上半身は人間、下半身は魚、耳の部分はひれ。平たく言えば人魚。
「うろこさかなびと(鱗魚人)」は種族名ではあるが、単に「うろこさかなびと」と言う場合は大抵ぷよぷよ通に登場したうろこさかなびと、つまりセリリのことを指す。
セリリの他にはメロウが確認されている。
登場作品を重ねる内に固まってきたイメージとして、
セリリは青髪・青鱗、弱気でやや寂しがり屋、友達を作ろうとしている、
メロウはピンク髪(鱗の色は作品によってバラバラ)、強気でやや勝ち気、攻撃的、
のようにイメージされることが多いが、それに該当しない作品もいくつかある。
そもそも最初の鱗魚人からして両方が混ざったような性質だったのである。
登場の歴史
前述の通り種族名であるためか、魔導物語&ぷよぷよには様々なうろこさかなびとが登場している。
主に青色の髪(セリリ風)とピンク色の髪(メロウ風)の2種類なのだが、性格設定は混雑しており、
初期作品では実際のゲームと説明書でカラーリングが混乱していたりすることも多い。
シリーズ初登場の鱗魚人。後のシリーズのうろこさかなびと達のルーツ。
「うろこさかなびと」と読むのが正確なようだが、「りんぎょじん」とも読まれることがある。
この頃はピンクの髪で緑の尾びれという、後のメロウに近いカラーリングで、
攻撃方法も毒液を吐くというものだった。
ただし、仲間を呼ぶが誰も来ないという点で、孤独なセリリの原型らしき面影もある。
また、取扱説明書では何故か青い髪と尾びれで、こちらは後のセリリカラーリングであった。
「迷宮に住む人魚」という異名を持ち、普通に迷宮内を飛んでいる。
- ゲームギア『魔導物語Ⅰ 3つの魔導球』 「うろこにんぎょ(ピンク髪)」
文字数制限のせいで微妙に名前が変更。
カラーリングは上記の鱗魚人と同じだが、性格がやや過激な方面に変化しており、
尾びれでビシバシしたり、突然口紅を塗り始めたり、
さらには顔が好みだと言い出して幼女アルルに突然キスしてくる(体がしびれる)など、
後のセリリとはかなりイメージギャップのある人魚であった。
どうやら美しいものに対しては見境のない両刀使いらしい。
メロウとしての初登場。
こちらは上記鱗魚人と同じく髪の毛はピンクだが、尾びれが金色に変化している。
こちらでは攻撃は特に特徴はない。
ただし、上記のGG版うろこにんぎょの後で髪色も同じピンクだったため、
後のメロウの性格付けにかなり影響を受けている。
- ゲームギア『なぞぷよ アルルのルー』 「鱗魚人(ピンク髪)」
ピンクの髪に緑の鱗の初代風鱗魚人がボスとして登場。
川を渡りたそうなアルルに、渡す代わりになぞぷよ勝負を仕掛けてくるという、
こちらもやや強気な性格で描かれている。
勝利後は「暗くなるからはやく帰ったほうがいいよ」と気遣うなど、
気のいいお姉さん的なキャラだった。
なお、説明書のルビでは「りんぎょじん」、ゲーム中の英字4文字は「UROC」で、
こちらも読み方がはっきりしていない。
- アーケード『ぷよぷよ通』 「うろこさかなびと(青髪)」
現在もっともスタンダードな青い髪で青い尾びれのカラーリングでゲーム初登場。
この頃は漫才デモはないが、「気が弱い」「泣き虫」という性格設定のみ付けられた。
本名の設定もまだ無い。
- スーパーファミコン『す~ぱ~なぞぷよ ルルーのルー』 「うろこさかなびと(ピンク髪)」
『アルルのルー』と『ぷよぷよ通』の性格のギャップが混ざってしまったのか、
今作ではゲーム中ではピンク髪、説明書では青髪、と再びちぐはぐな状態に。
さらに、カレーの材料を集めるルルーから「お肉とお魚が一挙に!」と言われ、
「イヤイヤイヤイヤー!食べられたくないよぉ」と泣き出すなど、やや弱虫だった。
しかしルルーの冗談だったため安心し、その後は明るく振舞っている。
- セガサターン『ぷよぷよ通』 「うろこさかなびと(青髪/セリリ)」
追加の漫才デモで「あなた、私をいじめに来たのね」という被害妄想系キャラとして登場。
