概要
中国の道教で信仰されている最高神で、古代では天子のみが祀ることを許された存在であり、天帝より受ける「天命」によってその人物は皇帝となって王朝を起こし、天命が変われば新しい皇帝が前の王朝を倒す「革命」となる。
道教では具体的な姿は表現されず、天地の森羅万象を司る絶対的存在であり、仙人や天人、神獣と関わりが深い。七夕の話でも織姫と彦星に関わる重要人物である。
この天帝は「天皇大帝」とも表現され、この名称が日本の「天皇」号の由来とも言われている。
現在ではその信仰はほとんど廃れ、中国神話の中で伝えられるか、ファンタジーに登場するほど。また、絶対的力や存在感を持った人物が自称したり、異名として呼ばれたりする。