


作曲したじん氏が意識したか否かは分からないが、一部人造エネミーを彷彿とさせるフレーズも出てくる。


登場キャラクター

主人公は如月シンタロー。このシンタローは透明アンサーの後なので、ヒキニートになったシンタローがほとんど。

過去回想ではアヤノが何度か出ている姿が確認でき、シンタローと会話している。


一番のサビではメカクシ団が全員登場。シンタローがメカクシ団と交流がある事を示唆している。

それぞれのメンバーとハイタッチや腕を合わせる、エネとは指でハイタッチするなど、皆と仲のいい描写が見られる。


二番でもエネが登場しているが、一番とは服装が違い、人造エネミーのPVに出てくる服を着ている。

またいつもの赤いジャージではなく、黒いパーカーを着たシンタローである。

一番と違ってメカクシ団と接点を持たずアヤノの笑顔にしがみついていたシンタローである事を示唆している。

アヤノも二番では冬服ではあるが、いつもの赤いマフラーをしておらず二番ではアヤノも家族秘密組織を結成していない可能性がある。

そしてシンタローは心配するエネの首を絞め殺し、完全に「独りぼっち」になった事に慟哭してハサミを手に取り……。


黒コノハも登場し、赤シンタローが黒コノハの凶行を止めるような描写もある。この時交錯するように黒シンタローがハサミで自殺するシーンがある。

その直後にはアザミも登場して、シンタローとは何らかの接点があった事を匂わせている。

終盤ではアヤノの目が赤くなっている描写があり、自殺してカゲロウデイズに入り込んだ彼女も「目をかける」能力を手に入れていたという事がわかる。


黒シンタローは泣きそうな顔でアヤノに「往かないで」としがみつく。

対する赤シンタローは笑顔で別れを告げ、アヤノを安心させるのだった。

この時アヤノがシンタローにマフラーを掛けるが、この後のシンタローの目が赤く染まっていたため、シンタローも能力を手に入れた可能性も考えられる。


他曲との関連

この曲のPVはカゲロウプロジェクトのシリーズ通しての「主人公」であるシンタローの過去を匂わせているものなので単品で解釈するのは難しい。

しかしシンタローとアヤノ、そしてメカクシ団との絆を再確認する話としては重要な一作である。


透明アンサーはニコニコ動画でじん氏が公式にアップロードはしていないが、アルバムやMV集にPVが収録されている。

シンタローとアヤノがお互いに好意を持っていた事を示唆する切ないラブコメで、アヤノを救えず「独りぼっちの作戦」を止められなかったシンタローがヒキニートになるまでの前日談の曲とも言える。


アヤノの幸福理論ではアヤノが飛び降り自殺を図った理由が狂気に犯された父の計画を知り、一人で抱えて阻止しようとしていた事が分かる。

同時にアヤノとメカクシ団の関係も語られており、アヤノが命を賭して彼女なりに守ろうとした居場所が「ロスタイムメモリー」で赤シンタローを救ったという巡り合わせを感じ取れる。

またアヤノが真夏でも赤マフラーを付けている理由が彼女の「家族」であるカノキドセトを勇気づけるために「真っ赤な色は主人公の色」とヒーローぶってた事が関わっている。

またシンタローの赤いジャージを勧めたのはアヤノである。


ここから「ロスタイムメモリー」において何故メカクシ団のNo7であるシンタローが赤いジャージを着ているのか、「赤目色をしたマフラー」をアヤノがシンタローに託した理由も伺えるだろう。

「真っ赤な色は主人公の色だから」


なお楽曲ルートでは、次に来る曲が過去編の「アヤノの幸福理論」であり、「オツキミリサイタル」「夕景イエスタデイ」は番外編である(「夕景イエスタデイ」も過去編)

つまり時系列的にはこの曲の後に最終話「アウターサイエンス」が来る可能性もある。

「アウターサイエンス」は突如襲来した黒コノハがメカクシ団を虐殺してマリーを追い詰める話だが、黒コノハが最初に手をかけたのがシンタローだったのかもしれない。


余談

動画の0:39では「ROUTE 1」、1:52では「ROUTE XX」という文字が表示される。

また、3:37から背景は今までのPVが巻き戻っている。


アヤノが自殺したのは高校一年の夏だが、登場する彼女は常に中学時代の冬服(と赤いマフラー)を着用しているのも気になるところだ。



歌詞


数年経っても 影は消えない

感情ばかりが 募って行く

踞って 一人 描いていた


炎天直下 坂道の上

滲んだ僕らが 歩いていた


夏の温度が 目に残っていた


「構わないでよ、何処かへ行ってくれ」

君の手を払った


「行かないよ」なんて言って

君は僕の手を掴んだ


「五月蠅いな」

僕は ちょっとの先を

振り返ずに歩いた


『本当の心は?』



「聡明」なんかじゃ前は向けない

理由が無いから 腐って行く

巻き戻ってくれれば良いのにな


何年経っても 僕は死なない

希望論ばかりを 唱えている

当然今日も 君は居ないのにさ


「構わない、死ねよ、死ねよ」って 手首を

握って、ただ呪って


何も出来ないでただ、のうのうと

人生を貪った


「夏が夢を見せるのなら、

君を連れ去る前へ」 なんて


照れ隠しした日々が

空気を照らして

脳裏を焦がしていく


18歳になった少年

また何処かで待っていたんだ

カゲボウシ 滲む 姿を思い出して


炎天下に澄んだ校庭

笑っていた君が今日も

「遊ぼうよ」って言って

ユラユラ揺れた



「心配です」と不器用な顔

隣人なんかには 解んないさ

悲しそうな フリをしないでくれ


朦朧、今日も不自然でいよう

昨日のペースを守っていよう

君の温度を忘れない様に


叶わない夢を願うのならいっそ

掠れた過去を抱いて


覚めない夢を見よう

当然の様に閉じ篭って


「それじゃあ、明日も見えないままですよ?」


それならそれで良いさ

つまらない日々を殺す様に

手を染め、『一人』を選ぶから


18歳、腐った少年

また今日も祈ってたんだ

色めいた 君の笑顔に しがみついて


炎天下に

「どうかいっそ 連れてってくれよ」

なんて呟いて息を静かに止めた


戻らないあの日が痛くて


『誰も触れないで』



「聞こえていますか」と声が消えた

理由もなんだか解っていた

夏の温度に手を伸ばしていた



炎天下、願った少年

「あの頃」に立っていたんだ

夏めく君の笑顔は 変わらなくて


「死んじゃった。ごめんね」 なんて

「『サヨウナラ』しようか」 なんて


寂しいこと言わないで 往かないで



カゲボウシが そんな僕を 見つめていたんだ


動画


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