さらに通モードなどでは何故か水入りのタライに入っており、
この頃から迷宮をふわふわ泳ぐよりも水場で出現することが多くなる。
また、攻略本などで「本名:セリリ」という設定が付いた。
- PC-98『魔導四五六』 「うろこさかなびと(青髪/セリリ)」
ぷよ通と同じ青系統カラー。魚繋がりですけとうだらとコンビキャラに。
すけとうだらを支える可憐な性格で描かれていた。
- スーパーファミコン『魔導物語 はなまる大幼稚園児』 「メロウ」
名前はメロウでピンク髪だが、初期の鱗魚人のような蒼い鱗になっている。
「立ち去りなさい!」「わからず屋さんね!」と、やや強気な性格で登場している。
足のある人間が羨ましくてたまらないらしい。
- メガドライブ『魔導物語Ⅰ』 「うろこにんぎょ(ピンク髪)」
ゲームギア版と同じくピンク髪で緑の鱗。
性格もそのままで、高笑いを上げたりキスしてきたりする。
- PCエンジン『ぷよぷよCD通』 「うろこさかなびと(青髪/セリリ)」
被害妄想がさらに進行し、「私を食べに来たのね」「不老不死になりたいのね」と決め付け、
アルルが「そんなゾンビみたいになりたくない」と否定しても嘘だと突っかかってくるキャラに。
- スーパーファミコン『す~ぱ~なぞぷよ通 ルルーの鉄腕繁盛記』 「うろこさかなびと(青髪/セリリ)」
青系カラー。引っ込み思案で奥手な性格で、自作のなぞぷよをおずおずとルルーに薦めてくる。
説明書では友達が居ないと書かれ、実はなぞぷよで友達を増やしたかったようだ。
- Windows『魔導物語 はちゃめちゃ期末試験』 「うろこさかなびと(青髪)」
見た目は青いセリリカラーリングそのままなのだが、
表情や性格はやや強気で、水の竜巻攻撃や、アルルに好みだと口づけをしてくる。
セリリとメロウが混ざったようなイメージだろうか。
- PCエンジン『魔導物語Ⅰ 炎の卒園児』 「鱗魚人(ピンク髪)」
ピンクの髪で青い鱗。
ゲームギア&メガドライブのうろこにんぎょがさらにケバく進化したような感じで、
口紅を塗りたくってアルルに向かって飛びついてきたりキスしてくる。
- Windows『ルルーの鉄拳春休み』 「セリリ」
この辺りで青いカラーが個人名「セリリ」のキャラとしてはっきり独立し始めた。
ここでは友達が欲しいあまりお友達カードを配るやや強引気味な性格になっている。
- Windows『セリリのはっぴーばーすでぃ』 「セリリ」
ついにセリリ主演作品。
やや被害妄想はあるものの心優しい性格で、友達を作ろうと奮闘する。
- セガサターン『わくわくぷよぷよダンジョン』 「セリリ」
最初は被害妄想気味に襲いかかってくるものの、勝った後は落ち着いて打ち解ける。
これ以降、セリリの定番パターンとしてよく使われるようになる。
- ゲームボーイ『ぽけっとぷよぷよSUN』 「うろこさかなびと(青髪/セリリ)」
追加キャラとして参戦。ただしストーリーは無い。
- ドリームキャスト『ぷよぷよ~ん』 「セリリ」
ストーリーでは仲間として加わる。
- Windows『魔導対戦 はさむんちょ』 「セリリ」
隠しキャラとして参戦。
- ゲームボーイカラー『アルルの冒険 まほうのジュエル』 「セリリ」「メロウ」
ついにセリリとメロウが両方登場。とはいえ、片方はイベントキャラ、もう片方はザコ敵。
セリリはその美声を活かし、のどじまんコンテストで優勝している。
一方、メロウはカードマスターとしてザコ敵としての登場である。
うろこにんぎょの性質も混ざったのか、つめたいキッスを放ってくる。
- プレイステーション『ぷよぷよBOX』 「うろこさかなびと(青髪)」「セリリ」「メロウ」
コンパイル最後の魔導作品。シリーズ総集編だけあってごちゃ混ぜで参戦。
セリリは『ぷよ通』版がうろこさかなびと、『よ~ん』版がセリリとしての登場。
ぷよぷよクエストではボスキャラである。
一方のメロウは残念ながらやはりザコ敵。ここでは尻尾のカラーもピンクになっている。